赤ーコーナー、2350パウンドー46リッター、18気筒2000馬力〜、プラット&ホイットニー、ダブルワースプ!!!
……と威勢良く紹介されたわりには素っ気ないエンジン。後列が半分埋まっているのは、どうせ見えなくなるからまあいいとして、目立つ減速機周りが丸坊主なのはちょっと寂しい。
こちらがタミヤ72のコルセアのダブルワスプ。同エンジンのヨシミで並べたいわけだから…
それらしくデッチあげ、、、
それらしく塗る……と、それらしく見える……カナ?
次に風防をマスキングして取り付ける。
そのままではチト合わない。この時代のキットならまあこんなもんです。
接合部をスリ合わせて…
…パテがわりのブラックジェッソ+モデリング・ペーストを「ニャロメ!」とばかりに隙間に詰め込む。ジェッソだけだと脆いのでモデリング・ペーストを加えている。これでなんとかペーパーがけが可能となるが、ジェッソの粒状感はやや残る。マ、筆塗りだと分からなくなるからこれでいいのだ。
視界向上のため上に持ち上げられた操縦席、機軸より垂れ下がったカウリング、途中で上反角が増す主翼、意外に尖った背中、などなど。ヘルキャットの特徴がよく出ていると思う。細かいことを言い出せば欠点はあるのだろうが、贅沢は申しませぬ。
大昔に作ったマッチボックスのキットなどに比べると断然素晴らしい。思えばあれが我プラモ人生における輸入キット初体験だった。でっぷり太った性悪女で筆下ろし、とは何ともはや。
全体的なハメ合わせは悪くないが、下面の主翼と胴体の接合部は多少の修正は必要。まあ騒ぐほどのことでもない。
先代のF4Fワイルドキャットが中翼で主脚のレイアウトに難があった為、このヘルキャットでは低翼化した、というのが通説だが、このアングルから見ればほとんど中翼に見える。主翼のフィレットがないかわりに脚柱が若干長くなっている。
キャノピー周りを埋めて、、、
タミヤアクリルにて下塗り。ここまでは何事もなく順調。
さて塗装マーキングの選択。
ヘルキャットはピカピカのグロスシーブルー1色というのがふてぶてしくて宿敵グラマンのイメージに合うのだがグロスは"極薄ガッシュ"と技法的に相性が悪い。そもそも増槽から脚柱に至るまで青一色というのは愛想もクソもない。なんでまたこんな塗装が採用されたのだろう。
へい、ビリー三色迷彩なんて面倒くさいこともうやめにしないか?
オーライ、ジョー。日本機なんてもう飛んでないからな。全面青一色にしちまおう。
おいおいビリー、脚柱まで青に塗るのかい?
ああ、将来ヘルキャットのプラモデル作る奴がいたら、楽できるだろうさ。
ありがたくって涙がでらあ。自分はしかし天邪鬼なのでトライカラーの機体を選択した。すまんビリー。
ところがこのあと性悪猫女の本領が遺憾なく発揮され、地獄を見ることになろうとはブログ主はまだ知らない…