もうほぼほぼ組み上がっているコルセア
下準備
軽くパテ埋め(無臭モデリングのために溶きパテがわりにジェッソを使ってみた)尾翼とキャノピーを付ける。
風防と胴体の隙間にもブラックジェッソ。水性無臭なので環境にも家庭にも優しい、、、のだがやや粒子が粗くてモロく、使い勝手は今ひとつ。ファレホの水性パテが良さそうだが例によって入手しにくくお財布に優しくない。なんでそんなに高いのか。ファレホはスペインから帆船で運んでいるからか?
士の字出来上がり。このまま色を塗れるには塗れるが、なんだか食い足りない。自分で作ったという実感があまりわかないのだ。ただ単に色を塗るだけでイイならデアゴスティーニかなんかのオマケや食玩でも事足りる。やはり自分で組み立ててこそプラモデルだ……いやマァこれも過去の自分が組み立てたのには違いないのだが……
そこでディティルアップできるところはないものかと見回すが、そこはさすがは世界のタミヤ模型はん、そもそものキットが精密至極でワテみたいな鈍なモデラーが手ぇ入れるとこなんかあらしまへん。ほなリベットでも打っとこー、と思ったがコルセアは実機写真ではほとんどリベットが見えない。外板はスポット溶接が多用されていたとのことである。さすがは工業大国アメリカ製品。
それでもヘビィボックスコーナーをつつき回すと、、、
排気管が輪投げの輪みたいなのを発見!
舌なめずりをしつつドリルで穴を開けてやる。最初から斜めに穴を開けようとしてもスベッてうまくいかない。まず奥側にドリルを立てて段々と斜めに寝かせていくといい感じになってくれた。内部がテカってるのは流し込み接着剤。ネットでみた削り跡の簡単な処理方法、というか、やや手荒な手口。
さらに尾輪。
ちょっと野暮ったい。
ステーを取って重量軽減孔を開ける。こういうところにも流し込み接着剤を軽〜くお見舞いするといい感じにトロけて「金属で出来てまんのやー」感がでる。プラの材質によってはワヤになるのでランナーの端などで試して感触を掴んでおくのが良い子のお約束。
ステーは真鍮線で表現。あまり目立つところではないが、F4U-1aの後期はこの伸びた尾輪が特徴だからそれを強調する意味、というか普段はこんな事はあまりしない。
実機における尾輪延長は極悪な前方視界を少しでも良くするためと3点着陸時の迎角を減らす処置だろう。それでも着艦は至難で下手をすると……
ウアッチャー…
いやまあ、難儀な飛行機ですワ。そこが魅力だったりするのだけれど。
トライカラー
Mrカラーをもとにガッシュで調色。こうやって使った絵の具を並べて画像に残しておくとまた新たに作るときに便利、と気づく。脳よりハードディスク、だ。ただし比率は経験と勘が頼りでこの辺はアナログを脱しきれていない。
ガッシュは調色すると「白」と「黒」の影響が強くでる。
調色用のランプブラックやミキシングホワイトを使うのだがそれでもMrカラーとは感覚が随分違う。
では例によってサンボルのおっちゃんで試し塗り。
おーコルの兄ーやん、久しぶりやなー。どないや景気は。
ようサンボルの。どうもこうもねえよ。ヘルキャットの野郎、後から来ておいしいとこ全部さらっちまいやがんの。こちとら空母から降ろされてマリンコ乗っけて地上攻撃よ。
ワシもやがな。毎日爆弾抱えてドサまわりしよんねんで。まーったくムスタングのボケが、あのガキゃアリソン積んどった時なんかタダの使いっ走りやったのにのー。
下半分がMrカラー、上がガッシュ。インターミディエイトブルーは少しおとなし目に。
インシグニアホワイトはガッシュのニュートラルグレー+ホワイト少々
練習。ヘルキャットの水滴風防型、といった風情。
ええいやかましい、褪色表現、スレハゲ表現の練習だ。
よし、次は本番だ。