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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

バイクウォッチ その3 「これ一丁で何処へでも」

実はその時点で自分の普段使いの時計は「ハミルトン・カーキ」の自動巻きであった。
TIMEXと並ぶミリタリーウォッチの始祖である。
あちらがランフォリンクスならこちらはアーケオプテリスといった関係である。
(適当そうなことをいっておりますが科学的根拠は全くありません)
 
単車乗りであることが自分の生活の中で「大きな部分」を占めるようになり、
普段の時計選びもバイクウォッチの影響を受けるようになってきたのだが。。。
 

 久々にオリジナルキャンパーを使って

「機械仕掛けの時計はいいなあ」と思う様になった。

ゼンマイが動いて秒針がチクタクと進む。
中では歯車やら何やらが目まぐるしく動いている。
クォーツだと何で動いてるのか原理すらよくわからない自分だ。

自分のバイクのエンジンは空冷二気筒である。
ガソリンがドカンと爆発して、一個400ccのデカいピストンが2つ、
ゴッシュゴッシュと代わりばんこに上下してクランクシャフトをまわす。
熱くなったシリンダー?そいつは風に当てて冷やすんだぜ。
 
仕組みの単純明快さが機械時計や蒸気機関車やプロペラ飛行機などと共通する。
機能や性能は劣っても、風情と趣き、佇まいのあるモノが今の自分の心情に
寄り添うのだ。
 
そこで普段用のカーキ・フィールド・オート、である。
カーキの中で最もオーソドックスなフィールドシリーズ、38mm径の自動巻き。
定番感があり、金属ベルトだとご覧の通り。
鹿鳴館の舞踏会」にはチト無理だとしても「セレマでのお通夜」から「能勢のデイキャンプあたりまでなら難なくカバーする。

元より自分はオンとオフで着るものにさほど差がないわけだ。
こいつをバイク用にすると「これ一丁で何処へでも」スタイルが確立する。
それは自分の理想とするところである。
 
ただし、先に述べた安全上の問題があるから金属ベルトだけは避けたい。
そこで冬は革ベルトに、汗を掻く夏はNATOベルトに付け替えていたわけだ。
流石にNATOではミリタリー丸出しで仕事には不向きな時もあるし、
自動巻のメカにはバイクの振動は悪影響を及ぼすとも聞く。
 
 
やはりここはバイク専用ウォッチが必要なのかもしれぬ、ぬぬぬ。
さて如何にせむ。