sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「逆さカモメの碧き翼 」F4U-1コルセア-5

国籍マークの方針が決まったので前回の零戦52同様、極薄ガッシュを重ねていく。

上面色 中塗り

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平筆を使ってパネルごとにシーブルーを乗せる。

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筆はパネルラインで止め、余った絵の具をスジボリに流し込む様な感じでやっている。
最初のうちは絵具が流れやすく、母なる地球の引力によって下に溜まる。なので早めにドライヤーをかけている。ドライヤーの温風をあてるとみるみるうちに、といった感じで絵具が乾いていく。絵具溜まりが出来そうになったらただちにドライヤーを止める。

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面白がって「乾け乾け!もっと乾くのじゃーウワハハハー」などと熱風をあて続けると……

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絵具溜まりがそのまま色濃く残って固まってしまう(エルロンの横)
これは放置すれば禍根を残す。

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いったんマジックリンで落として…

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下地からやり直す。
この「やり直す勇気」がなかなか出せない自分なのだが……

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3回目位から絵具を薄めていく。塗膜ができているので絵具のノリが良く、かつ乾燥が遅くなってくるので薄くても流れない。絵具溜まりも最初ほど神経質にならなくても自然にうまく馴染む。

水平尾翼、片方の主翼、胴体、とブロックごとに塗っていくと、次のブロックを塗り終わった頃には前のブロックが乾燥しかかっている。なのでドライヤーは遠くからごく軽く、乾燥をうながす程度でいい。

成長するにつれ段々と手がかからなくなってくるのが子供みたいで面白い。

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このあたりから脳内のコルセアのイメージを辿りつつ褪色のメリハリを考えて塗っていく。バランスを見ながら少しづつ部分的に塗り重ねる。手がかからなくなる分、頭を使うことになっていくのも子育てに似ている、とこれは牽強付会か。

今回は全て平筆でパネル内はフラットめに塗る。零戦52型の時は「筆ムラ上等!」とばかりに面相筆で細かくタッチを残すように塗っていたが、あれは東洋の小国のイナカっぺ飛行機特有の外板ヨレヨレ表現のためだ。コルセアは褪色はしているがパネルはビシーッと揃ってリベット跡すらない。アメリカの工業力の恐ろしさを骨のズイまで味わうのだ。

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いい感じになってきたがここで筆を置き、一晩二晩待つ。


……老師、なぜ一気に塗ってしまわないのですか?
……ムラを残しておくことこそが肝要じゃ。よいかコオロギ、もっと奥底を見つめるのだ。

 

  

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