新春特別企画「謹賀零戦」は当初3回位で終わるつもりだったのがブログ主がいつもの脳足りんを発揮して妙なところへ傾いてしまい、いつのまにか「零戦筆塗り隊」にレギュラー昇格、「堀越艦上劇場」まで催される騒ぎとなった。そのあおりをくって中断したままになっていた「サエッタ&フォルゴーレ」が、ここにめでたく再開の運びとなる。。。
え?そんなんあったっけ?という御仁に初回からを再度ご案内するのでございます。
前回までの「サエッタ&フォルゴーレ」
初回
前回
両機とも仲良くサフ吹き段階までいっていたのです。
色の道再び
さて、イタリア機は何と言ってもバラエティ豊かな迷彩塗装とマーキングが魅力である。使用されている塗料については前回「FiatCR42ファルコ製作記」にもある通り複雑怪奇。イタリアンの色の道を深く探求しようとするのはトマトスープの底なし沼にタバスコ抱えて飛び込むようなものである。
ちなみに自分の参考としたサイトのURLを記しておく。カラーチップ画像まである。「保存状態は良かったゼ!」と豪語しているようなので、イタリア機が当時実際どんな色に塗られていたかについてご興味のある方には貴重な資料となるだろう。
二機同時進行
実はサエッタとフォルゴーレを二機同時に製作を決めた時には塗装工程をまとめる利便性も考えていた。なんといってもエアブラシは清掃が面倒なのだから、一緒にプーと吹きつけ出来れば生産性も上がると目論んだのだ。
ところが上記サイトを調べるうちにサエッタとフォルゴーレでは同一の迷彩色が使われていないらしいことが分かってくる。この二機は当然生産時期にズレがあるが、その間にイタリア空軍はご親切にも使用迷彩色を変更(Tavola X)し統一してくれているらしい。モウ、いらんことしいかぁ。
そこで当初の二機同時という夢の大量生産(当社比)計画は中止、創業当時の家内制手工業に立ちかえり、一機一機、真心込めてお作りすることにいたしました。店主ケイハク。
ま、とりあえず胴体の帯と尾翼の十字は同じ白なのでこれは一緒に吹ける。ファルコを作った時にいい感じに自作出来たクリーム色や黄色がまだ残っているのでそいつを使おう。これだけでも二機まとめて作った意味はあるというものだ、そうだそうだもっともだ、と無理矢理自分を納得させておく。
フォルゴーレの胴体帯と尾翼の白十字。こうして見るとかなりくすんだクリーム色だ。。。
帯や翼端は黄色なので先に白を吹き、その上にカウリングと一緒に塗っておいた。
グレーサフの上にいきなり黄色だとなかなか発色しない。帯などのついでに吹いておいた白を下地にするのである。ナニゴトも手順ですよ。
これで下準備は万端OK。
フォルゴーレ塗装
まずは手始めに比較的単純な斑点迷彩のフォルゴーレから。
前回のファルコの時に大戦中のカラー写真は色カブリがあってあまりアテにならん、ということがよくわかった。現存する復元機を見てみる。ま、復元機は復元した人がアテにならんという面もあるが、、、
ヴォランディア航空博物館 これはどうやらレプリカ(ハリボテ)らしい。
まあ大体の雰囲気は掴めた、、雰囲気が大事だ。細けえこたあいいんだよ。
塗装を待つ、マナ板の上のコイ状態のフォルゴーレ。
「ええい、煮るなり焼くなり好きにしぇろい!」