「あんまり構ってくれないもんだから、ちょっとスネてみただけヨ」モンスターとしては そう言いたかったところだろうか。
「これからはマメに相手してやっからよぉ」
などとお散歩ツー以下のチョコマカ乗りでご機嫌をとるのにかまけているブログ主である。
エンジン始動不能に陥っては嫌だし、時期も時期だからちょっとした用向きの時に中学校の校区内くらいを巡回するにとどめている。堤防の土手道があって見晴らしが良い。走っていると爽快だ。
自転車の中学生とすれ違うたびに金八先生みたいに「オハヨー」とか「早く帰れヨー」とか声を掛けたくなる。ドカドカ騒々しい単車に乗った人相の悪い黒ずくめ野郎がやったら通報案件なので思いとどまっている。
コレハ ドコカノ シラナイ オジサン… SRカナ?
エンジンは快調に回っている…いまのところは。
これが嵐の前の静けさ、でないことを願うばかりである。ロウソクの炎は最期に消える前にひときわ明るく輝くという、いやいやいやいや、縁起でもない。そんな事をつい考えてしまうのは気掛かりが残っているからだ。
今回不具合の原因となった後付けした電装品のことだ。原因といっても電気的に悪さをしたわけではない。どれもETCやドラレコなどの小電力のものだし、フューズもリレーもきちんとかましている。電源もフューズBOXのテールライトから取っていたから、イグニッション系とは別系統になっている…ハズだ。
たまたま取り付け場所がよくなかったのだが、間接的に思わぬ負担をバイクにかけてしまうことになっていた。それを「運が悪かった、俺は悪くない」と片付けるならそ奴の一番悪いのはアタマということになる。
物を付けていい場所とイケない場所を見分けられなかったのだ。やはり生兵法である。素人それも半可通がイジると碌なことがない。そんな反省も兼ねていまさらながらマニュアルを眺めていると、モンスターのバッテリーが妙なところに取り付けられていることに気づいた。
フレームではなく、ステーを介してエンジンのシリンダーヘッドにボルトで固定されている。世の中のバイクのバッテリーがどのように積まれているかを全て知っている訳ではないから何とも言えないが…大体シート下かサイドカバーの中ではなかったか。
タンクの下でエンジン直上シリンダーヘッド直結の様子。ひょっとしてバッテリーをエンジンのカウンターウェイトにしているのだろうか?そして、くだんのリレーはバッテリーホルダーの半ばあたりのステーにボルトで一点留めされている。そら揺れるわなあ…
その代わり、でもないがモンスターはフレームにエンジンを積んだままヘッドが開けられる。だから何なんだ、といわれてもアレだが、モンスターはさかのぼると出自は851というレーサー。レイアウトの考え方に関しては実用車とは優先順位が違うのかもしれない。
まあそれはともかくとして…
メカニック氏からは「別にそのままでいいですヨ」と言われていた後付け電装関係だが、やはり一切合財取っ払うことにした。またあのターミナル端子が振動してリレーカプラーが焼けては困る。あちこち引き回した配線被覆が剥けてフレームとショートしないとも限らない。
えいやとばかりにみな取っ払った。
それがコレ…モンスターの心臓に取り付いた邪悪な"宇宙吸血細菌ダリー"といった感じ。
土手を走るのが好きなブログ主、これはいつかどこかの土手の上
これもいつかどこかの土手の上