では塗装の段。
下面塗装、紫電改は終戦間際なので無塗装銀で問題なかろう。紫電と同時に片付けた。水性筆塗りに迷える子羊にとって「ファレホメカカラーの銀」は福音のお告げ。
アクリルガッシュ薄塗り1回目
いつも通り薄ガッシュではんなりと。
前回の教訓から新鮮な絵具を使うことに…つまり涙の毎回調色。今回のように零戦、紫電、紫電改と同色の機体を時間をおいて何機も作る場合、ある程度は色調を合わせておきたい。
備忘録レシピとして
海軍濃緑色:アイビーグリーンをベースにビリジアンとバーント・アンバー少々。いずれもターナー アクリルガッシュ
ま、戦時下で配備地も時期も様々、変退色もあるやろかいな…といつも通り大雑把。
順調順調、薄ガッシュによる筆塗りも早くも5機目。いくらヘボピーでも少しは慣れてくる。
ところがここで魔が差す。
前回思いついたアクリルガッシュの下地の上にリキテックスでグラデーションを加える、という塗り方を試してみたくなった。
リキテックスでグラデーション1回目
リキテックスの”フタロ何たらグリーン”と”トランス何ちゃらアンバー”。どちらも”透明"。白い容器は百均のお弁当用マヨネーズ入れ。フタが便利と思ったが、軽すぎて不安定でオススメではない。
結局金属皿に出して塗る。こんな感じの透明感溢れるオツユ。一応サンボル2号でテスト済み。名付けて"ガッシュ&リッキー"…なんかカクテルみたいだ。ちなみに自分はバーでカクテルを頼んだりしてバーテンダーを試すような真似はまずやらない。バーボンのソーダ割り一辺倒。「本当のギムレットを知ら…」アワワワ…
ガッシュ特有の表面の粉が吹いたような感じは抑えられる。
だんだんと色が濃くなってきた。
しっとりしたグラデーション…はいいのだが、スジボリに流れこんだリキテックスが濃ゆい…
む〜、パネルラインがくどいのぅ…
不透明画材のアクリルガッシュは均一に色が濃くなるが、リキテックスは元々薄い部分は下地が透過して薄いまま。グラデーションはかかるがコントラストが強調される方向。透明度が高いから当然の結果だ。このキットはスジボリがやや太目で相性が良くなかったようだ。
やり直し
ちょっとこの仕上がりは自分の好みではない。いさぎよくマジックリン風呂へご案内。