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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

紫電改-2「カウリングの手直し」アオシマ1/72製作記

本日は模型クラブの展示会。今年はコロナで仲間内だけの内覧会となり今年のお気楽ナナニイをお披露目してきました。小汚ねえ手塗りのナナニイを6機も持ち込んだなあどこのどいつだーッとのお怒りを堪えて温かく迎えていただき恐縮です。失礼シマシター。

 

さて紫電改に話を戻しましょう。

アオシマ の初版のウイークポイントはそのカウリング形状。上部の気化器取入れ口に絞り込みが入れられている。

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初期版のカウリング。

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こちら実機。

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こちら復元機。この画像では先端のみわずかに絞りが入っているように見える。

微妙なところだがこれだけで随分とイメージが変わってしまう。カウリングというのは空冷エンジン機にとっては顔みたいなもの。

マニアや評論家はこぞって叩いたようだ。ハセガワのキットからカウリングのみコンバートしたという人も多いと聞く。残念!

アオシマ君とて悔やんでも悔やみきれなかったのだろう、リニューアル版でカウリングに新パーツを投入したのである。まさに臥薪嘗胆、まさに乾坤一擲である。

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リニューアル版。インテイク側面からは絞りがなくなっている。ただし、モールドが太く形状も平板でどこか簡易インジェクションっぽい。そういったわけでせっかくの新パーツもまたもやマニアや評論家に酷評される憂き目にあっているらしい。無念!

自分も旧版をパテ盛りした方が実機に近いかも、とは思ったが、タミヤセガワの向こうを張ってセカンドメーカーが懸命の努力をしているのだ。多少力及ばずのところがあったとしてもアオシマの心意気は汲んでやろやないかいせやないかいエエおい、といたって浪花節な当ブログである。

無論金を出して買う商品なのだから消費者の立場としての評価は大事だが、それを俺様的にネチネチ嫌味ったらしくやるからオタクだなんだと世間から疎まれるのだ…自分も気をつけよう。

というわけでリニューアル版のカウリングを先端に向かって削り込んでみた。
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さらに上下のインテイクにもリューターを突っ込んでを形状をそれらしく修正してやる。先端の絞りは断念。

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少しは実機イメージに近づいただろうか?

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消失したモールドは彫り直す。
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紫電同様、パーツ状態でリベットを打ち、国籍マークのケガキを施す。昔のエルエス零戦のパーツに日の丸のモールドがあったのを思い出す。今でも売っているらしいから買って作ってみようかな、などと思う。自分は時代に逆行しているのかもしれない。

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グアムやフィリピンと違って本土の機体は胴体の白フチは塗り潰していない。制空権に自信があったのだろうか。胴体の日の丸は円形テンプレートをギュウギュウ曲げてケガいたらちょっと歪んでしまった。まあエエかあ、といたって雑な我が工房である。何か良い手はないものか?

 

さてそれでは本格的に組んでいこう。

 

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