紫電改では中翼を低翼に、胴体を細く長くした。
20mm機銃は二門とも翼内へ。ただしこれは紫電でも乙型で実現している。
胴体はどちらもあまり絞りこまれていない。
”干しバナナ”と呼ばれたフィレットが特徴的な紫電。中翼の空力的メリットが帳消しになったのでないだろうか?垂直尾翼周りの胴体の造形が逆三角形なのは水上機独特の形状。
主翼が同じなので大げさなフィレットは相変わらず。胴体の全高が変わらないのは操縦席下に燃料タンクを配しているから。横から見るとやや野暮ったい。
垂直尾翼が改良されるたびに小さくなっていく紫電改。胴体が縦に長いので機体としての横安定性は十分あったのだろう。
すんぐりむっくりの紫電。「二百十日」の肥後もっこすの仲居さんといった具合。「ねえい、女でも登りますったい」
すとんとした胴とフィレットの曲線がどことなく和服の見返り美人を思い起こさせる紫電改。チントンシャン。
「これからは誉の時代やなあ」「そーそー2000馬力位ないとな〜」
そこへ零戦登場…
「オウ川西兄弟」「あ、永六先輩」「ちわッス」
「ほなシェブロン組むで」「…先輩遅いっすね」「もっと速よ飛んでください」「…」
「…お前らなあ」「それじゃマリアナで苦労しはったでしょ」「1200馬力じゃ辛いっスよねえ」
「やかましわ、お前が早いこと実用化されへんからやろ」
「そぉんなん雷電先輩に言うて下さいよ〜」
「見てみいブックブクに肥えやがって」「それも雷電先輩に言うたって下さい」
「低翼のグラマンには気いつけえよ」「や自分、強いんで」
「ハラ立つし帰ろ」「先輩サイナラー」「あとは僕らに任しといてくださ〜い」
中等部の教室に入ってきた高校ラグビー部員、「あ〜腹減ったのー」「うわ出た」
「お前いら、はよ焼きそばパン買うてこんかい」「む〜」「う〜」
「どりゃっ!逆タカ落としッ!」「わーっ怒りよったー」「逃げえ逃げえ〜」