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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

バイクウォッチ その4「Mechanical goes down」

次にめでたく我がバイクウォッチに就任したのはハミルトン・カーキ・メカ
自動巻でなければいいだろうと手巻きにした。
ザクッとした雰囲気が革ジャンにぴったりだ。
時刻を合わせクリクリとゼンマイを巻いてはバイクにまたがっていたのである。

ところが、、、


 

そのカーキメカで何度目かの単車行だったろうか。
どこかで一服し、さて何時頃だろうと左腕を見ると時計が止まっている
はてリュウズでも引っ掛けたか?
と、その場はあまり気にかけず時間だけ合わせておいた。

帰ってきて時計を見ると、今度は止まってはいないが随分と遅れている
良く見るとあからさまに秒針の動きが遅い
チチチチチではなくチ,チ,チ,チ,チ,と1秒が1.5秒くらいに引き伸ばされている。
 
キツネにつままれた様な気分になった。
SF映画などでよくある。時間が止まった、あるいはゆっくり進む描写だ。
謎の円盤UFOの時間凍結作戦」か!?
我に帰って時計を一旦止め、時間合わせをし直すと秒針の動きは元に戻った。
ストレイカー司令官には、なり損こなった。
その後、普段使いでは不具合はない。
 
寿命とも考えにくい。
このカーキメカ、ほぼ新品である。
従前のカーキ・オートとほぼ同じフェイスだから多分周りの人間は違う時計とは気づかぬままだろう、と買ったのだ。

それはそれで自分の望む所である。
いつも違う時計や違うカバンのオシャレな人、より、
いつも同じ時計や同じカバンの様に見えて、実は違うものを機能別で使い分けている人の方が好きだ。
スタイルが揺るがないことこそが自分のスタイルだ。
 
余談はさておき、
時計に詳しい知人に聞くとやはり、「バイクの振動が元凶だろう」という。
「手巻き」といえども髪の毛ほどのゼンマイや精密な部品構成には変わりない。
かてて加えて乗るバイクの振動が尋常ならざるイタリアのアレ、と聞いては機械式時計は全く奨められぬ、これが彼の言である。
 
さらに、G-SHOCKにいたせ、というご託宣である。

G-SHOCKは、現場作業用にGW-5600系の反転液晶なら持っている。
ただ自分は算数が、じゃなくてデジタルが苦手である。
と共に、一つ目玉の空冷式エンジンのバイクなんだから、もちっとこう、雰囲気の合う、アナログ時計でなんかタフなのないものかね、と尋ねた。

ならば「ダイバース・ウォッチ」をと提案された。
キリンじゃあるまいしバイクで海に潜るつもりはないのだが、
きちんとしたダイバースウォッチ(DIVER’s規格)は堅牢で振動にも強いのだそうだ。

そこでいろいろ調べたのだが、、、、