パンクして頓挫中の我がミニベロ、クエロ君。
エアが抜けているのは後輪だからこの度の巣篭もりで太ったか!?と慌てて体重計に飛び乗ったが60.3kgと貧相な値は相変わらず、むしろ減少傾向にある。仕事に出ないせいか食欲もなくなって、このままでは即身成仏コースだ。坊主ならそれも本懐だろうが世俗の自分としてはちっとも有難くない。
体重がシロだとすれば真犯人は重いリアキャリアとアウトドアチェアか、それとも高圧のスリックタイヤで未舗装路を走破したのがマズかったか。いずれにせよクエロに責はない。思慮の足りない行いを重ねる持ち主のオツムが悪りいのだ。
コンナコトヲ シテイタカラネ…
自転車屋さんの営業自粛に文句はないが、ともかくも自転車は確保しておきたい。多少は用事で出かけるし、健康上の必要もある。ここはひとつ暇つぶしも兼ねてタイヤ交換にチャレンジしよう、と思い立った。
標準で付いてきた幅狭の高圧スリックタイヤは自分にはオーバースペックかつ用途的に不向きとは前々から感じていた事だ。何度も太字にするが自転車にスピードは求めない。泥道でも草むらでも臆することなく、心地良く走れるタイヤの方が自分は嬉しい。
適正サイズで街乗り用のトレッドパターン、可能であれば飴色サイド。となると選択肢はネットで調べてもそう多くはなく……
評判も悪くなさそうだし安心安定のパナレーサーに決定。幅は1.3から1.5へ少しだけupする。多少重くなるだろうがそれに関して否やはない。Amazonでチューブと合わせて前後で5,000円少々とお手頃。
ついでに予備のチューブとタイヤレバーも
まずないとは思うが出先で修理の際のCO2ボンベを
ネット情報の恩恵を受けてばかりでは申し訳ないので今回から自分の買った商品も紹介する。参考になるかどうか……
アメ色というよりキイロだが、これはすぐ汚れるだろう。
パンク修理程度はやったことはあるが、タイヤ交換はさすがに未経験。まあ理屈は同じだと思うが、ちゃんと予習もしておきたい。これもネットでいろいろ調べる。特にこの動画が大変参考になった。感謝。
「新品のタイヤは硬いです」「一番難しいのは小径車」
というマイスターの言葉が気になるが。。。
雨ニモマケズ、風ニモマケズ、乗リ手ノ重サニモマケヌ丈夫ナ体ヲモチ……といった面構え。
クイックレバー式だから脱着自体は簡単。
前のタイヤ。
iPadで動画を再生、一時停止しながらチューブとタイヤを取り外す。
左:旧の1.3 右:新しい1.5 チューブの太さはずいぶん違う。
当然中に入るエアのボリュームが大きく、乗り心地が期待できる。
肝心の作業中の画像がないが、それを撮るには手があと二本は欲しいところだ。
最後の硬い部分をリムにはめる箇所では動画のアドバイスのおかげで苦もなく終了。リアの方は動画を見ずにトライする。案の定、手順を間違って数倍の時間を食うがそれも経験だ。言われるがままにするだけでは忘れてしまう。 いろいろ頭で考えながら自力でやって初めて身につく。
後輪を装着し、前後ブレーキを調整して完了。さらに一段と実用車然としてきたクエロ。
空気圧55Psiで試しに乗ってみると乗り心地が断然いい。段差を神経質に避けないで済むのはなんといっても気が楽だ。かといってママちゃりみたいなユルユルとは一線を画す。新品タイヤゆえか転がり抵抗の増加もさほど気にならず、漕出しもスムーズでスピードも乗る。鉄っちんリアキャリアに比べればタイヤとチューブの重量など騒ぐ程の事でもないのだ。
仔細に観察すればやや跳ねるし、ビシっとした硬質感はかなり角が取れた。そこにヒラリー・ハーンの面影はない。ややたおやかで温かく、微笑む村治佳織といったところか。それはそれで嬉しい方向性。自力で修理したのだ、という満足感も手伝って、今回はご満悦の結果となった。目出たい。