sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「謹賀零戦」その一 ”正月はゼロ戦"

本年もよろしくお願い申し上げる次第でございます。

また正月早々馬鹿なタイトルで恐縮だが、「イタ公のイタ郎、サエッタとフォルゴーレ」連載途中ではあるものの、新年特番として1/72零戦52型の製作記事をば。

正月はゼロ戦

正月にプラモデル作るなら零戦だろう。そんな思いが昔からある。別にライトウイングなわけでもなく、小学生の頃、年かさのいとこからもらった零戦写真集の中のこの一葉が頭に焼き付いてるからだ。

f:id:sigdesig:20191228233640j:plain

若干ヤラせっぽい気もするが、ラバウルかどこかの南方なのだろうか、お供えのバナナとプロペラに飾ったしめ縄がなんとも雰囲気、である。写真のイメージなら21型、今ならタミヤがベストキットだがこれは何年か前に既に作っている。

 

f:id:sigdesig:20200105160404j:plain

拙作 タミヤ1/72 21型

セガワのゼロ

 f:id:sigdesig:20191231144435j:plain


今回作るのは52型、1/72、ハセガワ。別にジオラマ作るわけでもないから21型にこだわることはない。実はこのキット、前回ファイターシリーズのファルコのプロペラを供出してもらった。普通なら押入れに強制送還もしくはゴミ箱直行なのだろうが、部品をいただいた恩返しというか義理というか男の約束というか、作ってやらねば男がすたる。まあ、そういったところは頭の古いモデラーなのだ。

 sigdesig.hatenablog.com

 

f:id:sigdesig:20191231144522j:plain

タミヤから零戦が出た瞬間、模型マニアにとっては戦力外、お役御免となったハセガワのキット。正確な形状、精密さ、部品の合わせ、発売後20年以上経っているから全てにおいて後発のタミヤ に及ばないのは時の流れでいたしかたない。

そのタミヤですら展示会では”キューキョクのゼロ”とやらに比べると「ダメダメだ」などと邪険に扱われて隅っこに追いやられる昨今(作り手がヘタクソだというのもあるが)それを今更ハセガワ作るなんて頭オカシいんスか?などと言われそうだ。モデラーとは目付きも悪けりゃ口も悪い生き物なのである。

 

f:id:sigdesig:20200105150327j:plain

しかしハセガワだって組めば立派に零戦になる。そのままゴミ箱に突っ込むのは忍びない。かといってタミヤ に負けない様に手を入れようとか、キューキョクだかシコーだかに迫ろうなどとも思わん。展示会になんて持っていかへんし。作りたいから作んねや。

もともと「精密きっちりかっちり」よりは「雰囲気、味わい」方面へと流れがちな自分である。特に1/72は並べる楽しみの方が大きい。どっかのパネルラインが違うとか尾翼が何ミリ低いとか本当は飴色だったとかなかったとか、あまり気にしない様にしている。ま、小さいことじゃき。

少し古いキットには少し古いキットなりの作り方ってもんがあってもいい筈だ。お正月にコタツに入ってミカンでもむきながらちょいちょいと作る(ま、あくまでイメージだけど)お気楽に行こう、呑気に行こう。そんな「謹賀零戦作りの始まり始まりなのだ。

リベット

お気楽呑気といいながらのっけからリベット打ちゆーんはどないやねん、という話だが、自分の打つリベットとはそんなハードルの高い精密超絶技巧ではない。
それはひとえにこのお気楽リベットローラーのお陰。スジボリのラインに沿ってコロコローッとコロがしてやればOKである。何より楽しい。精密感というよりは雰囲気、迫力が出るから使っている。

f:id:sigdesig:20200105153007j:plain

f:id:sigdesig:20200105153515j:plain

自分で先端を削って見切りがいい様にしてある。

それは図面から写し取って一打ち一打ち精魂込めて千人針のごとく打ったリベットとは違う。老舗の名代「更科」の「手打ち蕎麦」と「おんちのゆでそば三袋120円」くらいに違う。

f:id:sigdesig:20200105152920j:plain

パーツの段階で打つのはその方がローラーが転がしやすいからだ。接合部は後から打ち足せばいい。お気楽だ。呑気だ。

 

f:id:sigdesig:20200105153746j:plain


若干ヨレたりしてしまっているが、外板のたわみの表現ということにしておく。お気楽だ。呑気だ。穴が小さく浅いので塗装後はあまり目立たなくなるが、まあ沈頭鋲と呼ぶくらいなんだからその程度でいいと思っている。

胴体

f:id:sigdesig:20200105154338j:plain

あっという間に胴体張り合わせ。コクピットもチャカチャカっと作り、写真撮る間も無く、というか写真を撮るほどのものでもない。お気楽だ。呑気だ。

 

f:id:sigdesig:20200105154851j:plain
主翼もサクっと。後縁の薄々加工などもほどほどにしておく。悪しからず。

 

f:id:sigdesig:20200105165416j:plain

 カウルフラップの後縁や

 

f:id:sigdesig:20200105165518j:plain

オイルクーラーインテイクなどの開口部の縁などは目立つので薄く削いでやる。
お気楽だけれど手抜きというわけではないのです。

 

f:id:sigdesig:20200105171229j:plain

とまあこんな感じ。

どうでえ、どっからどうみても零戦にしか見えねえだろうよ。胴体の断面形状?いーんだよ、細けえこたあ。



 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ
にほんブログ村