sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

モバイルバッテリーの怪

梅雨はまだまだ開けない。中休みなのか中だるみなのかなんだか知らないが、少し雨が降らない日があったので、モンスターを始動する。モバイルETC(エトセトラ)での官憲ゲート突破を試そうという魂胆。今回は始動直後からミスターエトセトラのスイッチを入れて準備万端、高速を目指して虎視眈々…だったのだが…

 

なんとインター入口に近づいたと思ったら、受信機のインジケーターランプがすうと消えた。

「てめえッ、ここまで来て怖気づきやがって!」とありきたりなセリフを小声で吐いてスイッチをオンオフしてみたがエトセトラの野郎は応答しない。仕方なくガレージに引き返す。ところがシートをはぐってUSBプラグの抜き差しをしてみるとケロっとした顔で作動しやがる。

「チッ、肝心な時には役に立たねえくせによう」と毒づいても始まらない。

調べてみるとどうやらモバイルバッテリー側でなんらかの制御をしているらしい。オンになってしばらくして給電量(圧?)が下がると自動的にオフになる様だ。バッテリーの持続時間を増やすための涙ぐましい努力だろうが、一旦オフになると接続機器側のスイッチ操作は受付けず、USBプラグを抜き差ししてやらないといけない。

それならゲート直前でスイッチオン、通過後すかさずオフにして出口手前で再度オン、とやればいいのだが、毎回毎回そんな面倒な手順を守れるくらいなら今ごろどこかの会社の庶務課長くらいにはなっているだろう。忘れる、まず間違いなく忘れる。

忘れるとどうなるか。インター出口前でバイクを脇に寄せてシートを取ってUSBの抜き差しせねばならない。控えめに言ってもアホの極みである。現金かカードで払った方が余程スマートだ。

f:id:sigdesig:20210605172547j:plain

なんとなくだんだんヤル気が失せて来た。とりあえず家にあるモバイルバッテリーを一つづつテストしてみる。

USBが二口あるタイプのものだと今度はドライブレコーダーが途中で止まる。優先順位はドラレコの方が遥かに高いからそれはダメだ。中にはそもそもエトセトラを起動出来ないモバイルバッテリーもある。電圧や容量などの性能やメーカーによる訳ではないのでエトセト機器との相性かもしれない。元々「やったらあかンで」と言われていることなのでこの辺はメーカーに聞き様もない。ひょっとしたら当局のエージェントの指示でモバイルバッテリー駆動が出来ないプログラムが組み込まれている…わきゃないだろうが…

f:id:sigdesig:20210605172347j:plain

当然、適当な時期に充電してやらねばならない。めんどくせえなあ…
f:id:sigdesig:20210605172404j:plain

仕方ないので梅雨空の田んぼなどを眺めに行く。

f:id:sigdesig:20210605172411j:plain

ドライブレコーダーはまだ傾いている。左上の黒い影はフロントのカウル。相当広角であることがわかる。これなら左側から信号無視のダンプが突っ込んで来ても証拠は残るだろう。ただし左上方からグラマンヘルキャットに襲われたらアウトだ。