sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

1畳半の工房から[模型]

紫電改-3「組めば良キットの日和あり」アオシマ1/72製作記

さて組んでいこう。 コクピット他 機体組み立て キャノピー キャノピーと胴体の隙間 コクピット他 アオシマの挑発に乗ってメーターの目盛りをそれっぽく塗ってみた。完成したら金輪際見えなくなるのでここで自慢しておく、という不純な魂胆のブログ主である…

紫電改-2「カウリングの手直し」アオシマ1/72製作記

本日は模型クラブの展示会。今年はコロナで仲間内だけの内覧会となり今年のお気楽ナナニイをお披露目してきました。小汚ねえ手塗りのナナニイを6機も持ち込んだなあどこのどいつだーッとのお怒りを堪えて温かく迎えていただき恐縮です。失礼シマシター。 さ…

紫電改-1「真打ち登場」アオシマ1/72製作記

”紫電”が完成した。ロールアウトミュージックにプリンスの”パープル・レイン”をチョイスして首をひねっている相変わらずのブログ主である。ラストのギターソロとプリンスのハイトーンが泣けるねぇ。 sigdesig.hatenablog.com ”紫電”と言えば”紫電改”、この二…

完成品画像 N1K1-J "紫電" 1/72アオシマ

"紫電"は日本海軍の陸上局地戦闘機。初飛行は1942年12月、大晦日のことでした。 ライバルであるアメリカのF6Fヘルキャットの半年遅れ、同じ誉エンジンを搭載する陸軍四式戦闘機”疾風”よりは4ヶ月先んじています。試作開始からほぼ1年という短期間で初飛行で…

紫電-15「神よ小物に宿りたまえ」アオシマ1/72製作記

"God's in the detail"「神は細部に宿る」ミース・ファンデル・ローエだったか。けだし名言ではないだろうか。モデラーの祈りの言葉にすれば今回のお題になる。 まあ、"神"とまではいかなくても小物にパーティングラインなどが残ってしまっているとその模型…

紫電-14「小物に足止め食らわされ」アオシマ1/72製作記

早く紫電を仕上げてしまいたくってウズウズしている。しかし小物その他に手がかかりなかなか進まない。焦るな焦るな、急がば乞食は貰いを仕損じる、と自分を落ち着かせている今日のブログ主である。 恒例、風防のマスキング剥がしの儀。 ご開帳〜。 厚塗りに…

紫電-13「アクリル絵具でじゃぶじゃぶ」アオシマ1/72製作記

現代に戻って来てほっと一安心のブログ主である。ともかくこれで一通り筆塗り作業は終了。 しかしながら日の丸の赤の彩度がキツすぎるのが気になる。緑と赤は補色の関係だから目がチカチカしていけない。これはどうにかして抑え込みたい。普通ならウォッシン…

紫電-12「はてなのフムナ」アオシマ1/72製作記

絵筆を口に咥えて腕組みしている今日のブログ主である。片眉を吊り上げ寄り目で何やらしきりに睨んでいる。いつのまにやら”浮世絵師”気分になったようだ。調子に乗っているうちに翼後縁の赤ラインもいれておこう。 軽くケガいてそれをガイドにフリーハンド。…

紫電-11「すうじのかきかた」アオシマ1/72製作記

ヒノマルを描き終わった。さて機番も手描きするか、デカールで逃げるか。最後まで決めかねている今日のブログ主である。マーキングはフィリピン・クラーク基地の例の落書きされた紫電と決めてある。自分が下面を無塗装銀と判定した写真の機体だ。 (エラそう…

紫電-10「日の丸の丸を丸く描く」アオシマ1/72製作記

お気に入りの面相筆をば握りしめ、ふたたび紫電に戻って日の丸の筆塗りに挑もうとする今日のブログ主である。 日の丸は最も手描きし易い国籍マークとして世界中のモデラーに知られている。これに勝るのは三角定規しか持っていないドイツ人の鉄十字くらいなも…

模型道具のお話

少し脱線する。 紫電を作りながら考えた。下面がうまく塗れたのはファレホのメタリックカラーのお陰である。上面がヘタくそなのは賞味期限の切れたガッシュのせいだ。結局ウデではなく材料や道具に頼りきりのブログ主である。 筆塗りモデリングで道具と言え…

紫電-9「わが上面色は緑なりき」アオシマ1/72製作記

下面の銀塗装がことのほかうまくいったのでご満悦の今日のブログ主である。この勢いをかってスカッと上面色を塗って一気に完成ダー!と鼻息も荒く臨んだのだが… いつものように薄く溶いたガッシュを乗せていく、、、アレ?うまく塗れん? 乾燥が遅い、ムラに…

紫電-8「筆塗り銀,怖るるに足らず」アオシマ1/72製作記

南蛮渡来の絵具、ファレホなる、ライトのスチールを紫電に塗るめり。いざ参らん。 (輸入品のValejoのLight Steelを紫電に塗りましょう。さあ始めましょう) されば例によって馬手の平らかなる尻えの翼で様子を見てのち、ゆるりと筆を進めゆく所存なり。(では…

紫電-7「カゲロウお銀を味見する」アオシマ1/72製作記

さて紫電の下面はカゲロウお銀、いや無塗装銀だとして、問題はどうやって塗るか。 ”ノンスメル・モデリング”でいきたいから使うのは水性塗料だ。しかるに水性のメタリックは総じて粒子が粗い。無塗装というよりは銀ラメ、塗るとキャバ嬢のネイルみたいになる…

実験体 P47号”D”

世界制覇をたくらむ悪の秘密結社「工房s.i.g」のシリガミ博士による水性塗料地下実験は失敗に終わった。しかしそこで生贄となった被験体「P47号D 」ことリパブリック・フォン・サンダーボルト、通称”サンボルのおっちゃん”のその後が今回の話である。 「あ〜…

紫電-6「下面の謎」アオシマ1/72製作記

それにしても暑すぎる今日この頃、バイクはおろか自転車すら生命の危険を感じ(オオゲサ)、模型製作もブログ更新も滞りがちなブログ主である。 夏休みだというのにどこにもGo toせず、唯一出かけた本屋で目に飛び込んで来たのは「強風・紫電・紫電改」というカワ…

ジョンとガッシュのダブルファンタジー

「アクリジョンの実力とやらを」・・・これが言いたかったのね、わかるわかる。 スーパー無臭塗料“ジョン・ガッシュ” おっちゃんの最期 新水性カラー なにやら悪巧みを思いついて近所のジョーシンで嬉しそうにアクリジョンカラーを買ってきてブラック魔王的…

鼻利きモデラー無臭模型の道を行く、の段

クレオスのアクリジョン・ベースカラー の使いやすさに今更ながらに出会った情弱ブログ主である。 ちなみに"アクリジョン専用エアブラシ用うすめ液"は無臭。それでいてある程度はラッカーも落とせるので用具の掃除などに使えば無臭モデリングには良さそうだ…

紫電-5「真夏の筆塗りの夢」アオシマ1/72製作記

士の字になった紫電 マスキングしたキャノピーを丁寧に擦り合わせてから胴体に接着。接着剤はPitマルチ2を使用。胴体との隙間はジェッソ+モデリングペーストで埋めておく。フレームは機体内部色で塗ってから光の透過を防ぐためにブラックアウト。 そしていつ…

紫電-4「飛行機模型の優先順位」アオシマ1/72製作記

優先順位といっても「僕は細部に凝りまくるね」とか、「あら私はプロポーションが大事だわ」とか「ワシャ何ちゅうても塗装が命じゃ!」とかそういう話ではなく、飛行機の模型を作るときにどの部位を優先的に扱うか、ということだ。それは全てのパーツが均一…

紫電-3「エンジンあるところに排気管あり」アオシマ1/72製作記

まこと栄光の影に数知れぬ戦闘機の姿があった。 命をかけて歴史をつくった影の飛行機たち。だが人よ、名を問うなかれ。 闇に生まれ、闇に消える、それが戦闘機の定めなのだ。 紫電!お前を斬る! エンジン 排気管 エンジン 旧版とリニューアル版のエンジンの…

紫電-2「紫の下ごしらえ」アオシマ1/72製作記

国籍マーク・スジボリ・リベット コクピット パイロットの新旧比較。 国籍マーク・スジボリ・リベット 前回苦労した国籍マークのケガキをパーツの段階でやっておく。 こんな作り方したのは生まれて初めてだ。 せや、ついでやさかい筋彫りもリベットも片付け…

紫電-1「アオシマの良心」アオシマ1/72製作記

パーツ エンジン コクピット パイロット 仮組み それではアオシマの1/72紫電11型甲の製作に入ろう。 実はこのキット、発売後十数年ほどたった頃だったかに一度リニューアルされている。紫電改のカウリング形状にやや致命的なミスがあって、そちらの改訂に合…

「Why Aoshima?」紫電11型 序章

零戦、コルセア、ヘルキャットと続いた”お気楽ナナニイ筆塗りシリーズ”である。次はワイルドキャットとも思ったが青い機体に星のマークばかりも飽きがきた。ヘルキャットのライバルといえば戦場では零戦52型、ではあるものの登場時期、性能、規模などを考え…

甘酸っぱい青島の思い出

青春ではなく青島です。都知事のじゃなくて事件は現場で起きてんだの刑事でもなくてプラモデルのアオシマ、です。 自分がプラモデルを作り始めた1960~70年代前半は電動可動全盛期であった。戦車も車もモーターかゼンマイでビューンと走ってはタンスに激突し…

南太平洋の覇者

完成したヘルキャットを南太平洋で戦ったライバル達と並べてみよう。 同陣営のライバル比較 チャンスボード社の野心 京都竹屋町通り西入ル 蔵万鉄工所 零戦52型との比較。 同陣営のライバル比較 初飛行はコルセアが二年も先。ところが野心的な設計が仇となっ…

完成品画像 F6F-3 ヘルキャット ハセガワ1/72

F6Fグラマン・ヘルキャットは1942年6月に初飛行しました。同時期に初飛行したのはホーカー・テンペスト、紫電などがあります。 2000馬力のP&W ダブルワスプ、F4Uコルセアと同じエンジンを搭載。胴体には巨大な燃料タンクが内蔵され、その上の高い位置に配置…

「性悪女に軍馬の手綱を」F6Fヘルキャット-7 ハセガワ1/72

筆使いと固定 凸凹 仕上げとウエザリング 小物 完成 筆使いと固定 細かいところを面相筆で描くにあたっては、飛行機模型では馬鹿でかい主翼や尾翼が邪魔になって仕方がない。 機体と右の掌のどちらかがグラつくと線がヨロヨロになる。…スイマセンねどうにも…

「妖かし猫に涙の機番を」F6Fヘルキャット-6 ハセガワ1/72

国籍マークの次は機番を手描き。 デカールのコピーから機番26を下書きする。 はなっから歪んでるぜアニキぃ。 いいんだよ目安だから大体で。 その裏側を4Bの鉛筆で塗りつぶす。周囲に両面テープを貼って… 所定の位置に貼り付ける。 その上からなぞる… 転写さ…

「魔女の体に星の印を」F6F-ヘルキャット-5 ハセガワ1/72

全体塗装が終われば今回のハイライトが待っている。 褪色表現 ステンシル ケガキ 主翼下面マーキング 胴体のマーキング 主翼上面マーキング 褪色表現 綿棒はたっぷり水を染み込ませる。 パネルの継ぎ目などは先を切ったツマヨウジでキシキシとこすってやる。…