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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

バイクウォッチ その2 「雨に唄えば」

もう少し雨に強い物を、と次にCYMAのミリタリーを買った。
英国空軍ご用達、とやらでブロードアローがついている。
文字盤とナイロンベルトはブルーグレー。。。

 
 

 

こいつはバイクにキャンプにと大活躍。
元気にアウトドアしていた頃の20代の思い出が最も深い時計でもある。
黒とオリーブばかりのミリタリー物では珍しい色合いがお気に入りだった。
ナイロンベルトがヨレヨレになるまで使った。(画像のベルトは新調したもの)
 
カヌーに使って沈したのがいけなかったのか、電池消耗が激しくなり、時々止まる様になって引退。
その後、数年の時を経て、バイクをリターンするにあたって、niteのMX-10を後継とした。
英国特殊部隊採用とやらの謳い文句でCYMAとは英国ミリタリーつながりである。
自分は生まれも育ちも英国、、、、な訳はないから単なるモノ好きだ。

シンプルでモダン。クールなデザインが決め手。
文字盤と針に自発光のトリチウムが使われている。
夜間でも視認性が高く、泊まりのロングツーリングには好適だった。

通常使用では1年ほどでベルトが切れる。
ベルト素材と特殊なラグの設計に無理があって常にテンションがかかっている。
自分では取替えられない構造なのでわざわざサービスまで送り返す必要がある。
ミリタリーウォッチとしては考えられない耐久性の無さ、整備性の悪さだ。
まるでホーカータイフーンのネピアセイバーH型24気筒エンジンを思わせる(例えがマニアックで...以下略)

正規代理店も不甲斐ない、しばらくたつと完全撤退した。
おそらくは嵐のようなクレームに根を上げたのだろう。
当方せっかちな東洋人なのでベルトは2回目で諦めて無理やりNATOタイプに替えた。
せっかくのモダンなデザインは地に堕ち、バネ棒がひん曲がっていつ取れるかわからない。バイク用としての第一線は退いてしまった。
 
 
夜中でも時間がわかる特性を活かして今でも枕元にいる。

そこで今度はTIMEXの新型キャンパーのブラックを導入した。
クォーツで防水。安く小さく薄くて軽くて何にも手間が掛からない。

手間の掛からない分、なぜか愛着も湧かない。
向こうもそんな持ち主の薄情さに気付いていたのだろうか、
半年足らずでどこかへ家出して一向に行方が知れない(なくした、ともいう)



仕方なしに往年の老兵Timexオリジナルキャンパーをもう一度引っ張り出す。
もう30年も前の機械だが、ちりちりとリュウズを巻くとけなげにも秒針が動き出す。
動く事は動くが盛大に進む。一日に2~3分は進むんだから呑気なヤツだ。
まあ、それくらいは気にしない程度の日常ではあるが。

それでもやっぱり雨に弱いから、基本バイクに乗る時には不安がある。
正式な後継機を選定する必要に迫られた。