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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

1畳半の工房から[模型]

「魔性の猫娘に青いドレスを」F6Fヘルキャット-4 ハセガワ1/72

さてヘル猫の塗装である。米海軍のトライカラーは前作のコルセアと同じだ。塗装手順も前回通りだから簡単ヘープー、と思っていたが…… Take-1 Take-2 Take-3 Take-4 Take-1 極薄ガッシュをパネルラインごとに塗っていく。 ここまでは、問題なし。 新しい試み…

「化け猫の皮に下ごしらえを」F6Fヘルキャット-3 ハセガワ1/72

赤ーコーナー、2350パウンドー46リッター、18気筒2000馬力〜、プラット&ホイットニー、ダブルワースプ!!! ……と威勢良く紹介されたわりには素っ気ないエンジン。後列が半分埋まっているのは、どうせ見えなくなるからまあいいとして、目立つ減速機周りが丸…

「悪女の情けに深スジボリを」F6Fヘルキャット-2 ハセガワ1/72

あばずれ娘の凸モールド 全身リベットの妖しき毒婦 爆裂ボディの性悪女 遣り手婆あのカウリング周り ヘルキャット、というのはそういう種類のネコ科の動物がいるわけでなく、直訳すれば"地獄猫"だが、スラングで”性悪女”などの意味もある。スピットファイア…

「出現、地獄猫」 F6Fヘルキャット-1 ハセガワ1/72

零戦52型、コルセアときて、さて次に何を作ろうか? ゼロの32型もいいが、同じ機体ばかりというのもつまらない。コルセアのライバルといえばやっぱりヘルキャットだろう。 コルセアと同じ2000馬力のダブルワスプエンジンを積んだ機体ながら、180度違う合理的…

ロールアウト ミュージック

模型が完成したら部屋を片付けてテーブルの上に飾り、祝杯をあげることにしている。燻製をする時にもBGMが必要なくらいな自分だから、かける音楽はその機体にふさわしいものを選ぶ。そうして完成品をためつすがめつ愛でてはグラスを傾ける。これがこの趣味に…

完成品画像 F4U-1a "コルセア" タミヤ1/72

F4Uコルセアは米海軍の艦上戦闘機として1940年5月に初飛行しました。ホーカー・タイフーン、鍾馗などが同時期に初飛行しています。 ダブルワスプエンジンの2000馬力のパワーを余す所なく発揮する直径4mもの巨大なプロペラと着艦時の衝撃に耐える短く頑丈な主…

「無為自然の作」F4U-1コルセア-9

完成へ向けて 春風駘蕩 完成へ向けて デカールが乾燥した頃あいを見計らって最後の微調整。(実際は数日置いている) 全体のバランスを見ながら、彩度を整えたり、国籍マークの白部分にダークグレイで調子をつけてやったり。こういうことは往々にして蛇足と…

「星のマークの簡単レシピ」F4U-1コルセア-8

実は国籍マークを書くにあたってまだ心が揺らいでいる。試しに機番のようにデカールコピーからテンプレートを作ってみたのだが…… 意外と上手くできた。最初に薄手の塩ビ板と両面テープを裏打ちしておけば、キットの表面に貼り付けてガイドとして罫書きできそ…

「褪色水綿棒の術」F4U-1コルセア-7

褪色表現のため水に浸して柔らかくした綿棒を手に持ったはいいが、最初の一手がなかなか踏ん切りがつかないでいる。 ……コオロギよ、恐れる事はない。お前の内なる魂に刻まれた実機写真の褪色具合を思い浮かべるのだ。心の感じるままに無用なものを洗い流せば…

「ブルーマントの海賊王」F4U-1コルセア-6

上面色上塗り 迷彩塗り分け 上面色上塗り 塗膜の乾燥を待って上塗り。 やや濃い目のガッシュでシーブルーの発色具合をみながら均一に塗りつぶす。…ホウ先生、せっかくいい味が出たムラをなぜノッペリとならしてしまうのですか?…コオロギよ、埋めた石は後で…

「逆さカモメの碧き翼 」F4U-1コルセア-5

国籍マークの方針が決まったので前回の零戦52同様、極薄ガッシュを重ねていく。 上面色 中塗り 上面色 中塗り 平筆を使ってパネルごとにシーブルーを乗せる。 筆はパネルラインで止め、余った絵の具をスジボリに流し込む様な感じでやっている。最初のうちは…

「星の秘密練習」F4U-1コルセア-4

まずサンボルのオッチャンで国籍マークを試し切り、じゃなかった試し塗り。手打ち、じゃなかった手描きにトライ。前回の零戦52型では円をコンパスで罫書いたが細い黒縁が上手く塗れず苦心惨憺。結局フチのみデカールを貼ったという経緯はコチラ。 sigdesig.h…

「南海の褪色王」F4U-1コルセア-3

概略イメージ 機種選定 マーキング罫書き 下面塗装 概略イメージ 塗装に先立って実機がどの様な褪色をしているか、およその傾向を資料本やネットの写真を見て掴んでおく。 南洋の強烈な陽光に曝されて、主に主翼、水平尾翼が褪色し、なかでも羽布張りの部分…

「海賊、塗装前夜」F4U-1コルセア-2

もうほぼほぼ組み上がっているコルセア 下準備 トライカラー 下準備 軽くパテ埋め(無臭モデリングのために溶きパテがわりにジェッソを使ってみた)尾翼とキャノピーを付ける。 風防と胴体の隙間にもブラックジェッソ。水性無臭なので環境にも家庭にも優しい…

「蘇る海賊」1/72 F4Uコルセア-1

「桃の節句は筆で塗ろう」 蘇る海賊 サエッタとフォルゴーレのイタリア姉妹が我が家に生まれたのは2019年の秋。ブログ上では完成品は零戦52型が最後となっていて、その後は並べたり比べたりウンチク垂れたりばかりしていたが、実は模型製作は現在に至るまで…

「DB601の眷属たち-5」

イタリアの二周遅れ これまでMC202フォルゴーレと飛燕を技術的に比較してきた。各国で基準が違うカタログデータで云々するのも気が引けるが、飛燕が全備でやや重い他はほぼ互角。燃料搭載量を考えれば全般的には飛燕の方がやや優勢という印象である。 ただし…

「DB601の眷属たち-4」

ラジエーター オイルクーラー ラジエーター ラジエーターの配置が胴体下、これはレシプロ最強戦闘機P-51Dムスタングと同じレイアウトだ、と土井武夫先生は自慢げだ。フォルゴーレもYakシリーズも同じなのだが、、、どちらも半埋め込み式の拡散型で、キャノピ…

「DB601の眷属たち-3」

キャノピー マウザー砲 キャノピー フォルゴーレのキャノピーは横開き。後端が素通しの半密閉式が600km/hクラスとしてはやや残念。空気抵抗は大きかったろうがMC200の後期生産型で開放風防に後退したからこれでもまだ取り戻した方だ。 飛燕は風防の前方下部…

「DB601の眷属たち-2」飛燕

胴体タンク2 ちょうど2年前に作ったこのタミヤの飛燕のキットにはスケルトンの胴体パーツが付いている。片側スケスケのキカイダー状態で作ることが出来るのだ。スケスケがキカイダーが大好きなブログ主は当然、、、 タミヤwebサイトより あれ、操縦席の後ろ…

「DB601の眷属たち-1」

ついでにDB601搭載機日本代表として三式戦「飛燕」とも比べてみよう。 飛燕の初飛行はまさに太平洋戦争勃発さなかの1941年12月 部隊配備は1943年6月。 飛燕の細長い主翼が印象的だ。 MC202フォルゴーレが主翼面積16.8m2対し飛燕20m2、と20%ほど広い。特に横…

「翼を並べて」マッキ戦闘機シリーズ

さて模型が完成したら並べて比べてお楽しみのあれこれを始めよう。 マッキシリーズの変遷「マリオの娘たち」 MC200からMC202「世界レベルに」 MC202からMC205「重戦闘機への道」 最後の輝き「5シリーズ」 MC200の素養 翼をもがれた者たちへ マッキシリーズ…

完成品画像 MC202 "フォルゴーレ" & MC205 "ヴェルトロ"  1/48 ハセガワ

Macchi C202 "Folgore" マッキMC202フォルゴーレ(電光)は1940年8月に初飛行したイタリア空軍の戦闘機です。 MC200サエッタの空冷星型エンジンをドイツの液冷V型DB601に換装。端的に言えばメッサーシュミットBf109Eの心臓を移植した機体でした。 これにより8…

完成品画像 MC200 "サエッタ" 1/48 イタレリ

Macchi C200 "Saetta" 第二次世界大戦前夜、Bf109、スピットファイアなど全金属製の低翼単葉引込み脚の新鋭戦闘機に刺激され、イタリア空軍が計画した戦闘機競争試作計画「R」で最優秀となったのが本機、MC200サエッタ(稲妻)です。 初飛行はF4Fワイルドキ…

「晴れの舞台と祭りの後」サエッタ&フォルゴーレ21

展示会に出展の様子。昨年の11月だから3ヶ月ほど前のことになる。 マッキMC202フォルゴーレ マッキMC200サエッタ with イタリアン・パイロット マッキMC205ベルトロ MC202フォルゴーレにDB605エンジンとMG151 20mm機関砲2門を搭載したもの。最高速640km/h。…

「イタリアン・パイロット フィギュア」サエッタ&フォルゴーレ20

時間がない時間がないといいながらこんなモノにまで手を出してたなんて!と言われそうだが、実はこれ、所要時間は一晩です。まあ、色を塗るだけだから。。。むろんサエッタとフォルゴーレが完成してからですよ、浮気だなんてトンデモナイ!ほんの一夜のあや…

「いきなりデカール」サエッタ&フォルゴーレ19

色調補正が終わったので本来ならここでトップコートを吹き、軽くサンディングしたいところだが、もう展示会まであと数日。「緊急指令10-4-10-10」が発令されている状態でそんな悠長なことはしてられない。表題通り、もういきなりデカールを貼ってしまう。 "G…

「紅のサエッタ」サエッタ&フォルゴーレ18

静まれサエッタ、の段 サエッタの吹き付け直後。フォルゴーレとは逆でちょっとグリーンが強く、斑点迷彩の茶系とケンカをしている。黄帯や白三角も同様で各色が勝手に暴れ回っている印象。いざ、これらを平定せむとて筆とりけり。 「うむ、ここは赤だ!」と…

「カエルにされた王子さま」 サエッタ&フォルゴーレ16

迷彩色の謎 一旦休憩 斑点迷彩 迷彩色の謎 さて斑点迷彩の塗装色考証。例のサイトによるとこの斑点は周囲が Giallo mimetico4”ジャーロ・ミメティコ”[迷彩イエロー4]FS 30266。斑点の真ん中がBruno mimetico "ブルーノ・ミメティコ"[迷彩ブラウン]はFS 30215…

「サエッタ緑化計画」 サエッタ&フォルゴーレ15

次はサエッタの番だ。 マーキング 下面色 上面色 マーキング あのケッタイな案山子がダンスをしている機体を選択する。これは斑点迷彩が複雑でややチャレンジングなのだがうまく出来れば模型映えがしそう。フォルゴーレは砂漠迷彩のサンド系なので並べるなら…

「その瞳、榛(ハシバミ)色なるフォルゴーレの君」サエッタ&フォルゴーレ14

いよいよ塗装本番。 コンプレッサーオン!テイク ユア エアブラッシュ!レディ、ゴー! 下面色 上面下地色 斑点迷彩 忘れ物 下面色 Grigio Azzuro Chiaro こいつが大戦後半のイタリア機下面色、とされる。英訳すれば「ライトブルーグレイ」上記サイトのカラ…