sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「紅のサエッタ」サエッタ&フォルゴーレ18

静まれサエッタ、の段
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サエッタの吹き付け直後。フォルゴーレとは逆でちょっとグリーンが強く、斑点迷彩の茶系とケンカをしている。黄帯や白三角も同様で各色が勝手に暴れ回っている印象。いざ、これらを平定せむとて筆とりけり。

 

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「うむ、ここは赤だ!」とばかりに薄めた油彩ベネチアンレッドをかける。紅(くれない)に染まるサエッタ。

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右翼(向かって左)がベネチアンレッドを乗せた方。斑点のブルーノ(赤茶)がはっきりしてグリーンが落ち着いてきたのがわかる。白三角や黄帯には塗らない。

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ベネチアンレッドはこんなにも赤い。郵便ポストも風船玉もタバコ屋ののれんもみな赤い、、、何を言ってるんだ代助、落ち着かなくっちゃあいけない。。。

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補色で影をつけるのは絵画で言うところの印象派の手法だろう。ルノアールのパレットに黒の絵の具はなかったとか。。。とはいえパネルラインに赤が残っては“模型としては不自然"とのそしりはまぬがれえない。筋彫りにグリーンのフィルタリキッドを流すと赤+緑で程よいグレーになる。筆付きの蓋はクレオス流し込み接着剤のお古。。。当然よく洗って使う。

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帯にはブルーを乗せて目に刺さる黄の色味を殺す。こうして見るとけっこうショッキングな画像だ。よくこんな無謀なことができたもんだと自分の度胸に後から感嘆する。青色が毛細管現象で見境なく走り出す二歳児みたいにツーとスジボリを伝っていくので慌ててコレコレコレ!と綿棒で押さえて止めてやる。

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こんな具合。彩度のコントラストが整って随分としっとりした存在感。グレーや黒でウォッシングしたのと違って(自分の模型としては)華やかさを保っている、と自分ではご満悦だが、なんだか薄汚くなったなあ、というのが一般的なご意見かも。。。

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下面のグリージョ(灰)は青味を抑えるためにイエローのフィルタリキッド。希釈せずに瓶ストレート。何もしていない脚カバーと比べると効果は一目瞭然。同じグレー系なのに、なにゆえフォルゴーレの下面には青を足し、サエッタの下面は逆に青を抑えるか?というと、、、論理的な説明はうまくできない。グレーの色調差、というよりは上面のフィルタ色とのバランスというか、まあ雰囲気雰囲気。

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脚カバーにもイエローでフィルタリング。白三角はごく微量のブラウンで馴染ませる。

エアブラシでの塗装と違って筆一本で思い通りに仕上げていくこの作業はとても楽しい。何時間でもやっていたくなる。詰まったり掃除したりと機械のご機嫌ばかり伺うのは面倒だ。自分は産業革命以前に向いた人間なのかもしれない。そういえば昔、京都七条醒ヶ井に住む英国人教師に「sigさんは幕末ノ顔ヲシテマスネー」と言われた事がある。「幕末顔って何なんですかー」と笑って済ましたが、無礼千万!とばかりに切って捨てればよかったかもしれぬ。まあ生麦のような騒動になってもいけないので見逃してやろう。

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エンジンを搭載。やっぱりサエッタのデザインはクラシカルでいいのう。

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 カウリングを装着。。。ここにサエッタ降臨す。

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それにしても先端のオイルクーラーのモールドは素晴らしい。イタレリ大王万歳!せっかくメーカーがこんなに頑張ってくれたパーツに市販の「カッパー」をそのまま塗ったのでは申し訳ない。自分で思う「銅色」を気合いを入れて調色してみた。

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カウリングは胴体帯同様、ブルーで黄味を抑えつつ立体感を出すシェードにも使う。そうすると緑味が出てくるから今度はブラウンで相殺してやる。例の"ジェットセミダー"も吸気インテイクと配管っぽく見える様に色付けしてやる。

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..."ジェットセミダー"だったころの私

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プロペラ基部はタミヤラッカーの「フラットアルミ」これは金属感が実にアルミ的との噂を聞いて使ったところ、「げにまっことアルミそのもんじゃき!」と感激。

さらなる”アルミの鋳物”感を狙ってフィルタリキッドのブルーで墨入れ。アルミの鋳物はなぜブルーの影をつけるかという理由は、、、例によってうまく言えない。ただそう感じただけ。。。ところでプロペラボスってアルミの鋳物、、だよね?

 

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