sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

ツーリングカメラ 三代目 Stylus1

仕事用のカメラがコイツだ。
暗い場所での望遠が必要なのである、
といってもイカガワシイことをしているのではないのだが。。。
 
 ズーム300mmF2.8通しの明るいレンズ、EVF付き。

 耐震診断のため屋根裏の画像だ。

それ用のカメラは300mmでF2.8と明るいレンズのPanasonic FZシリーズだった。
FZ-1から三代目のFZ-5、それがこの度ズームがイカれてしまったのである。
 
そこで、めっきり使用頻度の減ったNikonV1を業務用に投入することにした。
200mm級望遠ズームと高感度特性を活かそう、という目論見である。
フォッケウルフにかなわないホーカータイフーンを戦闘爆撃機に流用する様なものだ。
(相変わらず例えの方が分りにくくて申し訳ないのが当ブログの特徴だ)
 
重いボディの取り回しに気を遣いつつ屋根裏に持って上がった。
しかし真暗闇ではなぜかAFがうまく作動しない。
やはりキットレンズのズームの望遠側では暗すぎるのか。
結局壊れたFZ5を騙し騙し使ってことなきを得たが、NikonV1での画像はイマイチ。
さっぱり面目を施せなかった。

次の現場では車に置いて行かざるを得ない。
助手席にデンと鎮座するその図体を見ていると、「デクノボー」感が漂って哀愁をさそう。

AFが速いのは感嘆するが、鳥だの飛行機だのスーパーマンだのを撮るのでもない自分には残念ながらコイツを活かす路がない。しかし、このままではせっかく揃えたレンズが勿体無さすぎる。なのでボディの方を替える事を検討した。

JシリーズはEVFを持たないので選択肢には入らない。

2代目V2は操作性が普通に戻っているようだ。
が、見た目はすっかり変わり果ててしまって、いかにもマニアが好みそうなメカメカしく戦闘的なデザイン...先代のポストモダンのテイストも上質感も失ってしまった。

と思ってたら早くも3代目V3が出たのだ(驚)
V1とV2が改造して"戦う正義のV3"が誕生したのか(嘘)
またデザインがコロリと変わって今度はCanon M風(涙)
最大の魅力だった内臓EVFが外付けになってその分高くつく。
これでは触手じゃなくて食指の動かせようもない。

しかし3年間で同じ「V」と銘打って全く方向性が違うモデルが3つも出るとは思わなかった。Nikonの開発技術力たるや恐るべき、、、ではあるが基幹コンセプトが揺らいでいるだけ、という見方も出来る。

Nikonこそカメラメーカーの老舗中の老舗で「動かざること山の如し」的な定番感のあるブランドイメージだったのだが。。。
最近ではコピー屋さんや電気屋さんの方が腰が据わっているようにさえ見える。
Nikonはやはり一眼レフユーザーがメインなのだろうか。

自分は思い切ってNikon1シリーズをレンズ一式まとめて手放すことにした。
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さて、ツーリングにはGRDを使うとして、とりあえず仕事用のカメラの手当てが急務である。
最近のPanasonicのFZシリーズは超望遠に特化していてもはやレンズの化け物である。
 
そこで導入したのがオリンパスStylus-1である。
OM-Dに似たボディはやや大柄で加えて言えばやや高級感に欠ける。
だがセンサーは小さくレンズ収納式なのでNikon V1よりかなり軽く薄い。
仕事用のカバンに無理なく入るのでこの薄さは助かる。
ボタンやダイヤル類の位置や操作感がいたって使い易い。
あらゆるマニュアル操作がEVFを覗きながら自由自在に操れる。
 
中でも「スーパーコントロールパネル」が気に入った。
名称はなんだかアニメの必殺技っぽくてバカみたいだが、使ってみると具合がいい。
現在のカメラの設定が一目で見渡せ、そこから直接操作できる。
 
 

迷宮のようなメニュー階層をアッチコッチ渡り歩く必要がない。
物覚えの悪くなった当方の旧式頭脳でもスラスラ使える。
 
Stylus-1は「写真を撮りたい」という要望をさらさらと水が流れるごとくにかなえてくれる。たとえれば日本の小さな会社の事務員のようだ。
...NikonV1はさだめしフランスの区役所の戸籍係にいる英語の通じないハイファッションの女性職員あたりか。

Stylus-1の画像センサーはコンパクトデジカメレベルであるからして、マニアなお方が画質を仔細に比べればNikon1に及ばないかもしれない。
自分としてはさほど不満に感じない。

24mmから300mmまで、あらゆる状況で対応力が高いコイツはPanasonic FZ-1の再来だと思った。
 
 
 
そこで、
ここでようやく「ツーリングカメラ」のお題になるのだが、
この万能Stylus-1を逆にツーリングカメラ枠にコンバートしてみた。

A-4スカイホーク攻撃機をMig撃墜任務に回すようなものである。
(例えがわかりにくいのは...(以下略)