sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「はてなの翼」1/48サエッタとフォルゴーレ-12

前回短い文章にしたらどうも読み応えがないようだ。一つでは散漫だし通して読むと余計グダグダである。なのでやはり書きたい分だけ書くことにする。読みやすさも考慮して目次と見出しを入れるようにしてみた。 「サフ吹き」 「上反角」 「翼端失速問題」 「…

「排気管は何処に向かう」1/48サエッタとフォルゴーレ-11

これだけ空気の流れに気を使ったサエッタのカウリングなのに排気管は機軸に対して90度真下に向いている。これじゃ工場の排水口である。 機体側面の気流を乱したくなかったのか、ホットエアが表面のアルミ合金に当たらないようにと考えたのか、、、よくわから…

「秘密のオイルクーラー」1/48サエッタとフォルゴーレ-10

サエッタのカウリング前縁部が金属色なので最初はグラディエーターなどと同じく排気集結管だと思っていたが、実は全体が細い銅管で出来ていて、なんとこれがサエッタのオイルクーラーなのである。 日本機などでアゴ下にオイルクーラーがある機体はよく見かけ…

「面妖なる涙滴コブ」1/48サエッタとフォルゴーレ-9

ナニコレ? 飛行機の部品にはとうてい見えない。 「ミクロイドSのジェットセミダーか?」などと思っていたが、実は両サイドにコブが寄り添ったエアインテイクだった。コブの方は涙滴型にして空力にこだわっているのに何故かこのインテイクだけ真四角で焼肉屋…

「カウリング狂想曲」1/48サエッタとフォルゴーレ-8

AFVモデラーはキャタピラを一枚一枚手編みする忍耐力を有する。 艦船モデラーはゴマ粒の様な対空機銃を針ネズミの様に植え付ける緻密さを持つ。 勤勉実直な彼らに対し驚嘆と畏敬の念を抱かずにはおられない。 我々飛行機モデラーといえば3つ以上の同じ部品に…

「謎のカウリング」1/48サエッタとフォルゴーレ-7

ごく一般的な空冷エンジン機ならカウリングなどさほど手間がかかるものではない。しかるにサエッタのカウリングは例の涙滴型バルジがある。 ここまでの大きさになるとバルジというよりもはやコブである。コブがコブッコブ付いているだけではない。サエッタの…

「士の字になったらこっちのもん」1/48サエッタとフォルゴーレ-6

胴体と主翼を接着していく。まずはキットの出来の良いMC202フォルゴーレ君から。 はめ合わせ良好。20年以上前のキットだがさすがハセガワスタンダード。主翼付け根は段差を削るだけでパテ不要。嬉しいねえ。 機首上部のパーツは若干の段差が出来るがこの程度…

「スジボリーノ・リベット・ウッチーナ」1/48サエッタとフォルゴーレ-5

細部の表現だけでなく、モールドやリベット、筋彫りにもハセガワとイタレリの差が現れている。 向こう側:MC202フォルゴーレ 手前:MC200サエッタ サエッタのフラップ横の出っ張った丸型点検ハッチを見よ!戦車かと思うたわ。筋彫りは主要部のみで太くて豪胆…

「飛行士の仕事場」1/48サエッタとフォルゴーレ-4

ようやく模型に手をつける。まず最初はコクピットから。 サエッタのキットはイタレリ製の例に漏れず細密だ。エッチングパーツが付属するコクピットや脚収納庫なども細かく再現されているのはいいのだが、小さなパーツに金型のズレやパーティングラインなどが…

「イナズマンへ」1/48サエッタとフォルゴーレ その3

ちなみにサナギマン、イナズマンとは昔の変身ヒーローTV番組に出てくるキャラクター。主人公は蝶をモチーフとしており二段階変身といってまずサナギマンにならねばならない。このサナギマンはとっても弱く、敵の戦闘員たちにタコ殴りにされつつもじっと耐え…

「サナギマンから」1/48サエッタとフォルゴーレ その2

それでは「サエッタとフォルゴーレ製作記」のはじまりはじまり。 その前にまずは実機について軽く解説。。。 マッキMC200"サエッタ"(雷電) なんとなく「零戦の福笑い」といった趣きだが試作から初期型まではこの水滴風防だった。パイロットの評判が悪く下の…