sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「DB601の眷属たち-2」飛燕

胴体タンク2

ちょうど2年前に作ったこのタミヤの飛燕のキットにはスケルトンの胴体パーツが付いている。片側スケスケキカイダー状態で作ることが出来るのだ。スケスケがキカイダーが大好きなブログ主は当然、、、

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タミヤwebサイトより

あれ、操縦席の後ろには何にもない?

そう、このキットは胴体タンクのパーツは付属していない。エンジンやコクピットは充分以上に再現されているのだが、タンクはアリマセン。タンクどころか胴体後半はスッカラカンタミヤさんは後ろ半分は見事にスルーしてくれているのだ。人体模型で脳と心臓があって下半身だけ中身が省略されてるのと同じだ。いくらスケスケ人体が好きでもそれではお楽しみというものがないだろう。

ここはなんとしてでも丁型の一大特徴である95リットル胴体内タンクをチラッとでもいいからお見せしたい。スケスケ飛燕大好き人間であればそう願わずにはおられないだろう。

そこで調べてみたのだが甲型、II型改、などはタンクの図面があるが、、、

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これは甲型200ltreタンク 

 

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こちらはII型改、五式戦 95リットル(+水メタ95リットル)


丁型が見当たらず。まあ、そこで例によって例のごとくそれらしい形に「デッチアゲ」。200リットルタンクの後ろ半分をぶった切った形だ。”立体の容積の計算のしかた”は「学研 五年の学習6月号」を思い出しつつ確認はした。形状についての根拠は何にもないが恥知らずにもupしてしまおう。

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It is uncertain about the shape of fuel tank on this type.

エンジンや弾倉なども手を入れている。酸素ボンベや無線機、配管や操縦索などは資料を参考に自作して追加してやった。

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ボンベの縦横位置を正しく作り直し、ラジエーター配管なども追加。95リットルでこの位置にこの大きさだから200リットル満タンだとそれは重心は狂ったことだろう。ラジエーターがあるためBf109Eのように操縦席シート下部まで回り込んだL字型タンクにも出来ないこともよくわかる。というかBf109はC型で機首下にあったラジエーターをDB601に換装したE型で両翼下面に移設したのはタンクがあったから?

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当初は何も考えずにタンクはアルミシルバーに塗って完成させた。

。。。ところが完成後になって「時期的にも丁型"ゴム被覆タンク"だろう」という疑念がムクムクと湧いてくる。そうなるともう寝られない。せっかくの完成品の胴体を引っぺがしてタンクを赤っぽい黒に塗り直したのである。。。やれやれ。

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ついでに展示会で突っ込まれたコクピット上部色も塗り直し。さらに胴体内部色も新資料に従ってフレームのみ川崎機内色、外板内部銀色へ。。。やれやれ。

タンクはなぜ"赤っぽい黒"にしたのかというと紫電改の防弾タンクの現存写真から。しかし海軍と陸軍では燃料タンクに関する開発経緯は全く別物、という資料もあって「真っ黒か?いややっぱり銀で良かったか?」という疑念がムクムクと、、、

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古い丸メカの表紙にもこの通り銀色。しかしこれは丙型、、、え?丙型に胴体タンク?

控えおろう!たかがサンデーモデラーの分際で、手持ち資料本4~5冊ほど見てディティールアップを試みるとは、身の程知らずにもほどがあるわ!、、、と斬って捨てられそうだ。

。。。おお怖わ。

 

 

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