sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

「資料はいずこ」レベル1/72 ファルコ プロローグ3

今回のレベル1/72ファルコ製作は、資料も殊更に集めない、、、つもりだった。ところが自分の家にあったと思っていた資料本が見当たらない。スコードロン社の「Regia Aeronautica(イタリア空軍)」という洋書で自分のイタリア機趣味の原点だ。ほかにも何故かイタリア機に関するものだけが数冊消えている。これは多分一式まとめて誰かに貸したっきりになってるのだろう。マンマミーア。「借りパチ」かあ(=貸した資料は返ってこない)イタリア人、じゃなくて関西人のことわざ。ま、よくあること。

その「Regia Aeronautica」アマゾンでダメ元で検索してみると安価で古本を見つけたので、もう一度手に入れた。良い時代である。この本は40年前にも持っていてファルコもこれを眺めながら作ったから別にレギュレーション違反(そんなのあるのか)ではない。

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元より自分はさほど資料に頼らない。図面や寸法などの詳細よりも写真や開発秘話的なものの方が好きな文系モデラーだ。模型は雰囲気さえ出てれば精密さや正確度はあまり気にしない。それを塗装考証だの模型技術の向上だのとうるさく言われるので息がつまる。

この本も機体ごとの資料ではなく、イタリア空軍に関する総花的な写真とイラストが豊富な読み物だ。スマホでスキャンしてGoogle翻訳で概略を訳してみた。良い時代である。少しぎこちないが、軍事専門用語に気をつけ日本語を整えてやれば充分読めるものになる。40年前に一通り原文で拾い読みしただけではなんだかよくわからなかった。例えばこんな具合。

 

The greater part of the fighter force was equipped with biplanes, both the newly-built Fiat CR.42 - an excellent aircraft in many ways, but of totally obsolete concept and the ageing CR.32s, many of which were still in service, particularly in the colonies. Only one unit had the best Italian fighter to appear up to that time, the monoplane Macchi MC.200. A few more Fiat G.50bis monoplanes of rather lower performance were in service but none of these types had an armament heavier than a pair of nose-mounted Breda SAFAT guns.

”Regia Aeronautica” by Christopher Shores

Google先生

戦闘機の大部分は複葉機、新しく建造されたフィアットCR.42 - 多くの点で優れた航空機だが完全に時代遅れの概念と老朽化したCR.32 - の両方を備えていた。 植民地で。 当時までに登場するのに最高のイタリア人戦闘機を持っていたのは、単葉機マッキMC.200だけだった。 性能がやや低いフィアットG.50bisの単葉機がもう少し稼働していましたが、これらのタイプのどれも、鼻に装着された2枚のブレダSAFAT砲より重いものはありませんでした。 

sig 拙訳

大部分の戦闘機部隊が装備していたのは以下の複葉機二種です。新しく生産されたフィアットCR.42は 多くの点で優秀な機体ではあったものの、設計思想はまったく時代遅れでした。そして旧式化したCR.32は未だに現役で、特に植民地への配備がその大半でした。 この時点までに出現していたイタリア戦闘機中でのベストは単葉のマッキMC.200で、これを保有していたのはわずか1部隊だけに過ぎなかったのです。フィアットの単葉機G.50bisは配備機数はもう少し多かったのですが、性能の方はやや劣るものでした。ただし、いずれの機種にしたところで、機首装備のブレダSAFAT機銃2丁のみで、それ以上の重武装をもつ機体はありませんでした。

 

あんまりやるとチョサクケンがあれするんでこの辺で。 

 

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この本のファルコ自体の写真はあまり多くないが、幸いレベルのキットの付属デカール機のイラストが載っている。付属デカールのもう一機の方は、英国のバトル オブ ブリテン博物館に復元機が展示されていて、自分で撮ってきた写真が何枚かある。これも30年前のことだ。暗い照明下で写りは良くなかったが、これもスマホでスキャンして軽く補正してみると随分とマシになる。良い時代になったなあ。

  

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このほかにも検索すれば実機写真はネット上に色々拾える。タダだからこれもレギュレーションはクリア。良い時代だよ、本当に。大戦中のカラー写真なども見られるが、当時のフィルムの限界か色かぶりが激しそうだ。中にはデジタル着色した物もある様なので色については鵜呑みには出来ないだろう。しかし雰囲気を知るには充分だ。いよいよ製作準備が整ってきた。。。

 

実機については書いていたがなかなかうまくまとまらないのでコチラを

ja.wikipedia.org