とても綺麗になったSEIKO 5を見てご満悦のブログ主である。
さっそく腕に巻いてみたい。
そういやあ手元に牛革のクロコの型押しベルトがあったな・・・
ハミルトンカーキ用に買ったものだが雰囲気が合わないと感じてお蔵入りしていた。ブログ主の引き出しにはこんなのが山ほどある。
これも断捨離の一貫、とばかりにとりあえずコイツを流用することにした。ただし、これは20mm用。あいにくとSEIKO5のラグ幅は18mmだからそのままでは合わない。ええいと両サイドを1mmずつカットしてやった。
ちょっと手作り感満載だがそれも本体のヤレ具合に似合っていい感じだ。この辺り”冠婚葬祭用の無難な腕時計”というコンセプトから逸脱し始めている。そんなこたあ、もうどうでも良くなってきているブログ主である。
早速実際に腕に巻いて一日使ってみよう。
朝に時刻を合わせて手で降ってたっぷりゼンマイを巻いた。
だがしかし、しかし、しかーし!
好事魔多し。
午前中でもう5分遅れている。さらに14時あたりであえなく止まってしまった。エエ〜本当かい〜?とマスオざるを得ない。
何度もテストしたが大差なし。さすがにこれでは時計として使い物にならない。どうすんのサ!磯野クン!
う〜ん、、、買った直後の平置きテストでは問題なかったんだけどなぁ〜、、、
自動巻の機構がなにか悪さをしているのだろうか?と思って再度キャリパーを外し、歩度調整をいじったり針を取って調整してみたりといろいろやってみたが、結果は変わらず。文字盤が固着して外れないからこれ以上は難しい。外れたとしても腕時計のオーバーホールなどしたことは無い。右目の不自由な今の自分の手に負えるものではない。
残念ながらこのキャリパーは使用不能と判定した。
外観が傷だらけということは中身もまた長期間作動しているということだ。サビの状況を見ればキャリパーにも湿気が回っているのでは?という危惧は確かにあった。
「やーっぱりナ、そんなもん最初にベルト巻いて実用テストせんかいや。アカン思てたわ」
そう言われればその通りである。しかし、こういう人は決まって失敗した後から文句をつけるものだ。アカンと思った時点でアドバイスをくれた試しがない。つまりは小学生レベルの後知恵の後出しなのだ。でなければ他人の失敗を見るのが何より好きな下劣漢である。
ともかくケースやガラスはさんざん磨いてしまった後だからいまさら返品するわけにもいかない。売る側は平置きのテストしかしないのは普通だろうし、まあ50年前のものだからいた仕方あるまい。
やれやれ、、、SEIKO 5の困ったちゃんキャリパーを前に自分は腕組みをした。