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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

雷電-6「あの雲は 雷電を待つ たよりかな」ハセガワ1/72製作記

暗雲の垂れ込めた二週間ののち模型製作を再開した。目の腫れは引いたが調子は完全ではない。しかしあと一歩だ、からくも形にだけはしておこう、この機会を逃せば二度と手をつけられないかもしれない、と考えた。負担を掛けぬよう1日30分だけと決め、右目に眼帯をしての独眼竜で机に向かった。

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のっけから難題。休止中に脚カバーを紛失させてしまった様だ。プラ板で再生せねばならない。左右対称が難しいのでプラ板を瞬接で貼り合わせ左右まとめて整形。その後、二枚を剥がして表面を整える。どこかで見た技法。ありがたくサル真似させて頂く。

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リブをつけて。うーん、、、まあこのくらいでいいか。

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ついでにカバー後方の小さな折れ曲がりも表現してやる。実は脚収納庫内部はキットは丸坊主でリブをそれらしくでっち上げていたが、もともとあまり力が入っていなかった。自作脚カバーの出来はイマイチだがレベルの低い同士で運良くバランスは取れている。人生何が幸いするかわからない。

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修復したキャノピーの接合部は目立つ第一風防部分だけジェッソで埋め直し、他は軽くペーパーを掛けてトボけておく。丁寧に塞いでもどうせ突っ込まれる。用意してあったアンテナ、プロペラ、ピトー管、主脚などの小物を粛々と取り付けていく。

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20mm機銃は紫電に最初につけた細身の真鍮管を再利用。銃身は実機通りに機軸に対して迎角をつけておく。ピトー管と角度が違ったりして見た目が悪いのだが、これはB-29への直上背面降下攻撃の照準対策だ。前下方視界の悪さやB29迎撃に特化していた"雷電"を物語る特徴だから、ここだけはおろそかにはしない。

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いつも通り上面はウォッシングやドライブラシの類は一切ナシ。塗料の剥がれ表現は連日過酷なB-29迎撃戦に飛び立った厚木の雷電部隊をイメージしつつ、ニードルやマイナスの精密ドライバーなどで引っ掻いて下地を出し、薄いリキテックスの濃緑色で馴染ませる。

主翼の日の丸のがやや大き過ぎだが、もはや修正など思いもつかぬ青息吐息。最後にマットバーニッシュでもう一度ツヤを整えてヘロヘロでゴールイン。バックに「サライ」が流れるのは空耳か。

最後の方はかなりやっつけ仕事になってしまった。独眼竜だから何かと行き届かず歯痒い思いもある。トラブル連発で実機同様の難産だったがこれにて雷電完成とする。しばらく模型から離れて目を休ませるつもり。

 

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