2020-01-01から1年間の記事一覧
まこと栄光の影に数知れぬ戦闘機の姿があった。 命をかけて歴史をつくった影の飛行機たち。だが人よ、名を問うなかれ。 闇に生まれ、闇に消える、それが戦闘機の定めなのだ。 紫電!お前を斬る! エンジン 排気管 エンジン 旧版とリニューアル版のエンジンの…
国籍マーク・スジボリ・リベット コクピット パイロットの新旧比較。 国籍マーク・スジボリ・リベット 前回苦労した国籍マークのケガキをパーツの段階でやっておく。 こんな作り方したのは生まれて初めてだ。 せや、ついでやさかい筋彫りもリベットも片付け…
パーツ エンジン コクピット パイロット 仮組み それではアオシマの1/72紫電11型甲の製作に入ろう。 実はこのキット、発売後十数年ほどたった頃だったかに一度リニューアルされている。紫電改のカウリング形状にやや致命的なミスがあって、そちらの改訂に合…
零戦、コルセア、ヘルキャットと続いた”お気楽ナナニイ筆塗りシリーズ”である。次はワイルドキャットとも思ったが青い機体に星のマークばかりも飽きがきた。ヘルキャットのライバルといえば戦場では零戦52型、ではあるものの登場時期、性能、規模などを考え…
青春ではなく青島です。都知事のじゃなくて事件は現場で起きてんだの刑事でもなくてプラモデルのアオシマ、です。 自分がプラモデルを作り始めた1960~70年代前半は電動可動全盛期であった。戦車も車もモーターかゼンマイでビューンと走ってはタンスに激突し…
ちゅーしんせーしょーえきせーもーまくみゃくらくしょー こんな早口言葉かお経かわからないような単語がすらすらと出てくるのだからお医者さまとは全く頭のいい人なのだと感服した。自分よりも少し年上の優しそうな目をした眼科医師は、検査結果を見て冒頭の…
完成したヘルキャットを南太平洋で戦ったライバル達と並べてみよう。 同陣営のライバル比較 チャンスボード社の野心 京都竹屋町通り西入ル 蔵万鉄工所 零戦52型との比較。 同陣営のライバル比較 初飛行はコルセアが二年も先。ところが野心的な設計が仇となっ…
F6Fグラマン・ヘルキャットは1942年6月に初飛行しました。同時期に初飛行したのはホーカー・テンペスト、紫電などがあります。 2000馬力のP&W ダブルワスプ、F4Uコルセアと同じエンジンを搭載。胴体には巨大な燃料タンクが内蔵され、その上の高い位置に配置…
筆使いと固定 凸凹 仕上げとウエザリング 小物 完成 筆使いと固定 細かいところを面相筆で描くにあたっては、飛行機模型では馬鹿でかい主翼や尾翼が邪魔になって仕方がない。 機体と右の掌のどちらかがグラつくと線がヨロヨロになる。…スイマセンねどうにも…
国籍マークの次は機番を手描き。 デカールのコピーから機番26を下書きする。 はなっから歪んでるぜアニキぃ。 いいんだよ目安だから大体で。 その裏側を4Bの鉛筆で塗りつぶす。周囲に両面テープを貼って… 所定の位置に貼り付ける。 その上からなぞる… 転写さ…
全体塗装が終われば今回のハイライトが待っている。 褪色表現 ステンシル ケガキ 主翼下面マーキング 胴体のマーキング 主翼上面マーキング 褪色表現 綿棒はたっぷり水を染み込ませる。 パネルの継ぎ目などは先を切ったツマヨウジでキシキシとこすってやる。…
さてヘル猫の塗装である。米海軍のトライカラーは前作のコルセアと同じだ。塗装手順も前回通りだから簡単ヘープー、と思っていたが…… Take-1 Take-2 Take-3 Take-4 Take-1 極薄ガッシュをパネルラインごとに塗っていく。 ここまでは、問題なし。 新しい試み…
赤ーコーナー、2350パウンドー46リッター、18気筒2000馬力〜、プラット&ホイットニー、ダブルワースプ!!! ……と威勢良く紹介されたわりには素っ気ないエンジン。後列が半分埋まっているのは、どうせ見えなくなるからまあいいとして、目立つ減速機周りが丸…
あばずれ娘の凸モールド 全身リベットの妖しき毒婦 爆裂ボディの性悪女 遣り手婆あのカウリング周り ヘルキャット、というのはそういう種類のネコ科の動物がいるわけでなく、直訳すれば"地獄猫"だが、スラングで”性悪女”などの意味もある。スピットファイア…
零戦52型、コルセアときて、さて次に何を作ろうか? ゼロの32型もいいが、同じ機体ばかりというのもつまらない。コルセアのライバルといえばやっぱりヘルキャットだろう。 コルセアと同じ2000馬力のダブルワスプエンジンを積んだ機体ながら、180度違う合理的…
模型が完成したら部屋を片付けてテーブルの上に飾り、祝杯をあげることにしている。燻製をする時にもBGMが必要なくらいな自分だから、かける音楽はその機体にふさわしいものを選ぶ。そうして完成品をためつすがめつ愛でてはグラスを傾ける。これがこの趣味に…
Smoke in the 坪庭 べっべっべ〜ん べっべっべべ〜ん べっべっべ〜ん、べっべ〜ん 70年代を高校で過ごした人なら放課後の軽音楽部の部室から繰り返し聞こえるエレキギターのリフ、といえば誰もがわかる、あのアレ。 そうDeep Purpleの"Smoke on the water"で…
F4Uコルセアは米海軍の艦上戦闘機として1940年5月に初飛行しました。ホーカー・タイフーン、鍾馗などが同時期に初飛行しています。 ダブルワスプエンジンの2000馬力のパワーを余す所なく発揮する直径4mもの巨大なプロペラと着艦時の衝撃に耐える短く頑丈な主…
完成へ向けて 春風駘蕩 完成へ向けて デカールが乾燥した頃あいを見計らって最後の微調整。(実際は数日置いている) 全体のバランスを見ながら、彩度を整えたり、国籍マークの白部分にダークグレイで調子をつけてやったり。こういうことは往々にして蛇足と…
実は国籍マークを書くにあたってまだ心が揺らいでいる。試しに機番のようにデカールコピーからテンプレートを作ってみたのだが…… 意外と上手くできた。最初に薄手の塩ビ板と両面テープを裏打ちしておけば、キットの表面に貼り付けてガイドとして罫書きできそ…
褪色表現のため水に浸して柔らかくした綿棒を手に持ったはいいが、最初の一手がなかなか踏ん切りがつかないでいる。 ……コオロギよ、恐れる事はない。お前の内なる魂に刻まれた実機写真の褪色具合を思い浮かべるのだ。心の感じるままに無用なものを洗い流せば…
上面色上塗り 迷彩塗り分け 上面色上塗り 塗膜の乾燥を待って上塗り。 やや濃い目のガッシュでシーブルーの発色具合をみながら均一に塗りつぶす。…ホウ先生、せっかくいい味が出たムラをなぜノッペリとならしてしまうのですか?…コオロギよ、埋めた石は後で…
国籍マークの方針が決まったので前回の零戦52同様、極薄ガッシュを重ねていく。 上面色 中塗り 上面色 中塗り 平筆を使ってパネルごとにシーブルーを乗せる。 筆はパネルラインで止め、余った絵の具をスジボリに流し込む様な感じでやっている。最初のうちは…
まずサンボルのオッチャンで国籍マークを試し切り、じゃなかった試し塗り。手打ち、じゃなかった手描きにトライ。前回の零戦52型では円をコンパスで罫書いたが細い黒縁が上手く塗れず苦心惨憺。結局フチのみデカールを貼ったという経緯はコチラ。 sigdesig.h…
概略イメージ 機種選定 マーキング罫書き 下面塗装 概略イメージ 塗装に先立って実機がどの様な褪色をしているか、およその傾向を資料本やネットの写真を見て掴んでおく。 南洋の強烈な陽光に曝されて、主に主翼、水平尾翼が褪色し、なかでも羽布張りの部分…
もうほぼほぼ組み上がっているコルセア 下準備 トライカラー 下準備 軽くパテ埋め(無臭モデリングのために溶きパテがわりにジェッソを使ってみた)尾翼とキャノピーを付ける。 風防と胴体の隙間にもブラックジェッソ。水性無臭なので環境にも家庭にも優しい…
「桃の節句は筆で塗ろう」 蘇る海賊 サエッタとフォルゴーレのイタリア姉妹が我が家に生まれたのは2019年の秋。ブログ上では完成品は零戦52型が最後となっていて、その後は並べたり比べたりウンチク垂れたりばかりしていたが、実は模型製作は現在に至るまで…
パンクして頓挫中の我がミニベロ、クエロ君。 エアが抜けているのは後輪だからこの度の巣篭もりで太ったか!?と慌てて体重計に飛び乗ったが60.3kgと貧相な値は相変わらず、むしろ減少傾向にある。仕事に出ないせいか食欲もなくなって、このままでは即身成仏…
緊急事態宣言を受け、自分の属する業界も営業を縮小するところが出てきた。3Kならともかく3密には程遠い業態だが、通勤など社会全体に与える影響を考えての事だろう。現場に臨むべき営業担当がリモートワークでは何かと不都合はあるはずで、企業としても苦し…
さて、このたびの巣篭もりである。 自分も零細自営なので歓迎すべからざる状況ではあるが、、、仕事について書く場所ではないのでここでは差し控える。誰しもが目下の事態に不安や不満を感じているはずだ。かといって、やみくもに指弾して浅学を露にしても始…