[無臭筆塗り備忘録]:マーキング 機番 カラスグチの用法
続いてデボワチーヌで本番。テンプレートを当ててケガいていく。
ケガキが終わったらいよいよカラスグチ。
キットを固定する輪ゴムは定規の押さえにも使えて一粒で二度美味しい。これは塗料がハジかれている。ファレホの上には乗りにくいのか?
字の曲線部分、中の塗りつぶしは面相筆の方が個人的には楽。
固定台を90度づつ回しながら、並行直角に注意して縦線を引いて…
次は横線。これは隣の文字と同時に引いた。同じ濃度なのにこんどはハジかれない。なんでだ?(ハジかれた場所には指の油がついていたのかもしれない)
この手順が正しいのかどうかはわからないが、タッチアップは最小限で抑えられたし、出来はマアマアだと自分では思っている。それでも手描きは手描き、塗膜は凸凹、ヨレがあったりムラがあったりは当ったり前。
マァ、考えてみれば黒ならミリペンで外枠だけ描いて中だけ筆塗りすればもっと簡便だ。それならケガキ工程も不要かもしれない。コピックならグレーとかもあったはずで、後はマットバーニッシュなどでトップコートすれば良いだけの話。その方がよほど精密で合理的だろう。
コピック マルチライナー【ウォームグレー】0.3mm 11786030
しかし筆塗り、という時点ですでに"精密"とも"合理的"とも袂を分かった自分だ。そう考えればこのカラスグチという大時代的な道具で古式ゆかしく線を引くのも一興だ。ヘソの曲がっていく方向としてはあながち間違ってもいまい、と妙な納得の仕方をした。
それに、鍛錬すればもっと細かいシリアルナンバーも描ける様になる可能性はある。カラスグチならミリペンと違ってどんな色でも対応可能だ。紫電や雷電の尾翼で面相筆で片側1時間も掛けて「目ェつぶれるワ!」というほど悪戦苦闘した黄橙色や白の機番だって、もう少し手軽に、けれども味わいを保ったまま手描き出来るかもしれない。だとしたらこれは嬉しい。
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