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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

実験体 P47号”D”

世界制覇をたくらむ悪の秘密結社「工房s.i.g」のシリガミ博士による水性塗料地下実験は失敗に終わった。しかしそこで生贄となった被験体「P47号D 」ことリパブリック・フォン・サンダーボルト、通称”サンボルのおっちゃん”のその後が今回の話である。

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「あ〜こらアカン、さっすがのワシもも〜お仕舞いや…まぁエエわい。思い残すこともあれへんワ…せやけどブログ主さんこれから試し塗りどないしやはんねやろ・・・」

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「ブーン、ただいま到着〜ぅ。兄貴ぃ!その心配はありませんでぇ!」

「だっ誰や?なんやお前、ワシそっくりやんけ!」

「ど〜も〜、私、”サンボルのおっちゃん2号”ですゥ」

「に、2号?どゆこっちゃ?!」

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「実っつは〜我々サンボルの在庫て最初から3コあったんですワ!ほら見て見て」

「うーわ、何やこれ。ドイツ陸軍が見たらチビってまう絵ヅラやナ。しかし何でまた3つも」

「さ〜なんか良からぬジオラマでも考えとったんちゃいますか〜?ブログ主のこっちゃから」

「そういやなんやハセガワのGMCタンクローリーも持っとったような・・・」

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「まっ、というわけで3号もスタンバってますんで、安心して成仏しはったらエエですわ」

「さよか、ほんだら心残りもあれへんわ。ホナなぁ〜後は頼んだでェ〜」

 …ナマンダブナマンダブ…ふ〜逝ったか…

 

「あ、せやせや忘れとった!」

「ワーびっくりした!まだ生きとったんか⁈」

「最後にこれだけ言うとこ思てナ…お前、キャノビーだけは付けて貰ろとけよ」

「ほ?キャノピー?」

「いやキャノピーだけやない、開口部は全部塞いで貰ろーとき言うてんねン」

「確かにボクら特にアウトレット多いですわな、排気タービンとかの」

「塗装の実験台っちゅんはな、何べんもシンナー風呂に入れられんねン」

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「確かに」

「ほんで穴ちゅう穴からシュみこんだシンナーがプラぁ内っかわから侵すねン…しまいめにゃ指でつまんだだけでパキゆうて羽根折れよんねン…」

「むう…それは悲惨…わかりました、ブログ主によ〜よ〜言うときます」

「おう、実験体てなあツライもんや。いろんな格好させられるしな」

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ボンジョールノ〜

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うーみーゆーかばー

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In the NAVY〜

「まさにサンダーボルト七変化ですやん…」

「そのくせ完成する日を夢に見ることは許されへんねや(涙)」

 「うう…お察ししますぅ」

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「…せやけどワシ幸せモンや思てんねん。考えてみ、ワシほどブログ主はんにいろんな色塗ってもろたキットはあれへんでェ」

「ホンマすねえ、仲間ゆうたら20年くらい箱も開けられへんかったり、胴体切り刻まれたりして押入れで泣いてる奴ばっかスもぉん」

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「せやけどブログ主さんは何べんも何べんもワシを筆で可愛がってくれはってん。そんなんプラモデル冥利に尽きるっちゅーこっちャで。ええ?ちゃうかおい?」

 「そらそうです、そらそうですて」

「な、人生悪いことばっかやあらへん、オマエもせいざい励むんやで」

「…あ、ありがとうございますゥ」

「ん…ん…ホナわし、ひと足先にいくわ、さいなら2号〜」

「お勤め、ご苦労様でした〜あ!」

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 まーという次第で次回から私が「サンボルのおっちゃん2号」として塗装の練習台を勤めさせてもらいますゥ。どちらさんも、よろしうおたのもうします。

 

 

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