完成したファルコにお気楽作りのベースを用意してやろう。
初回の「こんなオールドキット、ストレートで上等やん。紙粘土に砂まいたベースに乗せたら誤魔化せる。それ見てピザでも食おうや、オーソレミーオ」との心の声に逆らって、自分の力の及ぶ限りのディティルアップをしてきたファルコである。ところが途中で諸々しくじってしまってベースに乗せて誤魔化すことになったのは不徳の致すところだが、そうなったらそうなったでベース作りも楽しんじまおうや、という相変わらずの楽観的模型作りだ。
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たいしたベースでもないのでとりたてて書くことはない。木の板に色を塗って紙粘土に砂まいただけだ。こういう適当な地面を作ると重鎮なるAFVマニアの皆様方は「もっと実感を上げろ!」とか「地面の情報量が足らん!」などと思われるかもしれないが、所詮はペラッペラな軽薄ヒコーキモデラーが作るベースである。なにとぞお許しいただきたい。一生「地面」の上で過ごさねばならない戦車などと違ってヒコーキは一旦プルプルっと離陸しちまえばアレーどこ行ったかなあ地面?と思えばはるか何千メートルも足の下、とまあ、呑気なものなのだ。
地面どころか本音を言うと脚すら付けたくない。飛行姿勢がもっとも美しく、飛行機本来の姿だと思っている。ただそれでは飾る時にスタンドなどというさらにみっともないものをつけなければならないから仕方なく無粋な脚を付けているだけのことだ。「アシなど飾りです。偉い人にはそれがわからんのです」というのはロボットの話に限らないと思っている。
さて手頃な丸い木の板をペーパーで磨いてオイルステインで色を付ける。自分は必ず油性を使う。ホームセンターなどには簡単な水性着色ニスなどもあるが仕上がりが断然違う。
木目や木の種類によって濃度などや塗る回数を調整する。ついでにたくさん作っておく。ファルコのは少し華やかな色艶にしてやろう。
1時間ほど乾かして上からニスを塗る。乾いたら少しサンディング。商売柄こういうことは慣れている。
乾いたらボンドをつけ、百均で買った木粉粘土を乗せる。
水を付けた筆でならした粘土をスポンジやハブラシで叩いて表情をつける。
まあ砂漠ならこれでもいいように思うのだが、、、
今回はエーゲ海はギリシャのドデカネス諸島ロードス島、ということなので、、、何のイメージも湧かない。「エーゲ海」といわれても「ウィンディズ ブロゥィン フロムジ エィジァーン 女は海〜」というフレーズと白いひらひらのドレスを着た女性が脳内をなまめかしくもぐるぐる回るだけだ。写真を見ると結構岩がゴロゴロしている。
なのでコーヒー豆のカスを端にまいてやる。エチオピアの豆だとイタリアとは因縁浅からぬ仲なので遺恨が残って具合が悪いが、ブラジル産だったので大丈夫だろう。
コーヒー豆だけではまだちょっと単調だからこれも百均で買った(たぶんアクアリウム用)の石を砕いてバラ撒いてみた。なにやらお菓子を作っているみたいになってきた。楽しい楽しい。
サンドカラーで吹き付け。ここまでほとんどコストが掛かっていない。
ファルコを乗せてみる。。。う〜ん、、もひとっちゃの〜。
そこでウェザリングで使った茶、黄、緑の油絵の具を薄く溶いた液をスポイトでランダムに打ち水する。
乾いてマスキングを剥がすと、、、ムラが出ていい感じ。
ムラ、適当、ランダムが自然界というものなのだなあ。。。
ほんの少し、青海苔を、、、ではなくて植生をあしらう。これは模型店で。ほんのちょっとしか使わないのでもったいないと思いつつ何百円か出して買った。なんとなくウソ臭いのであとで剪定してやろう。
出来上がり。
ピザ食ってワインでも飲もうや、オーソレーミーオー♩
という雰囲気を感じていただければ幸い。
レベル1/72ファルコの段、これにて終了。めでたしめでたし。
おかげ様で展示会は盛況のうちに無事終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。