次は胴体ヒノマルの中の大きな機番。
これは343航空隊特有のマーキングで、空戦中に無線で連携を取る時に識別しやすくするためのもの。
このヒノマル機番は整備兵の手描きとわかる応急的なものだ。塗装図を見ながらトレーシングペーパーにフリーハンドで描いてみたが……め、目安ですから…
下書き
いつものやり方で転写。
いつも通り先行き不安な出発。下書きの鉛筆は水では消えにくいのが難。消しゴムをかけるとガッシュの塗膜がツンツルテンになってしまう。ホンにお前は弱ぇえ絵の具じゃのう…
筆入れ
ひょろひょろと面相筆で…この時点で作り手の自信のなさが筆に伝わっている。
む〜…無口にならざるを得ない。
この10番機は実機が元々こんな商店街の値札みたいなマンガ字体なのだが、かえってそれが難しかった。どうもエリート部隊の新鋭戦闘機っぽくならない。まあそこが面白そうで選んだ自分がアマノジャクなんだけれど…
赤-白-濃緑、赤-白-濃緑と無限ループのようにタッチアップ修正は続く、、、とはいえやはり限界はある。ブログ主の忍耐力が人並みはずれて貧弱という話もあるが、ガッシュはあまり厚塗りするとひび割れてくるのだ。今から思えば白丸の段階で"10"を転写しておき、赤で縁取って塗り残せば少しは塗膜を薄くできたろう。
少し角度を変えれば遠目にもヒノマルのフチがひどく歪んでるのがわかる…"10"はともかく真円であるべき白ふちがここまであからさまに歪んでるのを「味」と強弁するほど厚顔ではない。
自分程度の腕でフリーハンドの白ふち付きヒノマルだなんてやはり身の程知らずなのか…と今更ながら下手くそな自分に、くちびる噛んでいます…いやそれは前回のコメディパートやんかーい。この分ではスピットファイアのラウンデルが描けるようになるまで何年かかることやら…
と、落ち込んでばかりいても仕方がない。誰だって最初から上手い人はいないのだから。このままとりあえず完成まで持っていくことにしよう、と思い直す。原因は自分の歪んだ右目にあったのだが、この時はまだそうとは気付いていないブログ主…