sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

D-510-5「デボワチーヌのマーキング」エレール1/72製作記

さてマーキングである。最初は箱絵通りガイコツを描くつもりだったが、よく見るとこのガイコツ、右手に"鎌"を持っている。なぜにそんなものを持っているのか。刈り入れどきのガイコツ村のお百姓さんガイコツか、はたまたガイコツ学校の運動会の借り物競走で"鎌"を掴んで用務員室から飛び出してきたところか、どっちも多分違うだろう。だとするとこれはただのガイコツではない。 ”死神”である。

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相手を撃墜してナンボの飛行兵器のドテッ腹に描くにはふさわしいのかもしれないが、新年早々”死神”の絵を描くというのもなんとなく縁起がよろしくない。おフランスのヒコーキを作っていても神仏への祈請は欠かさない工房主である。
また疫病が席巻する世界の現状を鑑みても大鎌を振り上げた”死神”マークはいささか不穏当な気がする。こんなアジアの片隅の1畳半の工房の中でも、グローバルマインドとソーシャルレスポンシビリティは常に忘れない工房主である。

というわけで電脳世界で資料を漁る。胴体に赤いストライプという、いかにも慶賀なマーキングを見つけた。

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ストライプの中のちいさなマークがわざわざ親切に拡大されているのだが、大きい割には何の絵かよくわからない。犬なのか象なのか、悪魔にも見えなくもない。赤い悪魔=ディアボロ・ルージュは欧州ではよく見かけるモチーフだ。”悪魔”だとすれば吉凶の度合いは”死神”と大して変わらない。それはチト困る。再び電脳世界に網を投じてみれば、かかったのは同じ部隊名のMS406の塗装図。

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…これを見るとどうやらキツネのようだ。誰だか知らないが上の本の絵描きはヘタ過ぎだろう。。。狼に見えなくもないが、赤地に白い狐を”お稲荷さん”と考えれば、毎年伏見神社にお詣りに行く当家としては吉兆なことこの上ない。なのでキツネということにしておく。20世紀航空史学専攻ではないので自分勝手な利己的解釈でも一向に気にしない。機番も「1」だしメデタシメデタシ。

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…ははぁ、テメエさだめしガイコツ描くのが難しいから逃げやがったなこのヤロー!なんて言われるかもしれないが、逆である。ガイコツみたいな絵柄なら多少ヨレたって構わないが、数字や図形は帯はそうはいかないから筆塗りだとかえって難しかったりするんだよ、わかってやりなよ寅さん、という話である。

 

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