sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

烈風-2「大きな烈風の機の下で」ファインモールド1/72製作記

では烈風製作スタート。

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フタを開けて見るとその機体規模に驚く。デカイ。特に主翼が広大である。寸法諸元は全長11m弱 全幅14m!(これは"天山"とほぼ同寸でまさに艦攻並み)主翼面積30.9㎡ 全備重量約4.4tとヘビー級。

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それにしてもデカイ主翼。最高速640km/hの要求に対していかに2000馬力の誉エンジンでもこれでは…

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下は同時製作の雷電主翼。横幅10.8mのこの主翼に火星エンジン1800馬力の組み合わせでようやく600km/hの最高速…まあ雷電には若干メタボの疑いがあったけど…

さて、ファインモールド社の特徴としてハセガワタミヤと違ってエモーショナルなモールドが挙げられる。
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大戦中の日本機特有の外板のヨレが表現されている…

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…といえば聞こえはいいが、金型の作りが荒くたいだけなんチャウん、と思わないでもない。試作機やし実戦配備どころか10機もでけてへんのにこんなシワシワやろか、と思わずにはいられない。とはいえ、いっそひと皮剥いて筋彫り全部彫り直そかいナ、なんてことは思いもしない。結局、もうエエわこのまま作ってもたろ、と思うほかない。

f:id:sigdesig:20201207170708j:plain二号零戦(32型)の手直しと雷電の製作に追われる中、烈風の仮組みをするsig工房、の図。そのうちデカールやパーツなどどれがどの機のだったか混乱してくる。

当時の三菱飛行機はこんな感じだったのだろうか。しかも二号零戦は航続距離不足で叩かれ、雷電は振動が収まらず、烈風は海軍からの無理難題に悩まされる。身体疲労もさりながら、その精神的苦痛は並大抵ではなかったろう。あまりのハードワークに堀越技師、曽根技師など倒れる設計者が続出し、遂には今でいう過労死する方まで出たという。

戦っていたのは前線の兵士だけではなかったということか。

 

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