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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「士の字になったらこっちのもん」1/48サエッタとフォルゴーレ-6

胴体と主翼を接着していく。まずはキットの出来の良いMC202フォルゴーレ君から。

 
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はめ合わせ良好。20年以上前のキットだがさすがセガワスタンダード
主翼付け根は段差を削るだけでパテ不要。嬉しいねえ。

 

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機首上部のパーツは若干の段差が出来るがこの程度なら溶きパテと軽いペーパー掛けで修正可能だ。

 

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軽くサフェーサーを捨て吹きして様子を見、修正しては捨てサフ、これの繰り返し。
面倒になったら、納得がいったら次の工程に進む。

 

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消えたモールドを彫り直す。

 

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自分はガイドテープとラインチゼル、エングレーバー、ナイフ状エッチングノコなどを使っているが、、、スジボリはまだまだ修行が必要だんねん。

 

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ジャーン!士の字になりました。一気に飛行機の形になって「立体化」の歓喜ひとしお。飛行機模型の醍醐味だ。この段階で全ての飛行機モデラーはニヤケた笑顔を浮かべるのである。そのうちのほとんどがいろんな角度からためつすがめつして悦に入るはずだ。中にはいい歳して「ブ〜ン」とか「ギューン」とか言ってヒコーキを右に左に、、、ハイ、やってしまいます。つい。。。

いろんなジャンルの模型を作ってきたが、戦車もお船も車も最初から大体の形になってるからここまで悦楽がない。ヒストリカルフィギュアに至っては組立工程そのものがゼロなので寂しい。

さてこれでフォルゴーレ君はサフェーサー待ちとなる。小学生のころ、跳び箱を軽々と一発で決めて体育館の後ろで得意顔でみんなが跳ぶのを待っていたヤノ君を思い出す。 

さあ次はいよいよイタレリMC200サエッタの番だ。

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主翼と胴体の間に隙間が少し出来る

 

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主翼付根の前縁はちょっと変わった造形だがこの部分の合わせは良ろしくない。やはりハセガワと違って一筋縄ではいかない。瞬間パテで下側を盛ってガッシガシ削る。

 

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翼と胴体の隙間も瞬間パテ、のちペーパーでガシガシ。自分の場合、だいたいこのあたりでヤル気を失う。「士の字」になった時点である程度の満足感を得てしまうからだろうか?単に根気がないだけか。おそらく後者だろうことはタミヤセガワしか完成していないここ数年の作品を思い起こせば明らかだ。

 

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こんな具合。ちょっとハリケーンにも似ているお姿。

 

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こうして見るとやはり独特のライン。

 

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真横からだと金魚みたいで愛嬌がある。

 

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下面が合わない。。。戦車のハッチみたいな豪快な丸い点検パネルもろともこれまたガーシガシ削り落とす。

 

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いかにもフラップダウン状態が選べるかのように内部モールドまであるが、胴体の筋彫り部分もフラップなのでキットのままではちょっと無理。で閉位置にするのだが、、、

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まあ、どうせこんなこったろうたぁ思ってたぜ、、、イタレリ屋め。ふてえ野郎だ。

 

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全部埋めて彫り直し。。。ガシガシガシガシ。こういうところが意あまって力足りずで手がかかると言った所以。ま、それがし、レベルのファイターシリーズを作った後なのでこの位は屁のカッパでござる。

 

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水平尾翼前縁が角張っている。。。キミなあ飛行機としてそういうことではアカンやろ。。。

 

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前縁を削って少しでも風を切ってお空を飛ぶ機械の様に見せかける。垂直尾翼も前縁がモッサリしているし側面形もフォルゴーレとは違うのでパッと見で違和感がない程度に少し整えてやろう。

この辺り、サエッタ単体なら「元気があってよろしいっ!」で済ませただろうが、なまじハセガワのフォルゴーレがシュッとしてるものだから、並べるとえらく見劣りしてしまう。まるで花形満と一緒に服を買いに行って鏡の前でうなだれる左門豊作のようだ。

 

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ようやく「士の字」ハセガワフォルゴーレの三倍も四倍も時間がかかっている。。。いやおおげさでなく。翼と胴体の位置関係がちょっと見たことがない不思議な魅力をたたえたデザイン、、、と思ったらもう貴方はイタリア機の「と・り・こ」。。。

 

よおっしゃあ、ここまで来ればこっちのモンじゃあ、二機まとめてサフェサー雨嵐と吹き付けたンでえ。。。とネチこい関西弁で思った矢先にふと箱を見るとまだカウリングが残っている。しもた、サエッタの場合コイツがいささか難物先生やったんや。。。

 

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