sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「いきなりデカール」サエッタ&フォルゴーレ19

色調補正が終わったので本来ならここでトップコートを吹き、軽くサンディングしたいところだが、もう展示会まであと数日。「緊急指令10-4-10-10」が発令されている状態でそんな悠長なことはしてられない。表題通り、もういきなりデカールを貼ってしまう。

"Gigi tre osei" on フォルゴーレ

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フォルゴーレのマーキングは"Gigi tre osei "三羽のカモメにヤシの木。これは神戸西舞子の海沿いのカフェレストラン「イル・チェントーロ」の看板に使われている、とか言われたら信じてしまいそうなくらいオシャレなマークだ。

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おうおう、男前が上がったね。伊太利亜の「伊」は伊達の「伊」と書くんだぜ。

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ぐわ、シルバリングが発生した。うぬトップコートを省いた祟りか。

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デカールの透明部分が多いのでこうなる予感はあったが、、、

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目立たぬ下面で試しに透明部のみをカットしてみたが、こんな「十手」三本、上手く切り抜けるかどうか自信がまったくないチキンな自分である。

ファルコの時の大惨事がトラウマになっているのであまり土壇場でデカールをいじりたくない。しばし考え、ここは展示会優先、仕上がり二の次で妥協する。苦渋の決断、泣いて馬謖を斬る、、というほどでもない。ナニ展示会が終わってからゆっくり切り抜けばいいことさ。すなわち何もしないでこのまま放置。

”Caccia” on サエッタ

 

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マーキングは例のやたらとフォーマルな出で立ちのダンディ・ダンシング・カカシ。Cacciaは"ハンター"あるいはまさに"戦闘機"の意味。カカシのマーキングについては以前に詳しく述べたとおり。

sigdesig.hatenablog.com

その後、このカカシについてさらに調べたところ"Lo spauracchio, simbolo del 22º Gruppo" とあってやっぱりカカシだった。パイプの煙の赤い星は敵のソ連軍を表している、というから東部戦線に配備された時に付け加えられたのだろうか。ただし由来は不明。
余談だが、グーグルのイタリア語翻訳機能にこの"spauracchio"を放り込むとなぜか”ボギーマン”と訳す。いわゆる"ブギーマン"のことだろうか?ある種の魔除けのイメージかとは思っていたが、伝習的な子供を怖がらせる悪魔の使い=ナマハゲ的なものなのかもしれない。
。。。さらに余談。

このカカシ、アニメ映画の「ハウルの動く城」に登場しているらしい、、、(と第22飛行隊のイタリア語版wikipediaに記載があった)自分はこの作品は未見なのでよくわからないが、実はミリオタの宮崎駿監督だからイタリア機のマーキングからの流用は充分考えられる。会社名の「ジブリ」もこのイタリア機からきているというのは有名なお話。

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カプロニ Ca309 "Ghibli" 
Ghibriは「サハラの熱風」という意味らしい。。。マセラーティ・ギブリなんてのもありましたな。

それはともかく貼ってみる。

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いっぺんにオモチャっぽくなる。ダメじゃんイタレリ大王。

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もともとが遊園地のポップコーン売りの看板かと思うようなデザインである。その上にこんなに派手な色で印刷するなど、イタレリはトイザらスの3歳児コーナーにでも並べるつもりだろうか。単色のフィルタリキッドでどうこう出来るもんでもなさそうだし時間も迫っている。いささか安直だが最終手段としてこのカカシ野郎にタミヤアクリルのクリアスモークをシュバーっと吹付ける。

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馴染むことは馴染んだが、、、やはり薄汚くなった。出来ればやりたくないことだったのだが、、、スペシウム光線を放って怪獣を倒し、ゆっくり立ち上がる光の巨人ような憂いの表情をたたえつつ静かにエアブラシを収める自分であった。。。

またまた余談だが最近ウルトラマンのCGアニメ版をNETFLIXで視聴した。面白いのはオリジナルの効果音を使っているところで、”デュゥィィィィン”、、「ああダンがセブンに変身したんだ」だとか、掛け声の”シュエアッ”で「あ、こいつが真のウルトラマンなのか」とニヤリとさせてくれる。その他はまあ別段どうということはないのだが、やたらと美少女アイドルが意味なく絡んでくるのがウザくて途中で見るのをやめてしまった。

 

一緒に並べる都合上、フォルゴーレも同様にデカールの彩度を落とす

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若い女性に人気の「海沿いの小洒落たカフェレストラン」から夜のオネエ様方が立寄る路地裏の細長い「ショットバー」的な雰囲気となる。 まあ製作者であるところのブログ主の嗜好と行動範囲には則していると言えよう。

 

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