sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

14インチに乗ったサル

これまた近況ではなく少し前のことになる。
半年くらいBlog空白があるのでそれを埋めているところである。

折からの災害続きで公私ともにとてつもなく追いまくられてしまって、
時間がなかなか取れない2018年後半であった。
人手不足で慣れない屋根の上なぞによじ登っていたものだから、秋口に持病の腰痛が再発。

毎度毎度の「立てばペンギン、座ればパンダ、歩く姿はジャワ原人である。

バイクになんてとても乗れやしない。

 いや言い訳ではない。

だってそうだろう、
バイクに乗ったペンギンを見たことがあるだろうか?
バイクに乗ったパンダを見たことがあるだろうか?
バイクに乗ったジャワ原人を、、、
、、、いやそもそもジャワ原人を見ることはないか。

ともかく早目に病院で手当てをしてもらった。
おかげで直立歩行は可能なくらいになった。ネアンデルタール人程度の進化度と思われる。寝たり食ったりなどの日常生活にも支障がない。ただ同じ姿勢をあまり長く続けていられない。30分もすると「ウッキーイテテテー」となる。

クルマの運転や事務作業、映画鑑賞、趣味のモノ作り、バイクに乗る、これら全てがタイムリミット30分。ウルトラマンの10倍の時間はあるから、地球防衛上の問題は今のところ発生していないが、事実上ほとんど何もできないに等しい。

これではどうにも退屈なのだ。

そうだ自転車ならネアンデルタール人でも乗れる(。。。たぶん、練習すれば)

とばかりに空いた時間で自転車でふらりと出かけた。
そうしたらこれがなかなか気持ちよかった、というのが今回のお題である。

我が町はカントリーサイド(イナカ)なのでほんの10分ほどペダルを踏めば田畑や川や山につきあたる。澄んだ外の空気や景色は気分転換になるし、日頃の運動不足もすこしは解消できよう。自分は独り笑みを浮かべてこうつぶやいていた。
ウッホホーゴッホ」=「おお、こらエエがな(意訳)

寒くなると腰を痛めるのは毎年恒例になってきたからバイクの代わりの冬の趣味としても格好だ。(むろん、バイクを諦める積もりはまだない。為念)

しかし、帰り道では息が上がって膝が笑う。

「ウキ?ホホーホ、グホ?グホ?」=「ウヌこれは一体どうしたことか。歳か?歳か。やっぱり歳なのか」(意訳)いやいや、どうやらこれは自転車のせいのようだ。

そう、My自転車はちいさな折畳みの小径車なのだ。

 

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こんなやつ

タイヤは14インチ、ギアなし。これでは漕いでも漕いでも進まぬのも道理だ。
しかも、走るとあちこちが音を立てる。キーコキーコという往年の効果音まではいかぬもののギシギシガッコンと賑やかだ。
前を散歩するトラ猫が「にゃに奴っ!?」とはったと振り向く程度の摺動音を発する。考えてみればこの自転車にはもう25年くらい乗っている。途中でレストアはしたものの、そろそろお役御免の時期かもしれぬ。

 

 「モゾモゾ」

 

 あら何の音かしら?

 フッフッフ、これはね、私の「物欲」がうごめく音だよ、お嬢ちゃん。