sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

ー畳半の工房から

自分はモノ造りが趣味である。

例えば革細工をしたり、ピューターでエンボッシングをしたり、模型を作ったり。前者はハンドメイドというのもおこがましいレベルであるし、模型といってもまあプラモデルだ。さほど大したことをしている自覚もないものだから、いままでBlogでは特に語ってはこなかった。けれどそれではBlogで語ってるバイクやその他は「大したこと」なのか、といえば全く取るに足らない事柄ばかりだと気づいた。ならば構うこたあねえ、洗いざらい全部書いちまおう、と思った次第。

 表題の「1畳半」というのは、このモノ造りのために自分が事務所の片隅にからくも確保しえた作業スペースが畳1枚半ほどの広さだったことからきている。1畳半といえばおおむね一戸建て住宅のトイレよりすこし大きい程度。狭いがこれでもあるだけ幸せだ。子供の勉強机を深夜に間借りして模型づくりをしているお父さんや、食卓の一角でクラフトにいそしむお母さんたちは沢山いる。自分もずっとそんなだった。

 

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のっけから汚いものをお見せして恐縮だが、これが我が「1畳半工房」

 

奥行き30cm差し渡し90cmの棚板が机がわり。全ての作業は中央の一段高くなったA4程度の台で行う。周囲には工具や筆その他が乱立し、混沌として複雑怪奇な様はさながら九龍城である。奥は収納スペースで、写っていないが背後には本棚が迫る。

人間様に許された空間は畳半分にも満たず、スツールに座ればほぼ身動きはできない。逆にその状態でほぼすべての工具類に手が届くから機能的ではある。まあ、ときおり爆撃機の後部銃座に押し込められたような気がしなくもない。

 

ここから生み出されるあれやこれやのモノが、今後は「1畳半の工房」という新設のジャンルで語られることになる。どんな顛末になるか、はたまた半年で更新が止まるかは神のみぞ知る、いや自分の創作活動にかかっているのである。乞うご期待。