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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

まずはサドル

 「シニア向けちゃりポジション適正化 第1弾」として、サドルバネ付きのものに交換することにした。決してレトロっぽい外観に惹かれただけではなく、腰を守るためなのは前回語った通り。むろん見た目を一切無視出来るほど合理主義的禁欲に徹しきれる自分のはずもない。似た感じのデザインのサドルをアマゾンで見つけて購入。届いたらなんと純正品と同じメーカーだったのでこれには少なからず驚いた。

自転車は各専門メーカーによるパーツの集合体。ブリジストンといえどもそこは同じでサドルからハンドルからブレーキレバーから何でも自社で作っているとは限らない、とは頭では分かっていたが。。。

 

ビーム スプリングコンフォートサドル ブラウン ブラウン

ビーム スプリングコンフォートサドル ブラウン ブラウン

  • 出版社/メーカー: ビーム
  • メディア: スポーツ用品

 さてそのバネ付きサドル、装着してみると次の日からなんと絶大な効果が!客席(へぇ〜え)、、、というほどでもない。とはいえ例の「ヒラリーのお仕置き」(段差で腰や背骨に伝わるショック)が「ビシィッ」から「ボスン」程度に丸められているから効き目はある。腰痛持ちにとって不安解消のメリットは大きい。

ただし、合皮部分のブラウンが明るすぎる気がする。純正のグリップの色目とも大きく違う。同じメーカーだからスプリング部分だけ移植できないかと思ったが、ステー取付け部が全く違うのでこれは断念。

f:id:sigdesig:20190621170255j:plain 左が純正


そこで、塗装する事にした。サンドペーパーで全体を荒らした上にミッチャクロン(下地プライマー)+染めQスプレー「エスプレッソブラウン」

ところが塗ってみるとえらく赤味が強くて品がない。なんだか場末のスナックのカウンター席の様になった。「エスプレッソ」とは名ばかりだ。まあ「場末のスナックのカウンター席色」の名の缶スプレーではあまり売れないだろうから文句を言っても仕方ない。

そこで彩度を落としてみる。どうするかというと同じ染めQブラックを軽くフワっと霧の様に乗せるのである。簡単に言ってるが缶スプレーでこれをやるのはちと難度が高く、彩度と一緒に明度も落ちてしまった。つまり純正よりもやや暗めになった。他方、品については北新地のラウンジのソファくらいまでは回復したようである。(新地のラウンジなんて行ったことないけど)まあ許容範囲内、許容範囲内と自分に言い聞かせる。

f:id:sigdesig:20190621172405j:plain 左が純正品

f:id:sigdesig:20190621171347j:plain グリップと比較すれば許容範囲、許容範囲


今回は摩擦の大きいサドルだけに塗膜の耐久性は気になるところだ。ミッチャクロン+染めQは定評があるし自分もよく使っているので楽観視している。まあ、剥がれたら剥がれたでそれも味、それも味と自分に言い聞かせる。
むろん保証の限りではない。真っ白なジーンズのお尻が茶色に染まっても当方は責任が取れないからそのおつもりで。良い子は決して真似をしてはいけない。

金ピカだったシートの止め金具も純正に近づけるために金属酸化液で古美色に染めている。この辺りになると自分でもやや常軌を逸してきているなあ、と自覚する。

 

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バネ付きサドルで乗り心地に関してはいくばくかの安楽は得られた。新地のラウンジのソファならさらなる天上の悦楽を享有できるのだろうか。しかし前傾姿勢は変わらない。我慢して乗っていたが、そうこうするうちに年末に腰痛が再発してしまう。原因は自転車だけとは限らない。長時間座っていたのがラウンジのソファどころか模型の展示会の受付のパイプ椅子だったり、下手糞な歌を延々聞かされたカラオケ屋のスツールだったり、散髪途中で店主が居なくなった床屋のシートだったりと、まあなんだかんだでいろいろ無理がたたったのだ。


こうなるとハンドル位置を上げる他はない。 なにより空はいまだ見えないのだ。ロングステムアップハンドルへの交換だが、、、、それは「シニア向けちゃりポジション適正化 第2弾」でのお話。

 

この項つづく