sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

完成品画像 J2M3"雷電" ハセガワ1/72

雷電-6「あの雲は 雷電を待つ たよりかな」ハセガワ1/72製作記

暗雲の垂れ込めた二週間ののち模型製作を再開した。目の腫れは引いたが調子は完全ではない。しかしあと一歩だ、からくも形にだけはしておこう、この機会を逃せば二度と手をつけられないかもしれない、と考えた。負担を掛けぬよう1日30分だけと決め、右目に眼…

雷電-5「この下に稲妻おこる宵あらん」ハセガワ1/72製作記

さあ機番である。 [無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク 転写 今回はhiro-K氏に伝授いただいた新兵器「チャコペーパー」を使う。 奥方様が手芸で使われていたというチャコペーパー。これを手芸用品店のレジでコアラのマーチみたいな顔した女性店員に差し出しすのは…

雷電-4「下町は雨になりけり冬の雷」ハセガワ1/72製作記

そしてここでトラブル発生! なんと製作中の雷電が工房主の指先から離れ、高度1000ミリメートルの机上から墜落、まっさかさまにフロアに激突した。それも一度ならず二度である。やはり雷電「殺人機」のその異名は伊達ではない。 チャーリー、被害状況を報告…

雷電-3「いかづちにひらりと桐の一葉かな」ハセガワ1/72製作記

[無臭筆塗り備忘録]:全塗装 筆塗り ガッシュ 防眩塗装部分は濃い目のグレーで… 濃緑色の上から塗ったものだから平板になりすぎて釣り合いが取れぬ。 ということでグレー部分の濃緑色を薄マジックリンで落とす。ついでにヒノマル部分も抜いておく、何事も段取…

雷電-2「雲間より稲妻の尾のあらわれぬ 」ハセガワ1/72製作記

ハセガワの繊細なスジボリにメリハリをつけ、パネルラインに軽くリベットを添えておく。 以前1/48で作った時は「雷電って太いなあ。デブだなあ」と思いながら作ったものだが、今回は烈風と同時進行だからか、むしろひきしまってコンパクトに感じる。一般に”…

雷電-1「汝、雷(いかづち)の子として生を与えん」ハセガワ1/72製作記

おっとり刀で雷電の製作記を始める。実際は雷電から作り始めたのだが内覧会向けにテーマ「試作機」を急いだので烈風を突貫工事で完成させた。 内覧会という事でテーマは来年に先送りとなったので急ぐ必要はなかったようだ。 hiroK氏の「景雲」と並べることが…

全自動マシンの過去と未来

当方、手間の掛かる機械というのはシトロエンだのドカだの初期のMacだのと慣れてはいるつもりだ。異音異臭水漏れオイル漏れ、立ち往生にフリーズ爆弾とトラブルに満ち満ちてきた。警告灯の一つや二つ、どこかで常に点いているのが当たり前な人生だった。 た…

全自動マシンの抵抗

"全自動"だ"全自動"だといっているが、自分は以前から電動ミルを使っていたから、挽いた粉をコーヒーメーカーに移し替える手間が省けるだけだ。毎回徹底的に掃除するとなると、節約した時間の数倍を使うことになり、わずかの”楽”に対して掛かる”面倒”が引き…

全自動コーヒーメーカーを分解する

さてこの全自動うっかりコーヒーメーカー。豆が詰まるのは自分のお気に入りな豆との相性が悪かったと諦めもつくが、実はこいつで淹れたコーヒーの味に今ひとつ納得がいかない。まったく同じ豆を使っている我が旧友のハラッチ君の淹れたコーヒーの方が断然美…

コーヒーメーカーは全自動の夢を見るか?

うちの事務所には全自動のコーヒーメーカーがある。とあるライフスタイル提案型の雑貨店のプロデュースによるものだ。 マシンと一体型のミルで挽いた豆を移し換えることなく、ボタン一つでコーヒーが出来あがるのを"全自動"と称している。この商品の”売り”は…

完成品画像 A7M1 "烈風" ファインモールド1/72

*注)約1500文字の記事です。長い文が苦手な方はキャプションや製作後記などを飛ばしてご覧ください。 ”烈風”は1944年5月に初飛行した海軍最後の艦上戦闘機です。同時期に初飛行した機体はグラマン・ベアキャット、ホーカー・フューリーなどです。 昭和17年…

烈風-8「夢かうつつか 幻しのA7M1降臨」ファインモールド1/72製作記

主翼上面はコンパスで軽くけがいて濃緑色を薄めたマジックリン+綿棒で落とす。あまり攻めて濃緑色側がハゲると後が面倒なだけ。ビビりチキンで少し小さめの円でOK。 まずは赤丸。抜いた境界線手前まで塗りつぶす。ここもビビってチキって全然OK。 なぜなら白…

烈風-7「文明の利器カラスグチ」ファインモールド1/72製作記

工房主、烈風を雷電、零戦などと比べて面白がる、の図。 青畳色にもうぐいす色にも飴色にも見えるという伝説の塗料”ナゾの明灰白色”をガッシュで調合して下面に塗る。 箱絵は全面黄橙色だがファインモールドの塗装図には濃緑色の例がある。海軍領収前なので…

烈風-6「キライはスキの始まりか」ファインモールド1/72製作記

烈風のタレ尻の謎を紐とくべく画像に補助線を入れてみた。赤が基準線。尻も垂れてはいるが胴体後半がカーブして盛り上がっているのがわかる。 同じ堀越技師の設計になる零戦はどうだろう。同様の傾向ではあるが、盛り上がりはない。 同じ誉搭載機で比較。こ…

烈風-5「ゆるいプロポーションの謎」ファインモールド1/72製作記

形になった烈風。見慣れないせいかそのプロポーションがいまひとつユルく感じる。 流麗と言われればそうかもしれないが、浜に打ち上げられた瀕死のゴンドウクジラと言われればむしろそっちの方がしっくりくる姿だ。 前方より40%の部分で胴体幅最大にする、と…

烈風-4「Oh!モーレツ」ファインモールド1/72製作記

長文は読みにくいからヤメロ、と言われていたのについうっかり長々と書き過ぎたので二分割いたします。 たいへん美しい下面…零戦もそうだがここら辺のラインのこだわりはいかにも堀越技師。しかし…これは生産性はあまりよろしくないかも… 機首まわりもかなり…

烈風-3「下面の名誉革命」ファインモールド1/72製作記

完成すればほぼ見えないサ、といつもはスルーするコクピットだが…計器盤はデカール貼り付けスタイルだったのでプラ板を重ねて球状のリューターで掘ってみた。なかなか加減が難しく狙った所に穴が掘れず… まあ、穴に黒を塗り、透明レジンを軽く流し込んでやれ…

烈風-2「大きな烈風の機の下で」ファインモールド1/72製作記

では烈風製作スタート。 フタを開けて見るとその機体規模に驚く。デカイ。特に主翼が広大である。寸法諸元は全長11m弱 全幅14m!(これは"天山"とほぼ同寸でまさに艦攻並み)主翼面積30.9㎡ 全備重量約4.4tとヘビー級。 それにしてもデカイ主翼。最高速640km/h…

烈風-1「一石二鳥の皮算用」ファインモールド1/72製作記

”烈風”といえばご幼少のみぎりに”アオシマ”の72を作ったがなんだか間延びした格好で「ホンマにコレが幻の烈風ぅ?」と小学生ながら懐疑的になった思い出がある、とは以前も書いた。 これが電人ザボーガーのパチモンなどを得意にしていた昭和のアオシマ特有の…

遅すぎた次期艦上戦闘機”烈風"

アレ、確か前回は雷電の話だったハズなのに…ブログ主め早くもボケたか、それとも元から散漫気味の精神構造が特に乱れたか、ははあ、さては雷電のパーツでも無くしたんだろう。たぶん強冷ファンだな…とあまたの憶測が飛ぶ… 飛ぶ、といえば話もアチコチ飛ぶ。 …

遅れてきた局地戦闘機"雷電"

今年に入って零戦、コルセア、ヘルキャット、紫電、紫電改と作ってきた。 当初は「お正月は零戦だ!お気楽ナナニイ筆塗り大会」という安楽な企画だったのである。それがいつの間にやら「南海の決戦!”退色ファイターズ”ガッシュ筆塗りグランプリ」となり、”…

見た目薬

目の腫れの話題が続いて恐縮のブログ主である。 さて、普通は目が腫れたらハズキルーペを掛けたりロールスクリーンを吊ったりする前に目薬をさすだろう、と言われた。いやその通り。実際目薬をさしたわけです。目が疲れやすいこともあって常用の目薬は常に1~…

ブルーライト ゆれてあなたの腕の中

さてさて、そう休んでばかりもいられない。仕事とあらば資料と首っ引きでPCのエクセル画面を見続けなければならぬこともある。事務所は南向きで明るいのは結構なことなのだが、デスクも南向きなのでPCのディスプレイが逆光になって大変まぶしい。 今は日中高…

目の保養

右目の痛みが出てから数日は眼に不要な負担を掛けないようにしていた。腫れが出ているので眼科医にも行きにくい。そう言えばストレスがいけないから出来るだけリラックスなさいと言われている。ストレス発散リラックス、と言えばモンスターにまたがって志賀…