sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

2021年の(模型的)抱負

旧年中はご贔屓いただきありがとうございます。本年も宜しくお頼み申し上げる次第でございます。

昨年は旧日本海軍機ばかり作っていた気がする工房主。さらにコルセアやヘルキャットもあって全七機。こんなに模型が沢山完成した経験は久しくない。コロナで暇だったこともあるが、1/72の筆塗りだからこそ出来たことだと思っている。

f:id:sigdesig:20210104172933j:plain

一昨年までは展示会などでのプレゼンスを考えて極力1/48を製作してきたが、そもそもが俊英ならざるものだから出来のほうも拙にして凡の域に踏み止まる。余人の歯牙に掛からず衆目を寄せ及ばぬこともやむを得ない。ならば我執を隷してまで世におもねることもなかろう、我がなすことは我の味噌汁、とばかりに考えを改めて「お気楽筆塗りナナニイ」を作り続けた。

そうしたら七機も出来た。気づくと「WWII日米海軍戦闘機」の"ひとりテーマ"がそこに成立していた。粗製濫造との誹りはあろうが、模糊たるお題にヘボ作一個を呈するよりもよほど効験あらたかではないかと手前勝手に考えた。

f:id:sigdesig:20210104142153j:plain

ま、何より作って愉しく並べて面白かったのが一番だ。なので本年の製作も「筆塗りナナニイ」とさせて頂く。こんな程度の作品が続く事については大変遺憾ながら関係各方面にひたすらお詫びするほかなく、平身低頭のヘコヘコ虫の工房主だが内なる心は次作の期待に小踊りしている。

「お気楽」の方もさらに推し進めたい。マーキングから機番に至るまでの”オール手描き筆塗り”は理想だが、自分の場合は一種の"芸"みたいなもので、結果としての精密さ美麗さの欠落を、手法の困難さでもって弁済を企てている節がある。例えばマッチ棒で作ったエッフェル塔のようなものだ。"お気楽"とはやや遠い。なので適時デカールも使うことにした。これ以上眼に負担をかけたくないという思いもある。

f:id:sigdesig:20210104164112j:plain

お気楽宣言は経済面にも適用される。作るキットは出来るだけ”押入れ方面”から探し出すこととする。無論それでは限界があるから、このさい他人様の押入れも範疇に含める。といってもマニアのお宅に泥棒に入ろうという訳ではない。オークションやメルカリなどでの入手もアリということだ。(その資金も古い資料や在庫キットを売って得るのが理想だが、世の中そう都合よくはいかない)

さてさて次は何を作ろうか?

震電が残ってる」とか「32型はどうした?」とか言われそうだが、日の丸ばかりはもう飽きた。生憎そこまで日本および日本的なものに偏重した思い入れは工房主にはない。目玉焼きには醤油ではなくウスターソースを掛ける主義である。

f:id:sigdesig:20210104172741j:plain

というわけで今は1930年代の欧米中露の戦間機に惹かれている。航空機、ことに単座戦闘機におけるWWIIの最適解は”単殻構造全金属低翼単葉引込み脚”であった。ここにたどり着くまでの各国各設計者の試行錯誤は百花繚乱でまことに興味深い。本来は殺伐とした戦闘機もこの頃はいささかノンビリしたものであったことも”お気楽模型”に符合しそうだ。

さてさてどうしたものか…

 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ
にほんブログ村