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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「出現、地獄猫」 F6Fヘルキャット-1 ハセガワ1/72

零戦52型、コルセアときて、さて次に何を作ろうか?

ゼロの32型もいいが、同じ機体ばかりというのもつまらない。コルセアのライバルといえばやっぱりヘルキャットだろう。 コルセアと同じ2000馬力のダブルワスプエンジンを積んだ機体ながら、180度違う合理的な設計コンセプトを比較するのも面白い。 ガッシュで作ったシーブルーもインターミディエイトブルーも余ってることだしな。そうしようそうしよう。

 

ナナニイのF6Fは確かハセガワのが我が押入山のどこかにあったはずだ。

分け入っても分入っても深い我が押入れ、なかなか見つからない。初販は確か70年代ではなかったろうか。裏山にキノコ取りに出かけたきり行方知れずになっていてもおかしくないくらいにご老体である。

ようやく発見し、虫の息のキットの中身を確認すると無事でホッと胸をなでおろす。箱を開くと凶暴な持ち主により胴体や翼がむごたらしく切り刻まれ変わり果てた姿になっている事がよくある。"恐怖の押入山"なのだ。 

凸モールド 

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見てごらん全身凸モールドだよ。

今ならエデュアルドかどこかの良キットがあるようだが、そんな贅沢していてはいつまでたっても在庫が減らない。なにより無為自然のお気楽ナナニイ筆塗りには「ちょっと古いキット」くらいがお似合いだ。

それに、このヘルキャット、実機は胴体後部は沈頭鋲を使っていない。さらにその部分の外板の縁はタケノコ状に重ねてあり実機写真でも縦ラインはハッキリクッキリわかるほどだ。”グラマン鉄工所”と呼ばれる所以である。

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これを凸モールドをそのまま残すことで表現してやろう、と例によって良からぬことを思いついたブログ主はほくそ笑むのであった。ぬひひ。

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主翼や胴体前部は面倒だが掘り直すとするか。ねへ。

仮組

古いキットではあるがなんとなく基本形は悪くないように思って仮組みしてみるとどこからともなくR-2800の兄貴分がやってくる。

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おーぅ、ヘル公やんけ。
おっとこいつぁサンボルの叔父貴、相変わらずデカイ腹回りで。

かましわ。こん中はのう、排気タービンのパイプ様がびっち〜詰まっとんねや、お前みたい燃タンつんだボテ腹とちゃうで。

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フッ、そのお陰で航続距離が長げえんでね。大飯食らいのターボでP-51にいいとこさらわれるなんてヘマぁしねえ。

…なんやとぉ?おまえ1万メートルまで上がってこいや〜、700km/h出したらんかい。

ハッ、Japはそんな高いとこまで飛んでこねえさ、速度も武装もこれで充分。それ以上は無駄、ゼイ肉ってことよ。

…くっそ〜。いちいちムカつくガッキャのこいつ〜…… 

才能が終わると型式が始まる

さて、キャノピー後方はF6F-3にするなら開口してやる必要がある。

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後期型のF6F-5にこの窓はない。つまりこのキットはF6F-5の胴体にF6F-3の主翼というケッタイなことになっている。だから「間違い!これはウソ!」などと糾弾したくなる。ところがそういう組み合わせも実機では存在したようだから世の中ままならない。

そこらへんは実戦配備された昔の軍用機なのだからして実際どんな機体があったか知れたものではないのだ。型式ごとの細かい差異や変遷にこだわるのもいいが、他人のキットをうかつに批判するもんじゃない、ということでもある。

 

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ところでこんな便所の小窓みたいなのは役に立つのか?
下手くそJAPのドン亀ゼロなんかに後ろを取られることもないしなァ、オーライ、ジョー、こいつは取っちまおう…

などと腹立つ会話がグラマン社で交わされたかどうかは知らない。第二次大戦も後期になるとP-51、P-47、スピットファイアや飛燕に至るまで、胴体を大改造してまで水滴風防にして後方視界を確保するのが潮流となってくるのだが、ヘルキャットはそんな時代に逆行する。確かにふてぶてしいドラ猫である。

素組のススメ

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古いキットなのでコクピットはアッサリ塩味だ。こういうところには凝らないのもいつも通り。シートベルトはテープで自作し鉛筆で金具を書き込む。側面の操作盤などは少し立体化する程度でお茶を濁す。ビール瓶みたいな操縦桿も微笑みつつスルー。

古いキットを作る時には三蔵法師様のような寛容さでありたい。

「これゴクウ、そんなにいきり立つことはない。コクピットなど椅子さえあれば良いのです…」

 

 

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