sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

2021年の(模型的)抱負

旧年中はご贔屓いただきありがとうございます。本年も宜しくお頼み申し上げる次第でございます。

昨年は旧日本海軍機ばかり作っていた気がする工房主。さらにコルセアやヘルキャットもあって全七機。こんなに模型が沢山完成した経験は久しくない。コロナで暇だったこともあるが、1/72の筆塗りだからこそ出来たことだと思っている。

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一昨年までは展示会などでのプレゼンスを考えて極力1/48を製作してきたが、そもそもが俊英ならざるものだから出来のほうも拙にして凡の域に踏み止まる。余人の歯牙に掛からず衆目を寄せ及ばぬこともやむを得ない。ならば我執を隷してまで世におもねることもなかろう、我がなすことは我の味噌汁、とばかりに考えを改めて「お気楽筆塗りナナニイ」を作り続けた。

そうしたら七機も出来た。気づくと「WWII日米海軍戦闘機」の"ひとりテーマ"がそこに成立していた。粗製濫造との誹りはあろうが、模糊たるお題にヘボ作一個を呈するよりもよほど効験あらたかではないかと手前勝手に考えた。

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ま、何より作って愉しく並べて面白かったのが一番だ。なので本年の製作も「筆塗りナナニイ」とさせて頂く。こんな程度の作品が続く事については大変遺憾ながら関係各方面にひたすらお詫びするほかなく、平身低頭のヘコヘコ虫の工房主だが内なる心は次作の期待に小踊りしている。

「お気楽」の方もさらに推し進めたい。マーキングから機番に至るまでの”オール手描き筆塗り”は理想だが、自分の場合は一種の"芸"みたいなもので、結果としての精密さ美麗さの欠落を、手法の困難さでもって弁済を企てている節がある。例えばマッチ棒で作ったエッフェル塔のようなものだ。"お気楽"とはやや遠い。なので適時デカールも使うことにした。これ以上眼に負担をかけたくないという思いもある。

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お気楽宣言は経済面にも適用される。作るキットは出来るだけ”押入れ方面”から探し出すこととする。無論それでは限界があるから、このさい他人様の押入れも範疇に含める。といってもマニアのお宅に泥棒に入ろうという訳ではない。オークションやメルカリなどでの入手もアリということだ。(その資金も古い資料や在庫キットを売って得るのが理想だが、世の中そう都合よくはいかない)

さてさて次は何を作ろうか?

震電が残ってる」とか「32型はどうした?」とか言われそうだが、日の丸ばかりはもう飽きた。生憎そこまで日本および日本的なものに偏重した思い入れは工房主にはない。目玉焼きには醤油ではなくウスターソースを掛ける主義である。

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というわけで今は1930年代の欧米中露の戦間機に惹かれている。航空機、ことに単座戦闘機におけるWWIIの最適解は”単殻構造全金属低翼単葉引込み脚”であった。ここにたどり着くまでの各国各設計者の試行錯誤は百花繚乱でまことに興味深い。本来は殺伐とした戦闘機もこの頃はいささかノンビリしたものであったことも”お気楽模型”に符合しそうだ。

さてさてどうしたものか…

 

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雷電-6「あの雲は 雷電を待つ たよりかな」ハセガワ1/72製作記

暗雲の垂れ込めた二週間ののち模型製作を再開した。目の腫れは引いたが調子は完全ではない。しかしあと一歩だ、からくも形にだけはしておこう、この機会を逃せば二度と手をつけられないかもしれない、と考えた。負担を掛けぬよう1日30分だけと決め、右目に眼帯をしての独眼竜で机に向かった。

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のっけから難題。休止中に脚カバーを紛失させてしまった様だ。プラ板で再生せねばならない。左右対称が難しいのでプラ板を瞬接で貼り合わせ左右まとめて整形。その後、二枚を剥がして表面を整える。どこかで見た技法。ありがたくサル真似させて頂く。

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リブをつけて。うーん、、、まあこのくらいでいいか。

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ついでにカバー後方の小さな折れ曲がりも表現してやる。実は脚収納庫内部はキットは丸坊主でリブをそれらしくでっち上げていたが、もともとあまり力が入っていなかった。自作脚カバーの出来はイマイチだがレベルの低い同士で運良くバランスは取れている。人生何が幸いするかわからない。

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修復したキャノピーの接合部は目立つ第一風防部分だけジェッソで埋め直し、他は軽くペーパーを掛けてトボけておく。丁寧に塞いでもどうせ突っ込まれる。用意してあったアンテナ、プロペラ、ピトー管、主脚などの小物を粛々と取り付けていく。

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20mm機銃は紫電に最初につけた細身の真鍮管を再利用。銃身は実機通りに機軸に対して迎角をつけておく。ピトー管と角度が違ったりして見た目が悪いのだが、これはB-29への直上背面降下攻撃の照準対策だ。前下方視界の悪さやB29迎撃に特化していた"雷電"を物語る特徴だから、ここだけはおろそかにはしない。

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いつも通り上面はウォッシングやドライブラシの類は一切ナシ。塗料の剥がれ表現は連日過酷なB-29迎撃戦に飛び立った厚木の雷電部隊をイメージしつつ、ニードルやマイナスの精密ドライバーなどで引っ掻いて下地を出し、薄いリキテックスの濃緑色で馴染ませる。

主翼の日の丸のがやや大き過ぎだが、もはや修正など思いもつかぬ青息吐息。最後にマットバーニッシュでもう一度ツヤを整えてヘロヘロでゴールイン。バックに「サライ」が流れるのは空耳か。

最後の方はかなりやっつけ仕事になってしまった。独眼竜だから何かと行き届かず歯痒い思いもある。トラブル連発で実機同様の難産だったがこれにて雷電完成とする。しばらく模型から離れて目を休ませるつもり。

 

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雷電-5「この下に稲妻おこる宵あらん」ハセガワ1/72製作記

さあ機番である。

[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク 転写

今回はhiro-K氏に伝授いただいた新兵器「チャコペーパー」を使う。

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奥方様が手芸で使われていたというチャコペーパー。これを手芸用品店のレジでコアラのマーチみたいな顔した女性店員に差し出しすのは五十オヤジにとってはかなり勇気がいる。「会員カードはお持ちですか?」などと聞かれたら悶絶するしかない「い、いやぁ…」と返答しても「無料でお作りできますがどうされますか?」と畳み掛けられる。さらに身をよじって「けっ結構ですぅ」と逃げる様に店を出る…ま、今なら通販という手段が使える。いろいろ調べて小ぶりなサイズを入手。これでも一生分あるだろう。見ての通り5色揃っている。

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使い方はカーボン紙と同様、上からなぞって下に転写する。

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まずシャーペンでトライするがうまくいかない…専用ペンもあるらしいが…

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[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク 転写
・チャコペーパーの転写には細手のボールペンが使える

 

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・カーボン紙と違って水で消せる

これはまことに良いものを教わった。hiro-K氏(の奥方様?)に感謝。

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マーキングは302空の1181号機に決定。エースや有名機はあまり好みではないアマノジャクな工房主である。手描きには"8"はチャレンジングだが"1"がたくさんあるのであとは簡単だ。

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[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク 転写
・トレーシングペーパーに垂直尾翼の外形とパネルラインを写し取ってから機番を描く

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トレペの下にチャコペーパーを挟み込んで上からなぞる。

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こんな具合。多少ヨレてはいるが鉛筆転写式よりはマシ。それに見やすい。

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[無臭筆塗り備忘録]:マーキング 機番 筆塗り 面相筆
いざ、フリーハンドの面相筆描き、参る。

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ウー

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ヤー

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ターッ

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極度に集中していて時間感覚がない。ふと気づけば時計の針は一回り。

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続いて右舷、これまた時計の針を一回りさせる。

ここで緊急事態10-4、10-10。右目が痛みだした。

目薬をさして休憩していたが、どんどん腫れ上がってくるのでこれは尋常ならざる状況だと気づく。アニメ好きなら「目が目が〜」叫ぶところだろう。

この後の経緯はこちら。

sigdesig.hatenablog.com

結局目の使いすぎでその後しばらくは休養を余儀なくされた。まるで史実の堀越技師と同じである。これは逆巻く烈風の祟りかそれとも轟く雷電の呪いか…

 

 

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雷電-4「下町は雨になりけり冬の雷」ハセガワ1/72製作記

そしてここでトラブル発生!

なんと製作中の雷電が工房主の指先から離れ、高度1000ミリメートルの机上から墜落、まっさかさまにフロアに激突した。それも一度ならず二度である。やはり雷電「殺人機」のその異名は伊達ではない。 

チャーリー、被害状況を報告せよ。

…ダメです、船長。下面にひびが入っています。

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この段階での修理は少し危険ですね。

…うむ下面なら目をつぶるしかないな。他はどうだ。

何かが外れているようで振るとカラカラと音がします。シートか防弾ガラスか、床板ごと外れていたら目も当てられません。いずれにせよ修理にはキャノピーを外す必要があります。24時間は掛かるでしょう。

…12時間でやるんだ。それ以上は待てん。

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まずはマスキングをすこし剥がして内部の状況を探ってみます…あっ計器板が…

キャノピーの接合部に位相光線ナイフをさしこんで剥がそう。f:id:sigdesig:20201228111900j:plain
…慎重に慎重にだぞ。

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船長、不幸中の幸いですね、被害は計器板だけで済んだようです。
…安心するのはまだ早いぞスポック。問題はどうやって付けるかだ。

…私に考えがあります。チャーリー、計器板の上にフォトン瞬間接着剤を塗ってくれないか。終わったらロミュランピンセットで防弾ガラスごとつまんで上に持ち上げるんだ…

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やってみましょう…うまくいくかどうか…

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よし。キャノピーを元に戻して…と…なんとか修復完了しました。

…よくやったチャーリー、今晩ジャニスとデートしていいぞ。

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そういえば最近よくモノを落とすようになってきた。

齢を重ねること五十余年、徐々に指先が不器用になるし手脂も失われる。どうも乾燥する冬は手荒れが酷い。今年はコロナ禍で手洗い回数が倍増したこともある。店先でのアルコール消毒もこれに拍車をかけている。指先は割れてガサガサだ。近頃ではiPhone指紋認証すら通らない。

夜ごと吉瀬美智子に膝枕されつつ優しくニベアを塗ってもらえればたちどころに治ると思うのだが、夢にもありえない。家人の使うQ10入りハンドクリームをこっそり塗ってみたら今度はスベスベになり過ぎる。どうもそういう美肌成分が含まれているのだろう。五十がらみのプラモマニアの手などには要らぬ効能だ。仕方なくキスミーだのオイラックスだの昭和の家庭の戸棚の引き出しにあるような軟膏を塗りたくっている。

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また、「メクール」というものがある。馬鹿な商品名通り福助頭の経理係が助平顔で札勘定する時などに使うものだ。これを模型製作の前に両手の親指と人指し指に少しつけておくと具合がよい。ただしどれもあまりやりすぎると模型がベタベタになってしまう。さじ加減が必要なことは言うまでもない。

 

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雷電-3「いかづちにひらりと桐の一葉かな」ハセガワ1/72製作記

[無臭筆塗り備忘録]:全塗装 筆塗り ガッシュ

防眩塗装部分は濃い目のグレーで…

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濃緑色の上から塗ったものだから平板になりすぎて釣り合いが取れぬ。

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ということでグレー部分の濃緑色を薄マジックリンで落とす。ついでにヒノマル部分も抜いておく、何事も段取りでござる。

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スジボリの中に入り込んだ塗料をケガキ針で一本一本こそぎ出す、という至ってマニュファクチャな作業にいそしむ。

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[無臭筆塗り備忘録]:全塗装 防眩色 筆塗り ガッシュ

グレーに少し紫を混入

こしあん色」と命名した。これを周囲とのバランスを見ながら塗り重ねる。

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・濃い色はグラデーションが出にくいので代わりに筆ムラなどを残す

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ちょっと浮いた感じなのでリキテックスのロシア何チャラとペアレント何ちゃら…まあとにかくあの混色緑を軽く掛けて周囲と馴染ませる。

[無臭筆塗り備忘録]:全塗装 筆塗り ガッシュ リキテックス

・同系色の薄溶きリキテックスを上掛けして各色の色相のコントラストを下げて実感を出す。

次は難関の日の丸じゃ。

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[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク 日の丸 筆塗り ガッシュ
白フチがあるので赤丸は真円にする必要は本来はないが、カラスグチコンパスの予行演習だ。雷電の太い胴体はRが緩く平面に近いのでまだやりやすい。

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フチの塗料を中央に寄せていく感じで手早く塗りつぶす。

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うまく出来た。

[無臭筆塗り備忘録]:国籍マーク 日の丸 カラスグチコンパス

・中心の穴を残しておけば同心円で白フチが描ける

・・・はず・・・頑張れ俺。

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ぬおおおおお。もちろんこれは後から撮ったヤラセ画像である。

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どうだッ!…むう白フチが太過ぎたかな…いかにせん。
中心の穴を利用してもう一度カラスグチコンパスで白フチのわずか内側に赤丸を描く…というミッション・インポッシブルを思いつく。出来るのかそんなこと?

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ナセバナル、わずかだが白ふちが細くなって大成功。まさに薄氷を踏む思いだった。

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味方識別帯の部分を抜くのを忘れていた。段取り悪りいのう。

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よしよし雷電らしくなってきたわい。

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[無臭筆塗り備忘録]:マーキング 筆塗り 面相筆

発動機注意書きを手描き。ここには潤滑油量などが書かれている、様な顔をしてクチュクチュっと筆を動かす。

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日の丸後ろの銘板も手描き「形式ッ雷電ニ一型! 製造番號ッ三菱ッ第弐百五拾壱號!」と口で唱えながらコチャコチャコチャっ…アップにするとヨレヨレだが

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自分がいかに細かいことをやっているかということを自慢するために、わざとらしい比較画像をUPする姑息な工房主sig…銘板はほぼ米粒大。米粒に写経するとはこのような感じなのか。

そういえば、自分の知り合いに米粒に絵を描く人がいる。
ただの絵ではなく模写、モナリザとかが米粒に描かれているのだからすごい。自分なぞ足元にも及ばないテクニックだ。テレビドラマの「ドクターX」にも使われたのでご覧になった方もいるかもしれない。

ペイント工房ルピナス

 

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雷電-2「雲間より稲妻の尾のあらわれぬ 」ハセガワ1/72製作記

セガワの繊細なスジボリにメリハリをつけ、パネルラインに軽くリベットを添えておく。

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以前1/48で作った時は「雷電って太いなあ。デブだなあ」と思いながら作ったものだが、今回は烈風と同時進行だからか、むしろひきしまってコンパクトに感じる。一般に”森三中黒沢効果”として知られる現象である。

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風防をとりつけてスキマをジェッソで埋め下地塗り完了。風防取付部のパテ埋めには色々ご意見ご批判も多く…「きちんと擦り合わせておけば後で付けても何の問題もない」…ごもっとも。ヘボほどパテ埋めに頼る…はぁ…

上面の濃緑色、烈風の余りはあるが賞味期限が心配なので潔く捨てて新規に調色。前回の紫電を横に置いて色合わせする。

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備忘録としてアイビーグリーンとバーントアンバーを大体この位の割合。調色用の小皿は百均で見つけたもの。ドレッシング用…?

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こういう使い方ができる…とまあ百円も出してわざわざ買うほどのことでもないがね…

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実は一発目のパネルラインごとの色分けが肝心なのかもしれないと今更気付く工房主。
羽布張り部分は濃く、点検パネルなどは薄くなどと悪い頭で考えながら塗り分けてみる。雷電は陽光による褪色よりも使い傷みが激しい印象がある。連日連戦の防空部隊をイメージしつつ筆を動かす。

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少しづつ色を足していく。焦るとま、ロクなことがおませんな…と米朝師匠の口真似をしたりしながら穏やかに進める。

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この辺でよろしんとちゃいますやろか、ということで一晩おく。

ちなみにアクリルガッシュは薄め過ぎると分離しやすい。f:id:sigdesig:20201218165227j:plain
一晩どころか1分でこんな具合。それもいい感じにムラとなって風合いになるのだけど…一方リキテックスはどんなに薄めても分離しない。

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この差はなにゆえ?まだまだ手探りだ。

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そのリキテックスで上掛けする。フタロシアニングリーンとトランスペアレントローアンバーで調色。フタロシアニンてナニ?トランスペアレントローてナニ?「アレクサ、フタロシアニングリーンとトランスペアレントローアンバーを調べて」「すみません、よくわかりませんでした」

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大きな平筆で一面に塗って塗料だまりが出来たら筆で吸い取り、ドライヤーで乾かす。ドライヤーで軽くブロウする際は必ず「Lux super rich」とつぶやいてしまう。

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カサつきがなくなり、色が落ち着いてパネルラインに墨入れが出来たのがわかるだろう。
「…すみません、よくわかりませんでした」

 

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