sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「モラトリアムの彼岸から」デボワチーヌD510 エピローグ

今回、デボワチーヌD510を作っている間中いつも脳裏に浮かんでいたのは、このキットを買って作り始めた二十歳前後の学生時代の"とある風景"だった。 それはいつも決まって学校の円い図書館の前の中庭で、授業が終わるとピロティのスロープを降りて掲示板を見…

D510-19「「フランス!軍隊!デボワチーヌ!」エレール1/72製作記

この"デボワチーヌ製作記"もあっちへ行ったりこっちへ行ったりでいつの間にか19回を数えている。ほとんど半完成から始めたはずなのに「一体いつになったら終わるのだ!」とお怒りの諸兄、どうかご安心召されたい。お題の通り今回でご臨終、じゃなかった大団…

D510-18「時こそ今は、デボワチーヌ」エレール1/72製作記

花は香炉に打ち薫じ、最後の仕上げの小物類。 まずは主脚。 脚の取付けはそう簡単にはいかんだろうと覚悟していた。ステーの端部が主輪の軸を兼ねてたり、脚柱のダボとホゾが頼りなかったり、とかなり適当というか楽観的というか、甘甘なパーツ構成なのだ。…

D510-17「モーターカノンはデボワチーヌ」エレール1/72製作記

準備しておいた小物を取り付ければ完成、なのだがプロペラのパーツを眺めていて少し気が変わる。 D510のプロペラスピナ先端の突起は20mmモーターカノンである。どこかのアジアの田舎ヒコーキみたいにエンジン始動フックではないのだよ。 モーターカノンとは…

D510-16「デボワチーヌの方向舵」エレール1/72製作記

最後にノープラン・ノーアイデア・ノータリンだった方向舵のナンバーなどに取り掛かる。 フランス機はなぜかここに機種名が書かれている。これはイタリア機なども同様で、我々後世の人間が写真で機種形式を判別するのに大変都合がいい。「機首に小さな突起が…

D510-15「デボワチーヌの白狐」エレール1/72製作記

望外な安価で雇えた用心棒「烏口の介」の凄腕で蛇の目が綺麗に描けて恵比寿顔の工房主である。続いて部隊マークのストライプなどを描いていこう。 [無臭筆塗り備忘録]:マーキング カラスグチ まずは方向舵の三色旗カラー。 こちら、義母伝承のカラスグチ。…

D510-14「蛇の目でお迎えデボワチーヌ」エレール1/72製作記

ぴちぴちチャプチャプランランラン、とばかりにデボワチーヌD510製作記のクライマックス、蛇の目ことラウンデルの国籍マークに挑む。 今回は転写、ケガキ工程は省略。垂直尾翼の機番でケガキ線とカラスグチコンパスの直径を合わせるのに難儀した経験を踏まえ…

D510-13「赤丸1番のデボワチーヌ」エレール1/72製作記

[無臭筆塗り備忘録]:マーキング カラスグチ ラウンデルの前に手慣らしに胴体ストライプと尾翼の1番を描いてみる。 直線ならば、と義母伝承の方のカラスグチを使ってみた。 胴体の曲線に沿わせて定規を当てるのはいささか難しい(定規の固定にマスキングテー…

D510-12「デボワチーヌと英国式カラスグチ」エレール1/72製作記

[無臭筆塗り備忘録]:カラスグチコンパス 製図の世界では精密な円を描く為に「スプリングコンパス」というものが存在するという。通常のコンパスと違い、スプリングで支点にテンションが掛かっており容易にブレない仕組みだ。両脚の間のネジで半径の微調整が…

D510-11「デボワチーヌに描く丸」エレール1/72製作記

[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク デボワチーヌはフランス機だから蛇の目、いわゆるラウンデル、すなわち三色三重の同心円を国籍マークとしている。このラウンデルをデカールに頼らないで塗装でトライしたこともあるが、マスキングする時にどうしても中心がズ…

D510-10「デボワチーヌのコールサイン(本番)」エレール1/72製作記

[無臭筆塗り備忘録]:マーキング 機番 カラスグチの用法 続いてデボワチーヌで本番。テンプレートを当ててケガいていく。 ケガキが終わったらいよいよカラスグチ。 キットを固定する輪ゴムは定規の押さえにも使えて一粒で二度美味しい。これは塗料がハジかれ…