sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

蛮勇ふるってバイクに跨がる



前週は雨で流れたのでとにもかくにも墓参には行くつもりであった。

例によって気が乗らない。

身体がドンヨリ重いし、まだフラつく気がする。
たぶん寒いだろうし、ほぼひと月掛けてないエンジンも気になる。

などとウジウジしている所にメールが鳴った。

友人だ。

今、京都だという。
新幹線でドドンとやってきて、また新幹線でドカンと帰る。
ただ墓の前で手を合わせるため「だけ」に独り名古屋からやってくる。

行きたい所に行ける時に行く。
彼の5W1Hは常に単純明快だ。

女々しい自分のケツを蹴り飛ばしてくれた。

寝込んでたヨメは・・・ケロリと治って仕事に出ている。
息子共の昼飯の用意は・・・もう中学生だから各人勝手にするだろう。

吹っ切れた。
チョット待っててくれろ、とメールして、
急いで革ジャン引っ掛けてバイクで出た。

そやつとは京都駅で落ち合った。
モンゴル塩ラーメンすすって安手のコーヒーショップで
死んじまった大バカ野郎の悪口を散々二人で言って別れた。

そのあと自分の墓参は数分で済ませた。

コーナリングや景色を楽しんだ訳ではない。
エンストしてクラクションを浴びて、車列を縫う様に飛ばす原付に追い抜かれた。
夕方は冷えてただの30分で腰や首が痛くてたまらない。

今の体調?ボロボロだね。
それでも気分はこの上なく晴れやかです。
乗らにゃあ良かった、などと後悔はしていない。

年末から引きずっていた諸々のものを振り切った。

そんな特効薬は今の所バイクより他はないのです。