sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

バイクに乗れないストレス

「休みの日にバイクに乗れないとストレス発散できないんですわ〜」
という人がいた。
 
気持ちはわかる。とても良くわかる。
 
こういう時は、本当にストレスが雲散霧消しますねえ

 

でも無理してバイクに乗ったらそれはそれでストレスだろう。
 
「タバコを吸えないと、イライラしてくるんで」
「お金がないと、幸せにはなれないのよう」
 
どれもわかる、気持ちは。
しかし、
バイクやお金やタバコに追われるのも気ぜわしい、縛られるのも窮屈だろう。
 
ネガティブで硬直した言い方を、少し変えてみたらどうか。
ある時自分はそう思いついた。
 
「XXXしないと、○○○できない」
「XXXであれば、○○○になれる」
 
「バイクに乗れば、ストレスが発散出来る」
「タバコが吸えれば、落ち着ける」
「お金があれば、幸せになれる」
 
視点が未来に向かって、もう少し前向きになれそうな気がする。
強制されて「乗れない」じゃなくて「今週は乗らない」だけなんだ。
「今は吸わない」「まだ貯まっていない」だけだ。。。
 
ただ今度は「のになあ」と仮定法過去の願望が入りそうだ。
 
「バイクに乗れば、ストレスが発散出来る...のになあ」
「タバコが吸えれば...落ち着けるのに、なんでタバコが吸えないんだぁぁあ」
「お金があれば、お金さえあれば...ククク」
 
それでも「XXXでない」現状への不満が滲んでしまう。
そういう状況にある自分がさらなるストレスを産んでしまう。
 
それならば、
「XXXならば、○○○しやすい」
これでどうだ。
 
「バイクに乗れないとストレスが発散出来ない」
→「バイクに乗るとストレスが発散しやすい」
 
「お金がないと幸せになれない」
→「お金があると幸せになりやすい」
 
「タバコ吸わないとイライラがとれない」
→「タバコ吸うと落ち着きやすい」
 
 
なんとなくおだやかな雰囲気になる。
客観的事実を認める。
自分をすこし突き放した視点でものごとを見る。
 
言ってる事の中味は大して変わりないけれど、要は気の持ち様だ。
 
実際にストレスが溜まっているわけでもないのに
「タバコを吸えない」と思った途端にイライラしてくる、というのは良く聞く。
最近の研究によるとこれは単なる条件反射なのだそうである。
 
 
「お酒を飲まないと、手の震えが止まらないんだ」
 
。。。そりゃ医者に行った方がいいよ。