完成すればほぼ見えないサ、といつもはスルーするコクピットだが…
計器盤はデカール貼り付けスタイルだったのでプラ板を重ねて球状のリューターで掘ってみた。なかなか加減が難しく狙った所に穴が掘れず…
まあ、穴に黒を塗り、透明レジンを軽く流し込んでやればそれらしくなる…だろう…計器板の手前には雷電と同じスタイルの防弾ガラスが付くので目立たない…かな…。A7M1は当初防弾装備は一切なかったという。防弾ガラスがある、ということは2号機以降?
シートベルトはいつもの様にマスキングテープを適当にシワくちゃにして貼る。バックルやベルト穴もいつもの様に0.2mmのシャーペンで描く。
それよりも問題はこの隙間。アチコチすり合わせたのだが、これくらい空いてしまった。
下面にはこんな大穴が…余は何か作り方を間違ったか?オズボーン。まるでトーリー党とホイッグ党の間かというほど大きなミゾではないか。
仕方ない、余は胴体幅を少し広げることとする。…国王陛下、胴体が割れております!
下面ならば何ほどのこともあるまい。主翼上面付け根のフィレットが最優先だ。
見よ、被害は最小限に抑えられたであろう。
陛下!全てのシワ寄せが下面に集中したと議員たちが騒いでおります!
ふん、下々の議会など知ったことか。プラ板ギロチンをグサりだ。
残った部分?ニッパーで荒くカットして瞬着でも流し込んでおけばよかろう。
…もはや王の悪政には我慢ならん、紳士諸君、革命だ!ウイリアム公を呼ぶのだ!
かくのごとし、名誉は守られた。機体下面の権利はここに章典として記されるのであった…