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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

D510-11「デボワチーヌに描く丸」エレール1/72製作記

[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク

デボワチーヌはフランス機だから蛇の目、いわゆるラウンデル、すなわち三色三重の同心円を国籍マークとしている。このラウンデルをデカールに頼らないで塗装でトライしたこともあるが、マスキングする時にどうしても中心がズレてしまう。結果、寄り目かロンパリになってえらくみっともない代物が出来上がる始末だ。息子にも譲った無器用で小さい頃から損ばかりしている。

まあマスキングテープは"極うすガッシュ筆塗り"とは相性が悪いから、いずれにせよケガくなりカラスグチを使うなりすることになる、というのが今回のお題。

まずはサンボルのおっちゃん2号で練習だ。

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コンパスでケガいてフリーハンド塗り。

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面相筆で白丸を塗り…

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青丸

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フランス機はややくすんだフレンチブルーが肝だと常日頃から思っている。

[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク フランス空軍 ラウンデル

配合はアクリルガッシュのスカイブルーとアクアブルーにグレー少々
(空の青に海の青とは少々出来過ぎな気もするが)

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赤丸と進めていく…順番間違ったナア。

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ヨレヨレ…

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少し離れれば目立たない、とはいえ…かなり時間が掛かるし出来もよくない。これを左右上下やったらなんぼ呑気な工房主でも悲しくてか目が痛くてか涙が出そうになる。ここは19世紀産業革命の申し子「カラスグチ」を試すことにしよう。今度は外掘りから攻める。

[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク ラウンデル カラスグチコンパス

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あ〜らよっ、クルリンパ。

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塗りつぶす。内側の縁は適当でよい。

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白丸をクルリンパ…

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塗りつぶして…

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青丸…うーむ…「青とは自由を表す色なのだ、ナンバーワン」とピカード艦長なら言うのだろうが、デカールを計測してみると直径5mm。自由どころか窮屈きわまりない。
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もう一度トライ!

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パッと見でもイマイチ…

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アップではグニャグニャなのです。これを味と言うべきかどうか、、、

そもそも、である。描く線が一周するとスタート位置にきちんと戻ってきてない。力加減もあろうが、カラスグチコンパスの各可動部がごくごく微妙に動いて歪んでしまっている。ま、道具のせいにするのはヘボの言い訳だ。「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」練習練習!

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「わしゃシャボン玉ホリデーかい…」

結果は変わらず。カラスグチのクチバシの隙間、そこに付ける塗料の濃度と量、コンパスの針の突き出し長さ、などの微調整しつつやってみるがなかなかうまくいかない。

直径が大きければともかく、5mmとかの小さい直径だと誤魔化しがきかない。つまりはこのカラスグチコンパス、言わせてもらえばそこまでの精度のモノではないのである。いくら立派な精神論を振りかざしたところで竹やりでB29は落とせない。

では、ドウスル?、というのが次回のお題。

 

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