モンスターのブレーキランプが壊れた、とは前回書いた通り。
カウルをはずしてみると、ブレーキランプの取り付け部が両方ともポッキリ折れている。
これも、前回書いた通り。
ランプユニットは配線3本だけで車体と繋がってたことになる。
たぶんブレーキランプが意味もなく点いたり消えたりしてたはずだ。
"コ・ワ・レ・テ・ル"
高速も通ったから、家に帰ったらブレーキランプがなかった、
なんて漫画みたいなことにならなかっただけラッキーか。
これあ補修するよりも部品交換の方が早いナ、
そう思って例によって中古部品をヤフオクで物色。
すると全く同じ部分を補修した跡のある商品画像をいくつか発見、、、
つまり、これはウチのモンスターだけに起こった偶発的なトラブルではない、
ということになる。例によって。。。
ランプユニットはリアのカウルにゴムブッシュを介して二箇所で取り付けてある。
球切れを回避するためユニット全体に振動を逃しているのだろうが、
取り付け部の樹脂はあまり頑丈そうには見えない。
おそらくは振動や走行中の衝撃が累積して最も弱いこの部分にクラックが入り、
やがては破断に至ったのだろう。
この時期のモンスターに共通な問題いわゆる「モンスターあるある」と推測される。
ガソリンタンクの時と同じ話だ。
中古パーツはやめて、とりあえず、DIY補修することにした。例によって。
しかし、これではモンスターの空冷ツインエンジンの振動を食らってすぐまた折れるだろう。
かといってFRPなどであまりガチガチに硬めすぎても振動がモロに電球に伝わってよろしくない。
そこで適度にしなる薄いアルミの板を切り出して破断防止の補強としてみた。
アルミ板にエポキシ接着剤を塗ってビスで共締め。
いずれにせよ素人工作、良い子は真似をしないように。
ランプ上面が熱でトロけてるのも気になると言えば気になる。
(ちなみにコレも中古パーツでよく見かける症状)
ランプユニットの過度な振れを抑えるため、ウレタンスポンジを下にかましてみた。
当然、その分電球のフィラメントに振動が伝わりやすい。
球切れは頻繁に点検したほうがいいだろう。
最初の画像でもわかる通り電球と端子の接点もワイルドというか力技というか。
当然カバーもなくてこのまんま。。。 モンスターには素人目にも
「こんなので大丈夫なんだろうか」と心配になる造りが散見される。
タイラップで無造作にフレームに括り付けられた配線の束を見て、
「純正でコレ!信じられない」とホンダのCBRに乗るライダーは絶句したものだ。
ドカティも新しいモデルでは飛躍的に信頼性が上がったと聞くが、
この頃の設計の想定耐用年数、走行距離はどうなのかは、いささか心もとない。
この先次々とこの種のトラブルがモンスターを襲う可能性もある。
イタリアの設計者は
「バイクなんざ5万キロも走れば御の字だろーぜガハハハ」
と思っている節がある、と言っては失礼だろうけれど、
「過剰な耐久性を持たせて重いバイクにゃしたくねえ」
という考えは少なくとも心の底にあるだろう。
「軽くて走りが愉しいバイクがイイだろ?!」
「もっと速いの作ったからさ、そろそろ買い換えてヨ!」
ま、そういうメーカーのバイクである。
10年も乗り続ける方がどうかしているのかもしれない。
先のことをクヨクヨ悩んでいては古いラテン車には乗れない。
それはよーくわかっているから、あまり深く考えないのだ。
と言えば聞こえはいいが、もともと深く考えるのが苦手なだけなのである。
「壊れたらまた直したらええやんか」
「人生は、恋して食べて歌って」
「なんとかならあな、ケセラセラ」