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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

烈風-1「一石二鳥の皮算用」ファインモールド1/72製作記

”烈風”といえばご幼少のみぎりに”アオシマ”の72を作ったがなんだか間延びした格好で「ホンマにコレが幻の烈風ぅ?」と小学生ながら懐疑的になった思い出がある、とは以前も書いた。

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これが電人ザボーガーのパチモンなどを得意にしていた昭和のアオシマ特有の屁の突っ張りプラモなのか、はたまた全盛期を過ぎた名設計者の最後っ屁飛行機なのか、一切を白日のもとにさらけだすべく、自分は次の製作アイテムをレップゥーに決めた。(…下品で済まぬ)

さすがに今更アオシマを買う蛮勇を振るえるブログ主でもない。幸いにも現在では”日本軍の味方”ファインモールド社から1/48、1/72でプラモ化されている。当方のチョイスは当然オキラク1/72。残る選択は誉を積んだA7M1か、ハ43の正式採用型A7M2か。烈風唯一の実機写真が残るA7M2 ハ43搭載型が正道だろうが、突貫設計作業で取って付けたインテイクによる機首のラインがゴツく、堀越ファイターズ特有の流麗さにいささか欠けるのが痛い。

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かたやA7M1は飛んでみたら零戦にも劣る極悪低性能で全日本海軍が号泣したのだが、別に自分がそれに乗ってベアキャットと空戦するわけでもないから気にする事はない。全面黄橙色の塗装は最初だけで濃緑色の機体もあったらしいから地味好みな自分でもOKだ。(試作機は8機作られたらしい。いずれにせよ写真が残っていないから伝聞からの推測となる)

A7M1は強制冷却ファンなど雷電との共通点もあるから並べて作れば興味深いだろう。完成したら同じ誉エンジン同士で紫電改などと並べ比べたりするのも趣向である。(将来「誉搭載機大集合!」てなこともやりたいなウヒヒ)ということでA7M1に決定。

 

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またまた二つの模型を同時進行することになった。雷電に烈風、その上に調子に乗って製作途中で挫折していた”零戦32型”まで引っ張り出してきて当時の三菱設計室のテンヤワンヤを味わおう、というおバカな趣向をおっぱじめたから自分でも呆れるくらいのバカである。

ところが前述の通り無観客の”内覧会”がめでたく開催される運びとなってさすがのバカも焦り出す。「とんだ思い違いだったよ、これじゃ間に合わないじゃないのサ」と再びジブリババアになって慌てて零戦雷電を箱にほり込んでフタをし、全生産力を烈風一本に絞り込んだ。

その結果を先に言えば、雷電よりも烈風が先に完成してしまったのである。 ここでは製作記と言う観点から烈風を先に記すことにし、次回からは”烈風製作記”が本格的に始動します。

 

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