2019-01-01から1年間の記事一覧
前回短い文章にしたらどうも読み応えがないようだ。一つでは散漫だし通して読むと余計グダグダである。なのでやはり書きたい分だけ書くことにする。読みやすさも考慮して目次と見出しを入れるようにしてみた。 「サフ吹き」 「上反角」 「翼端失速問題」 「…
これだけ空気の流れに気を使ったサエッタのカウリングなのに排気管は機軸に対して90度真下に向いている。これじゃ工場の排水口である。 機体側面の気流を乱したくなかったのか、ホットエアが表面のアルミ合金に当たらないようにと考えたのか、、、よくわから…
サエッタのカウリング前縁部が金属色なので最初はグラディエーターなどと同じく排気集結管だと思っていたが、実は全体が細い銅管で出来ていて、なんとこれがサエッタのオイルクーラーなのである。 日本機などでアゴ下にオイルクーラーがある機体はよく見かけ…
ナニコレ? 飛行機の部品にはとうてい見えない。 「ミクロイドSのジェットセミダーか?」などと思っていたが、実は両サイドにコブが寄り添ったエアインテイクだった。コブの方は涙滴型にして空力にこだわっているのに何故かこのインテイクだけ真四角で焼肉屋…
AFVモデラーはキャタピラを一枚一枚手編みする忍耐力を有する。 艦船モデラーはゴマ粒の様な対空機銃を針ネズミの様に植え付ける緻密さを持つ。 勤勉実直な彼らに対し驚嘆と畏敬の念を抱かずにはおられない。 我々飛行機モデラーといえば3つ以上の同じ部品に…
ごく一般的な空冷エンジン機ならカウリングなどさほど手間がかかるものではない。しかるにサエッタのカウリングは例の涙滴型バルジがある。 ここまでの大きさになるとバルジというよりもはやコブである。コブがコブッコブ付いているだけではない。サエッタの…
胴体と主翼を接着していく。まずはキットの出来の良いMC202フォルゴーレ君から。 はめ合わせ良好。20年以上前のキットだがさすがハセガワスタンダード。主翼付け根は段差を削るだけでパテ不要。嬉しいねえ。 機首上部のパーツは若干の段差が出来るがこの程度…
細部の表現だけでなく、モールドやリベット、筋彫りにもハセガワとイタレリの差が現れている。 向こう側:MC202フォルゴーレ 手前:MC200サエッタ サエッタのフラップ横の出っ張った丸型点検ハッチを見よ!戦車かと思うたわ。筋彫りは主要部のみで太くて豪胆…
ようやく模型に手をつける。まず最初はコクピットから。 サエッタのキットはイタレリ製の例に漏れず細密だ。エッチングパーツが付属するコクピットや脚収納庫なども細かく再現されているのはいいのだが、小さなパーツに金型のズレやパーティングラインなどが…
ちなみにサナギマン、イナズマンとは昔の変身ヒーローTV番組に出てくるキャラクター。主人公は蝶をモチーフとしており二段階変身といってまずサナギマンにならねばならない。このサナギマンはとっても弱く、敵の戦闘員たちにタコ殴りにされつつもじっと耐え…
それでは「サエッタとフォルゴーレ製作記」のはじまりはじまり。 その前にまずは実機について軽く解説。。。 マッキMC200"サエッタ"(雷電) なんとなく「零戦の福笑い」といった趣きだが試作から初期型まではこの水滴風防だった。パイロットの評判が悪く下の…
レベル社の1/72フィアットCR42ファルコを完成させていたって意気軒昂な「一畳半工房の主(あるじ)」であります。その余勢をかってイタリア機を量産することと相成ったのでその顛末を綴りましょう。 前回2回にもある通り「R計画」の経緯を色々調べているうち…
パスタ食べてワインばっかり呑んでる呑気なイタリア人が古い複葉戦闘機CR42ファルコの巴戦能力が気に入って、骨董趣味の英国人のグラジエーターやソードフィッシュなどと地中海のマルタ島の田舎でどっちもどっちの複葉芋洗い決戦をした、というのは酒場のネ…
さて完成した CR42ファルコの展示を眺めては実機のウンチク話を同好の士と交わす。あるいは家に帰ってイタリアンワイン(ホントは水割りブラックニッカ)を舐めながらこの機の生い立ちについて思いを馳せてみる。こういうのが大戦機模型の醍醐味だったりする…
完成したファルコにお気楽作りのベースを用意してやろう。 初回の「こんなオールドキット、ストレートで上等やん。紙粘土に砂まいたベースに乗せたら誤魔化せる。それ見てピザでも食おうや、オーソレミーオ」との心の声に逆らって、自分の力の及ぶ限りのディ…
マスキングトラブルと古代デカールの呪いにとらわれ、十手印手描きの憂き目にさいなまれているファルコである。最後の最後の仕上げで小物を取り付けていく。 ピトー管はなんだか変った形状をしている。さらになぜか左右にある。イタリア機の特徴の様だ。せっ…
痛恨のミステイクとなった「デカール剥がれ事件」で楽園追放となったファルコである。代替デカール入手の道も閉ざされ今時なら「詰んだ」とでも言うべき状態で頓挫した。 しかし冷静になってファルコを見ると、幸い被害にあったのは目立たぬ下翼の下面である…
基本的なウェザリングを終え、ファルコに上翼を取り付ける。 ようやく最終形となる千秋楽の大一番である。デカール貼付け後の主要部品の組付けは複葉機ならではの段取りだ。接着剤が糸を引いたりしたらオジャンである。ここまできてそんなトラブルになったら…
デカールを乾燥させつつ数日がたった。「情熱」は自家製ヨーグルトが増殖する様なもので僅かづつながらわが身に蓄えつつある。 ここでおもむろに水性のフラットクリアーを塗料棚からとりだしエアブラシに注ぐ。まずデカールの部分はクリア濃度を高めにして慎…
マスキングトラブルで迷宮に彷徨い、情熱カロリー量がカップの底に残ったギリシャヨーグルトくらいになったファルコである。いったい全体いつになったら完成するのか自分でもわからない。こんな手乗り文鳥みたいな小さなものに何ヶ月もかけるのがプラモデル…
飛行機模型製作の中でおよそ何が楽しみかといって塗装後にマスキングテープを剥がす事に勝るものはないだろう。さんざん塗装で苦労した後だ、胴体帯や翼前縁の味方識別色の鮮やかな白や黄色がテープの下から燦然と輝き現れるのを見ると、誰だって無上の喜び…
そしてついに斑点迷彩。 実のところ飛行機模型製作上の最難関はこの迷彩塗装にこそある。考えようによっては前回までが下ごしらえと言ってもいい。つまり今回がクライマックス中のクライマックス中のクライマックスなのだ。 迷彩にも雲形、直線など色々ある…
今回はいよいよ、いよいよ塗装。 飛行機模型において塗装はクライマックス中のクライマックスだ。これまでの製作段階では痛む腰を気遣って一日一時間ほどで作業を終えていたのだが、今回ばかりはそうもいかない。休日の朝にスタートだ。入念に腰痛体操をして…
趣味だの嗜好だのは軽やかに愉しみたいものだ。常々「こだわり」が過ぎて他人から疎んじられる偏屈者にだけはなりたくないと思っている。きたるべき自分の次の十年に、そんな「気負いのない生活」を真ん中に据えようと思っている身にとって、「ドカの大型バ…
色の道、といっても惚れたはれたのイロコイの話ではない、いやイロコイといってもヘリコの話ではない。なんの話?そうそう塗装色の話だ。 マーキングが決まれば即塗装、とはいかない。一応しがないスケールモデラーの端くれなので、塗装に入る前にリサーチは…
塗装の前にマーキングを決めないといけない。飛行機模型の最大の楽しみといえばこの塗装とマーキングの選定だったりする。資料や塗装図を見てあれにしようかこれにしようかと胸を膨らませるのだ。まあ結局は付属のデカールの機体となる事がほとんどなのだが…
古いキットの場合、透明部品が鬼門となることがよくある。違うキットのキャノピーかと疑うほど胴体と合わない、あるいは箱の中から氷砂糖がコロンと出てきたと思ったらそれがキャノピーだった、もしくはどこを探しても透明部品がなく、そもそも「ハズレ」だ…
前回、不死鳥の如く復活した模型製作情熱カロリー総量に物を言わせて一気に塗装直前まで持っていきたい、ファルコである。 手始めに情欲の、、、なんちゅう変換するか「上翼」のエルロン操作ロッド、キットではただの棒だったのをディティールアップ。いささ…
当初は史上最強(当社比)の「カツ丼定食」クラスを誇った我が「ファルコ製作情熱カロリー総量」であったものの、度重なるハードなワークアウトで消耗した結果、、、 湯川亭 「カツ丼定食」640円 今では「茶そば、いなり寿司セット」くらいの細々とした情熱量…
いったん話は飛ぶ。今度はバイクの話題。 前傾姿勢を嫌ってローシートにしていたのを、このたび純正に戻した。自転車の方ではあれほど前傾姿勢を修正していたのになんだか一貫性に欠けるかもしれない。 これでも本人のなかでは理屈は通っているのだけれど。…