sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

小径車と書いてミニベロと読む

そんな次第で「物欲」が発動した。

現在愛用の自転車は「折畳み14インチ小径車」である。
今度は折畳みでなくともいい、まずそう考えた。むろんそれには訳があって、、、

 

もっぱら仕事用で事務所に置くから小さい方がいいし、たまに車に積む事もあるだろう。25年前の自分がその頃にはまだ珍しかった折畳み自転車を買ったのは、そう思ってのことだった。

しかし、実際買ってみると思い描いていたのとは随分違った。まず、折畳むのに結構手こずる。手を挟んだりギアやチェーンで汚れたりするのだ。畳めば確かに小さくはなるが、その分重量が集中するので持ち上げると意外に重い。

なので、実際に折畳んで車に積んだことは数える程であった。その数回でさえも真に必要に迫られてのことかどうかというと、怪しいものだったりする。そもそも14インチの車体は折りたたまなくても充分コンパクトで、そのままでハッチバック車のリアにヒョイと積めてしまった。。。

つまり自分について言えば「折畳み自転車である必要性はほぼゼロ」だった。冷静に考えればそういうことになる。

思うに折畳み自転車は合理的な実用品というより趣味性の高い嗜好品なのかもしれない。自分も買った当初は面白がって意味もなく折畳んだり組立てたりしたものだ。折り畳む機能それ自体に秘密メカ的な魅力を感じたのだろう。

以上のことを踏まえれば、自分の次の自転車に対する要求項目がはっきり見えてくる。

事務所に置けて、ごくたまに車載出来るくらいの大きさ、20インチくらいのギア付き小径車、となる。これなら今よりちったあ前に進むだろう。

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さて、

昨今では小径車は「ミニベロ」などとコジャレタ名前で呼ばれる。「小径車」だと子供用や買い物ママチャリなんかも含まれるからだろう。はて「ミニ」は分かるが「ベロ」はどういう意味か?ベロ、ベロ、「ベロ」と聞いて妖怪人間のチビを思い浮かべた人、あなたは自分と同世代だ。残念ながら「小妖怪車」は正解ではない。聞けば「ベロ」はフランス語で「自転車」の意味だという。「ミニ ベロ」=「小さな自転車」となる。フランス語なら「プチベロ」では?なんて野暮は言ってはいけないお約束なのだ。

そして、

自転車に詳しい人たちに言わせると小径車=ミニベロは初心者向きではない、そうな。曰く「スピードが出ない」「乗り心地が悪い」「安定しない」etc.etc...
ま、だいたいのデメリットは承知している。なんと言っても当方は14インチに25年も乗ってきている。小径車の大御所なのである。(オオゲサ)

また、

折畳みという趣味性を一つ手放すのだから、上記の要求項目に「趣味として愛用出来るもの」を加えたい。実用一点張りではなく、もう一度自転車を趣味としてみたいと思ったからだ。

もう一度?、、、そう、これでも「自転車趣味の人=サイクリスト」の時もあったのだよ。。。(遠い目)