sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

空や雲を眺めながら走れないのではツマラナイ

しばらくバイクの話題が続いたが、自転車も引き続き乗っている。なにも飽きたわけではないから久しぶりにミニベロの話もしようと思う。なのでこれは去年の秋から冬にかけての出来事になる。

日付と内容が全く合致しておらず、読まれる方にとって前後関係がはなはだ分かりにくくて申し訳ない。ブログというものはWeb Logの略らしいから、その時その時の記録または近況報告であるべきが本来だろう。それがこんな今時の海外TVドラマばりのヤヤコシイ時系列になってしまうのは、なにも演出上の効果を狙ったわけではなく、単に自分の生来の不精と乱雑な脳によるアップロードミスが主なる原因である。これはもう伏してお詫びする他はありませぬ。

 さて、標題の

空や雲を眺めながら走れないのではツマラナイ

これは「アメリカンに乗る縄文ライダー」こと畏友Kの生前の名言だ。
速いバイクに乗るゼイロクどもが「けっアメリカンは遅っそいの〜」などと揶揄した際に、泰然と返した言葉である。

たしかに速いバイクはハンドルが低く、おしなべて前傾姿勢である。前傾姿勢だと視野が下向きになって目の前の路面しか見えない。そんなうつむいて隠にこもって飛ばすばかりが能じゃない。もっと雲を、空を感じて走りたいのだ。

Kは髭面の見た目によらず奥ゆかしい男だったからそこまでは言わなかったが、つまりはそういうことだろうと思って、以来自分も座右の銘にしている。歴代モンスターも真っ先にアップハンドルにして「速さ」よりも「眼に映る景色」を尊重してきた。

 

 さてようやく自転車の話になる。我がニューちゃりんこ「クエロ」も前傾はきつい。普通に走っていると道と前方しか見えない。腰と首、体重のかかる手のひらなどが少しつらい。

ハンドルを回転させて手前に持ってきて、シートを前の方に出す。これで多少マシになったが、まだ視界に空が入ってくれない。欲を言えばあと5cmほどハンドルは高くあって欲しい。

シートポジションは既に下の下だからこれ以上は下げられない。ステムもまた既に一杯一杯、なのでこれ以上は上げられない。となるとあとはハンドルかステムの交換が残されているのみである。 

 

そして、気になるのは乗り心地の硬さ。段差などを越えるたびにガッツンガッツンと衝撃をお尻に受け、その都度ビッシビシ痛みが背骨に伝わる。この硬質で精緻なヒラリー・ハーン流は、頚椎の軟骨が心細くなってきている腰痛持ちオヤジにはいささかハードなお仕置きとなる。

これはおそらく細くて高圧なセミスリックタイヤに起因するものだろう。タイヤをより太くエアボリュームの大きなものに交換すれば安楽になるかもしれない。しかし引き換えに最たる美点である硬質精緻な走り味を失うおそれがある。つまりヒラリー・ハーンおてもやんに成り果ててしまう。そればかりは受容し難い。

お尻への多少のお仕置きは歯をクイしばってでも我慢するとして、頚椎への衝撃の緩和を多少なりとも図る方策としてスプリング付きサドルへの換装を思いついた。

その他に安全面ではバックミラーも必要だし、LEDライトもなんだか大きくて無粋にすぎるようだ。各部の仕上げも気になるな・・・

「ムクムク」

あら、何の音かしら?

ふふふ、これはね、私の「カスタマイズ欲」が首をもたげる音だよ、お嬢さん。

 

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 この項、つづく。。。