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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「謹賀零戦」その二 ”士の字の士は武士の士"

正月といっても親戚づきあいやら初詣やら新年行事やらがあってなかなか忙しい日々が続きますが、そんななか、年の初めの試しとて作りおりまするセガワ1/72の52型も立派な零戦になりつつありますれば。。

エンジン

しかしコレ、いささか小さい気がする。

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女性は僕を"貧弱なサカエ君"と呼んでバカにした。そこで僕はすぐにブルワーカーを注文、、、しても仕方ないので真鍮線でプッシュロッドを追加してゴマカした。

 

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たくましくなったサカエ君は一躍夏のビーチの人気者と、、、
なるわけないやろ。

 

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カウリングからチラっとエンジンが見えるのが空冷機。ネイキッドバイクや古いF1などもそうだが、この「チラっとエンジン」はメカもの最大のチャームポイントである。こればっかりはスピットやメッサーには真似できない大きな魅力と言えよう。雷電?フォッケ?邪道ですな、あの辺は。

士の字

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ハメ合わせは良好。きちんとスリ合わせれば主翼付け根や胴体などの隙間は極小に追い込める。あとは軽く溶きパテでOK。それはまあタミヤはピタっと完璧だが、このくらいなら自分は文句は言わない。

 

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下面は若干スキマがあるが、サクッと士の字、、、いや十の字なのは、、、

 

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 水平尾翼がこんな状態なのである。

 

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左右ともだから個体差ではなさそう。
古いキットだから金型が荒れているのか。たくさん売れたのだろうね。

 

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男は黙ってサックリ削る。そしてスジボリを彫り直す。

いやしかし、と思い直した。

ちょっとこれはいただけないゾ。他のキットならいざしらず、零戦は有名機。だから模型マニア以外も作るはずだ。老若男女とは言わないまでも「永遠の0」を見て「次の日曜ゼロセンのプラモ作ったろー」と思い立った一般人も多いだろう。

そういったビギナーに「タミヤのキットは異常に細かいパーツがあるからむしろハセガワのキットの方が作りやすいヨ」とお勧めした自分である。よもやこんなことになってるとは思わなかった。カッちゃん申し訳ない。ハセガワさん、ひとつここは金型管理もよろしくお願いいたします。

コクピット

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ちなみにこれは以前作ったタミヤ1/72の零戦コクピット。小指の先ぐらいのパーツにこれだ、、、ぐへえ。鴨肉のホワイトソース煮込みベーコン巻きといった感じで胸焼け確定コース。

 

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一方 ハセガワのコクピットはアッサリ。板状の計器盤にデカール、操縦桿と座席と後方隔壁をフットペダルと操作卓のはえた床板につけるだけ。側壁にはモールドもなんにもない。鯛のカルパッチョバルサミコソース和え的な。


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なので側壁のフレームはテープで、スロットルなど補機類は筆で絵を描いてやった。。。絵って、そんなんでいいのかッ!?

 

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いいんです。風防かぶせるとほぼ見えなくなるから。

 

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風防取ってフラッシュを焚いて拡大すれば、、、バレたか、ガハハ。
なんでも展示会で完成品の写真を撮って家のPCのディスプレイ一杯に拡大して画像処理までしてケチをつける人がいるらしい。モデラーの精神の暗黒面を垣間見た気がする。

シートの重量軽減孔もフラットブラックで丸かいてチョンと、、、

堀越先生、ごめんなさい。

 

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シートベルトはタミヤの曲線マスキングテープにガッシュで塗装、、、
お気楽だ、呑気だ。

 

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次は垂直尾翼水平尾翼取付部のフィレット。

 

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周辺部を削り込んでやる。フィレットが立体的に見える様に。

 

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最初に2、3回スジボリをなぞった後に、このようにラインエングレーバーを斜めに当てて刃の片面で削ぐ様にするとカンタンカンタン。

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“ラインエングレーバー”は言いにくいので自分は勝手に"キョロちゃん"と呼んでいる。

 

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上から鉄板貼り付けましてんやー!という感じが出ていれば嬉しい。
気楽で呑気、といっても手抜きではないのだよ。

勢いに乗ってアクセスパネルや動翼部分の筋彫りも“キョロちゃん”で彫り込んでメリハリをつける。

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ここパッカーンはずれますねん、ほんで中ぁ機銃ガーン積んでますうー!という風に見えれば幸い。ちょっとヨレてるけどそれは外板のウネリに見えればなお幸い。。。

 

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どうでえ、どっからどうみてもこいつぁ零戦だ。

 

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次は零戦プラモの最大の難関、キャノピー枠の塗り分け

 

 

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